令和の万葉を歩く・・・テキストのご紹介!

奈良には「奈良まほろばソムリエの会」という任意団体があります。奈良検定の上位合格者の方々から発展して、観光ボランティアガイドをなさったり、蘊蓄や学びを出版されたり、最強の強者ぞろいの会です。そしてこのたび、10周年を記念して出された4冊目の本は「奈良万葉の旅百首」という、私たちにはうれしい「万葉歌」の詠まれたふるさとを学び歩くためのガイドブックです。思いがけず畏れ多くも「推薦文」というか、この本にエールを送らせていただく機会を得ました。私には長年万葉の旅に欠かせない、犬養先生の『万葉の旅』というバイブルがありますが、平成16年に出版社もあらたに再版したときに、地名の変更や地図の修正もしましたが、写真は犬養先生が昭和30年代に写された今や「原風景」として貴重な写真となり、時代と共に歩くための参考書としては、経験者以外はあまり現実的ではないものになってしまいました。ですから、この本は出版にあたって60名で精鋭の会員が1ページずつ担当され、個性あふれる内容となっていることが素晴らしいと思います。そして読みやすく、わかりやすい! 何よりの本が生まれました。やはり大和、奈良の万葉故地には犬養先生の歌碑も多く、記事にも犬養先生の名が時々見られることから、きっと犬養先生に敬意を表してくださり、私に「この本」のご挨拶のご配慮をくださったのだと思います。ありがとうございました。恐縮でした。

残念ながら西宮の書店にはまだ届いておらず、私が注文中に今日奈良ソムリエの会から「謹呈本」が届きました。犬養先生がお元気でしたら「いい本ができたね!」とお喜びくださったと思います。

4月には10周年の記念祝賀会が行われますが、私も出席させて頂き、みなさんへの感謝と賛辞を表したいと思っております。