9年目のボランティア!

名ばかりのクリスチャンで、所属教会で決められたときにオルガンを弾くだけ…という私。
自分に、もっと神様に何かを求められているのではないかと思う気持ちがいつもありました。
時間がないなら、それなりにできることを…と娘が小学校1年生になった時に、犬養ゼミの
後輩が、後天性身体障害児の施設に務めておられて、「先天性」という試練を持って
生まれてきた子供と違い、事故や病気である日突然「障害児」となることの精神的打撃と
子供以上に親のケアなど、むづかしい問題を抱えていて大変だ…ということを聞きました。
健常で順調に成長する我が子に感謝しつつ、また、彼女が言ったように「いつ自分の身に
襲いかかるかもしれない現実だ」といわれてから、彼女の仕事へのエールのつもりで、
10年間ボランティアを続けました。
それは、毎年自宅のピアノレッスンの生徒さんに一人ずつ手渡していたクリスマスのお菓子を、
施設のクリスマス会に合わせて人数分プレゼントをしていました。多い時は50人くらい
いて、自宅の10数名をはるかにしのぐ数!?にはなりましたが、1年に1度のことだし、
子供たちの喜ぶ顔が手に取るように想像できたので、私には自己満足の奉仕だったと思います。
後輩が結婚して辞めてからも、ともかく10年間は続けようと思い、あっと言う間に10年が
経ちました。また、10年の間に施設もボランティアの「私」との関わりがわからない職員に
交替していき、10年を一区切りとして、終了しました。
その後、再び私が信者として「支えてくださっている神様への感謝」を行動で表したいと
思っていた時に、紹介して頂いたのが、今のミス・ブール学園の老人施設です。
実は、自分の能力を生かした「何か」ができないかと、「音楽」を通して療養する「音楽療法」
というジャンルが確立され、すぐに音楽療法士の研修にも参加したことがあったので、
その後資格を取得したわけでもなく、まねごとには違いなかったのですが、老人施設の
デイサービスの1プログラムとして、参加させて頂くことになりました。
2004年8月5日に開始してから、2か月に1度しかいけないのですが、それでもこの9月で
9年目を迎えることになりました。早い!です。
デイサービスで来られる方々と、お顔見知りになりましたが、メンバーが少しずつ変化
していくたびに「ひょっとして…!」と心配したり、また「次回はお元気でお目に
かかれますように…」と願いながら、一喜一憂することも切ないことではあります。
今日はうれしいことに、ちょうどお誕生日だとおっしゃる矢野美也子さんがおられ、みんなで
「ハッピー・バースデー」を歌いましたが、なんと大正7年生まれの92歳とか。
また来年もみんなでお祝いしましょうね!と約束してきました。
音楽療法と言っても、研修を受けたように、受講生が同じ条件で一律に動作ができる…と
言うわけではないので、ホームでは、反応もバラバラで、当初はとても悩みました。でも
帰る時に、「また来てね!」とか「楽しかった!」と言われるとほっとしましたし、
そっか、それなら「皆さんと楽しく過ごすこと」に徹しよう…と、開き直ることにしました。
そして、音楽療法もどきであるならば、私が私らしくあるために「1ポイント万葉」を
プログラムに入れて、毎回万葉歌をご紹介し、私の歌を1曲ご紹介しています。
あと1年で節目の10年です。その先も続けられるかどうかまだわかりませんが、
「元気」を届けられるボランテイアは、私にもっともふさわしいかな…とニンマリです。
               ブール.jpg


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