Happy birthday dear  先生💛     

4月1日からの福井県越前市「万葉の里」の越前市万葉館の交流展展示のために、前日から北陸路へ。桜の季節の移動は、明日香村から快適なドライブとなりました。越前市の万葉故地は平成17年の市町村合併までは、武生市でした。犬養先生は万葉風土研究で何度も現地を訪れておられ、著書『万葉の旅』でも紹介しておられますが、味真野地区は『万葉集』巻15の中臣宅守と狭野弟上娘子の贈答歌63首によって、注目される場所となりました。昭和55年には当時の笠原武生市長の要請で、味真野苑という庭園整備と共に、小高い比翼の丘を作り、その頂上にお互いが向き合う形で、2基の万葉歌碑が建立されました。地元貢献の恩人である犬養孝先生が宅守、娘子の代表的な歌を揮毫され、庭園のシンボルとして各地からも万葉ファンが訪れる名所となりました。昨年の4月1日は新元号「令和」の発表があり、取材攻勢のスタート日でしたが、4月1日が犬養孝先生のお誕生日でもあるので、今年は偶然犬養先生が大事にされた味真野での第3回万葉故地交流展のスタート日となったことをうれしく思いました。

せっかくなので、比翼の丘に登り、歌碑に向かって「ハッピーバースデーdear 先生!」と大きな声で歌ってきました。先生に聞こえたかな?

日当たりのよい娘子の碑の周りには、おー、つくしがいっぱい生えていました。

宅守の歌碑のそばには満開の桜が美しく、この季節ならではの光景に感動しました。

犬養先生のご意向の「連理の松」の池には早くもシャクナゲが咲き、折しも大事に植栽されている水芭蕉も満開でした。なんとそばにかたかごの花も・・・。
味真野では初めて見ました。
 

越の国の春を満喫して帰宅しました。
不安定な情勢ですが、越前市万葉館は開館中です。交流展のテーマは「万葉の植物を味わう」ですが、皆さんが楽しんでくださり、越前の里、万葉の里の自然により親しんで頂ければ幸いです。