初詣

初詣とは、12月31日の深夜から、元旦にかけて神社仏閣を参拝することだと思いますが、
私は今年最初の外出先、訪問地として、「斑鳩」方面に出かけました。
関西本線の法隆寺駅で下車。1月4日でしたので、まだ人もまばらでした。
ただ、お正月が暖かだったので、防寒について無造作に出かけてしまい、4日はまた強風と、
寒さで久しぶりに体が固まってしまう体験をしました。
初めは散策もよかったものの、「斑鳩」は平地も多く、その分、視界も開けているのですが、
万葉の「荒都」を感じさせるような、荒涼とした印象があり、冬枯れの景色も加えて、
風と寒さに打ちひしがれた私は、だんだん思考回路もマヒし、法輪寺を過ぎたあたりからは、
さすがに「早く帰りたい(泣)」気分になりました。
斑鳩へは、法隆寺が目的ではなく、やはり周辺散策です。
三塔で有名な、法隆寺・法輪寺・法起寺の塔の景観が魅力ですし、私は中宮寺の弥勒菩薩に
久しぶりに対面できたことが、大変うれしかったです。
大学時代は、古寺探訪同好会に所属し、よく寺社へ出かけたものです。
そして、はじめてこの弥勒菩薩「国宝菩薩半跏像(寺伝如意輪観音)」に出会った時の感動は
今も忘れることができません。変わらぬ黒く光り、華奢で優しい所作の御姿に、しばらく
見入っていました。本堂も中宮寺の境内も、尼寺らしい優しさにあふれ、手入れの行き届いた
庭園や、本堂の立てられた「濠」というのでしょうか、陽の光が反射して透明な水が余計に
きらきらと輝いて、演出効果が高まていました。
「よかった! やっぱりお正月に来れてよかった!」
何年振りかなあ…と思いながら、隣り合わせの「夢殿」は、拝観しました。
法隆寺は通り過ぎ、法輪寺、そして法起寺へ。
時々拝観者はありますが、車で来て、すぐに次へ移動される人たちが多いので、法起寺では
入口の管理の方が、「あんまり人も来ないところなので、ゆっくりしてくださいね。」と
声をかけてくださいました。そっか、法隆寺までは多くの人が来られますが、近くても
ここまではなかなか足を運ばないのですね。もったいない!
寒かったけれど、法起寺は、境内の伽藍が整然としていて、三重塔も位置的になかなかよい!
斑鳩の広々感が生かされた感じがします。
重文の11面観音菩薩も立派でしたし、時間をかけてここで十分楽しみました。
その後、体の硬直でひたすら無口になり、帰宅しましたが、冷えた体はなかなか解けず、
風邪をひいたら大…としばらく「首までコタツ」状態で、暖を取りました。
本当に寒い一日でした(泣)。でも貴重な「初詣」の機会でしたので、よしとするか!
上の写真は、法輪寺の三重の塔です。背景があると絵になりますね。
下は中宮寺の本堂前で…「あけまして、おめでとうございます!」
               DSCF3846.jpg


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