あれから5年!

犬養先生の揮毫された歌碑のある、島根県邑南町の志都岩屋神社。
建立者の竹内正幸さんの出身地、ふるさとであるが、建立されてから5年ごとに歌碑への表敬
訪問をなさっておられる。
5年に1度と言うと、ずいぶん時間の流れを感じるが、実は私はお誘い頂いてから毎回
参加しており、今回で4回目の旅となった。
さすがに竹内さんも年を重ねられて、今回の旅はTSUBAICHIで企画してくれないかという
ご依頼を頂き、「島根・江津の旅~人麻呂を訪ねて~」として志都岩屋神社を訪れることを
メインに呼びかけた。
初めて参加される方のために、「石見万葉」の旅としてあらたな部分もコースにいれたり、
竹内さんに時間的な妥協を求めた。
大阪集合解散ではなく、広島を起点とすることなど、了解を頂きながら計画し、時期は
4月29日、30日とゴールデンウイークのはじめとなった。しかしこれも「八重桜」の開花時期を
考慮してのものだった。
10時に広島駅集合、人はバスに乗り込み一路、かつての島根県瑞穂町(邑南郡邑南町岩屋)
を目指した。

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5年ぶりの訪問に、犬養先生も喜ばれたことだろう。
副碑は、竹内さんの奥様、書家の美代子さんが書かれたもの。5年前の訪問は、前年奥様を
亡くされたばかりだったので、追悼の旅でもあった。それもきっかけとなり、昨年私たちの
TSUBAICHIで、竹内美代子さんの作品展をさせて頂いたことの感慨があった。
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そして、八重桜の碑。その後清原和義先生が来られた時にお手植えされたと言われる
「清原桜」。
過去15年前から参加している私だが、山ふところの桜故、咲いていたことがなかったのだ。
それで思案した決定した「旅行予定日」。
昨年は遅い桜だったので…のはずが、今年は寒さに反比例して町は早々に咲いてしまい、
私たちは不安を残しながらの出発だったが、「バンザ~イ!」咲いていました。
たわわな満開の八重桜が。
これも私にとってはこだわりポイントだったので、本当にうれしいことだった。
清原先生の奥様も「清原桜」目的の旅を気にかけての毎回参加だと思っていたので、
私も肩の荷が降りた気持ちだった。
「さくら君、やっと咲いているところを見てあげられたね!」
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感激したのが、地元の方々が心をこめて作って下さった山菜中心のお弁当。
じっと見ているだけでもなつかしさがこみ上げてくる。ありがとうございました。
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竹内さんの故郷を今も守ってくださる方々が迎えてくださった。
町会議員さん、神社総代、区長、そして歌碑が建立されたときに生まれた日高理沙ちゃん。
限界集落と言われるこの地を代表する人々だ。
みなさん、ご丁寧なおもてなしを頂き、本当にありがとうございました。
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これは参加者で唯一、裏山の頂上まで登った西本君の「証拠写真」。
私も登ってこの景色も見たかったなあ。「忘れがたき…ふるさと」♪ですね。
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心を残し、見送られながら、斎藤茂吉の執念の「人麻呂終焉の地へ」。
次は「鴨山」をアップします。