めぐり逢ひて 楽しや式部の 百人一首!
今朝の甲子園は、朝からにぎやかだと思ったらアメリカンフットボールの全日本大学
アメリカンフットボール選手権大会の決勝戦「甲子園ボール」の日だったのだ!
今年は立命館大学と早稲田大学。
球場横の暗い阪神高速の下で、ブラスバンド、チアーガールの練習で若さが弾けている!
甲子園は、野球シーズンが終わっても賑わいがある。
そして、私はサロンへ。OFFにしか集中してできないこともあり…。
昨日は、今年最後のサロンカルチャー「和歌世界への散策シリーズ」で、中西久幸さんに
百人一首の講座をお願いしているが、紫式部の57番歌を取り上げて頂き、興味深く、楽しく
お話を聞かせて頂いた。
「めぐり逢ひて 見しやそれとも 分かぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな」
の歌の「雲隠れ」と「夜半の月」に焦点をあてて、歌の背景にある紫式部の人生観や
夜半の月という、見えないものを見ているように「月」を詠むことを評価する藤原定家の
美学や、源氏物語への影響、発展や、ひいては江戸時代の人々の滑稽な紫式部歌の享受など、
多岐にわたってお話して下さり、再び歌の深さを考えさせられた。
不勉強な私は、昨日も百人一首の潜在的な抵抗をお話ししたが、『万葉集』についてよく
みなさんが、「むづかしい」とか「わからない」と言われる様に、書物でも、最初の出会いが
印象を決めてしまう危うさを自分でも再認識し、今再び学べることをありがたく思う。
奈良女子大学の大学院の授業で、文学史上において特に、藤原定家のすごさを思い知った感が
あり、中西さんが「なぜこの歌を定家が選んだのか」と問われることに、私ももっともっと
知りたいと思う。まだまだ続けて頂きたいこのシリーズ、来年1月はまず現地へ出向き、
嵐山の時雨殿で、次世代カルタの百人一首で遊び、ランチは湯豆腐!?でも食べて、と計画
している。本当に今年も1年間「私」が学ばせて頂いた。
中西さん、ありがとうございました。
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