私の夏休みI N 筑前

善は急げ?とばかり、スケジュールの隙間をぬって、7月の末日に
1泊2日の旅をした。
昨年6月に久しぶりに飯塚市を訪れ、嘉麻万葉を学ぶ会の講座に参加したが、
大久保廣行先生のお話を聞くのが精一杯で、ゆっくりできなかったので、桂川町の
犬養先生の歌碑まで足を伸ばすことができず、気になっていた。
(大宰府の坂本先生の新碑は、篠原夫妻のご案内で確認してきた!)
九州地方は梅雨前後からひどい雨が続き、大分県や宮崎県の惨状を見て、直前まで
行き先の変更も検討したが、北九州は大丈夫ということで、出発した。
コースは、博多を拠点に、志賀島ー大宰府ー桂川町ー飯塚市ー嘉麻市ー大野市・・・と
レンタカーで動いた。
桂川町の歌碑は、犬養先生の生誕100年の時期に合わせて、嘉麻万葉を学ぶ会が中心と
なって、王塚装飾古墳館の前庭に、
「道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや」の碑。
山内英正さんの次女が誕生された時に、犬養先生が御祝に贈られた「百合」の色紙から
文字をおこされた「万葉歌」が選ばれた。
白いきれいな歌碑だったが、平成20年の建立から4年半。
やはり雨風のせいで、少しずつ石の風格がでてきた。
王塚装飾古墳館では、平時観覧できるビデオニュースがあるが、「高松塚発掘」の
ニュースの中に犬養先生の映像があるので、歌碑が建つ前から古墳館で「縁」を
感じられた方があったかもしれない。
また、入り口では、生誕100年祭の時に川波さんが中心となって、飯塚市歴史資料館でも
展示された「犬養先生の紹介パネル」が今もなお、ここの歌碑の揮毫者と言うことで、
引き続き展示されている。ありがたいことだ。
古墳館のキャラクター「古代くん」と一緒に記念写真!
               DSCF7128.jpg
飯塚市の歴史館は展示替えで休館中だったが、飯塚市ではじめて誕生した憶良の歌碑、健在なり。
後ろの育った木々も盛夏にちょうどいい木陰を提供し、静かな里にはセミの声が響いている。
「本当によかった!いい碑ができて…」。再び納得!
               DSCF7135.jpg
周辺の犬養歌碑はきちんと訪ねようと、車を走らせたが、やはり大雨の傷跡が目立ち、
川の堤防が壊れていたり、橋が修復中であったり、「水の勢い」を実感する場面が何箇所か
見られた。
稲築公園は、万葉歌碑のコーナーを中心に、花壇の手入れや整備がますます施されて、
皆さんが大事に世話をされている様子が気持ち良い。
この暑い盛りにこれだけたくさんの満開の花が咲いていた…。心豊かなひととき。
               DSCF7181.jpg
夏女の私であり、実際に気温も日差しも暑いが、それを上回る「気持ちよさ」がある。
公園の高台の広場には、野外舞台もあり、誰もいなかったので久しぶりにクラシックバレエ!
DSCF7177.jpg
そして、「いなつきの、なつきちゃん」という河童の家族にお邪魔虫。
               DSCF7171.jpg
大宰府は、初日に中西久幸さんのミッションで、移転の「万葉歌碑」の確認取材をしたが、
私は、「霧立ちわたる」大野山にのぼろう!と言うことで、四苦八苦しながら道を探し、
もちろん展望の高所と、野外研修場となっている山中まで何とか行くことができた。
森の「涼しさ」は夏の避暑地であることを実感。ひぐらしの声を聞くこともできた。
空と森のシンプルな景色に大感激! 大地から、自然に飲み込まれたいような気分!
               DSCF7258.jpg
2日ですっかり日焼けしてしまったが、夏ですもの、平気、平気???。
やはり「万葉故地」は古代のエネルギー、パワーがあふれている。
明日からまたがんばれそう!!!と夜半帰宅。
翌日は8月のサロンのオカモゼミで、何食わぬ顔で、日常に戻ったところが切ないなあ。


0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA