コミュニテイデザイン、山崎亮さんに期待!

29日、久しぶりに「情熱大陸」を見た。
いきなり家島だったり、五島列島の福江島の半泊の地元活性の着手の様子だったり、
私の身近な万葉故地の意識の範疇の地域が映し出されていた。
家島は、遣新羅使人の
 家島は 名にこそありけれ 海原を 吾が恋ひ来つる 妹もあらなくに(15・3718)
の帰路の歌にも詠まれた「島」で、犬養孝先生の揮毫歌碑もある。
私も何度か訪れたことがあるが、播磨灘に浮かぶ家島諸島は、ちゃらんぽらんの大西浩仁さんも
行き来しておられたので、家島の民宿のご主人ともご挨拶をさせて頂いたことがある。
家島は漁業の豊かなところだが、島のおばちゃんたちがNPOを立ち上げ、海産物の商品化と
販売に活躍されていた。まずその協力者が山崎さんであったのだ。
番組では、またまた私には興味深い五島列島。限界集落の活性化の相談を受けて、山崎さんが、
地元住民をヒアリングしたり、人間関係を構築しながら、半泊地区の今後を考えていく様子
がレポートされていた。浜口さん…と言う名前は、地元には多い苗字で、私がお世話になった
浜口神父様も五島の出身で、浦頭教会にご家族が所属しておられる。そして神父、シスターを
数多く出された浜口神父の系図が、堂崎天主堂に掲げてあったことがなつかしい。
半泊教会も私は、ドライブで聖堂訪問した。
五島列島の映像は美しかったが、実際の海、島山、空、本当の美しさを体験した私たちは
今でももう一度行きたい万葉故地NO!である。
番組で懐古の思いも重ねながら、また、山崎さんの手がけておられる「コミュニテイデザイン」
という「言葉」「仕事」があることを初めて知ったが、私が一握の砂として、平成の大合併
後の万葉故地の地域活性の方向を考えている時に、救われたような気がした。
若き37歳。人と土地との繋がりを地域の特性に合わせて、新たなまちづくりに活用していく
デザイナーとしての山崎さんの今後の活躍を応援したい。若ければ門をたたいて共に協力
していきたいと思った。(笑)
もう一つ、もうあとのまつりだが、「私」の大学院での目的意識を今頃確認できたことだ。
山崎さんは、一線で仕事をするかたわら、東京大学の大学院で、論文をせっせと書いて
おられる。それは、画一化していない、いろんな地域・場合でのコミュニテイ・デザインの
経験を通して、論文に1つづつまとめていかれることが、ご自身のフィールドワークとして
ランドケープデザイン(周辺環境との調和に配慮した設計)が、新たに学問分野でも
認められていく実証の方法だからだ。
そっか~、私も「万葉うたがたり」を通して、活動の意味や、関わった万葉故地との関係や、
万葉故地の変化や、状況など、いっぱい「私の目」を通して考え、語れることがあったでは
ないか。「社会人として自分の実績を形にすること」そして、『万葉集』との関係において、
奈良女子大学なら、人文社会学科的要素であるが、山崎さんをお手本にするなら、再び
大学院で、実績をまとめ、研究論文に起こすことは、私にとってもっと身近な題材だったの
ではないかと思った。もちろん3年間の在籍は、『万葉集』研究の最前線を確認することや、
勉強手法の獲得や、いっぱい得るものはあったが、ブランクで、継続研究テーマがなかった
ので、「修士論文」だけが、浮き上がってしまったことが今でも悔やまれるのだ。
しかし、私にとっても新たな光明を得て、嬉しかった。
山崎さんの手がけられた福江島・半泊の今後を興味深く見ていきたい。
そして、私も五島列島に行き、大好きな、三井楽の方々に会える機会を期待しながら…。


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