続き・・・。

8月28日から3日間、現地の隣地研究バス旅行もいれて、奈良女子大学古代学
学術センターと万葉文化館との共催で、「2010年度、若手研究者支援研修会」が、
行われた。
私は、28日しか空いていなかったので、高岡の行事と、初日の特別講義を
意識して行動したのは、前述の通り…。
特別講義は、「万葉集原本への道」というテーマのもと、文部科学省教科書調査官
である万葉研究者の田中大士氏の「万葉集諸伝本の再整理」と、青山学院大学教授の
小川靖彦氏の「『書物』としての万葉集古写本~新しい本文研究に向けて~」の2題を
拝聴した。
いわゆる万葉集の研究の中でも、『万葉集』の原本がない以上、現存の写本が、万葉歌の
解釈の基本・基準となるわけであるが、特に、鎌倉中期に最終的に『万葉集』すべての
歌に訓を加えた仙覚の「訓」について、何を底本として読みとっていったかの考察を
田中先生にお話頂いた。私の関心のあるジャンルでないのだが、聞いていて、仙覚が
『万葉集』解読のために努力を重ねている姿が、具体的に目に浮かぶようで、大変興味
深く、面白かった。私の写本(類)に対する印象も少し変わった!
また、小川先生は、万葉歌を「書」として捉え、写本も意図的に歌を扱う上での表記の
変化などにより写本の性格が異なってきたのでは…等話され、万葉集研究にこのような
方向もあるのだ!と感心しながら聞かせて頂いた。
何より、「楽しいひととき」だった!
やっぱり『万葉集』って、魅力的!!! 奥が深い!!!
またしても『万葉集』に癒された…というのが、続きの顛末でした。ハイ!


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