菊水丸さんの盆踊りに行ってきました。

夏と言えば、盆踊り…と漠然と「盆踊り」を捉えていましたが、
この行事を通して祖霊や死者を慰め、黄泉の世界に再び送り返すことから
はじまり、定着した行事なのですねえ。
春に叔父さんを亡くされたうたがたり会の山口ひとみさんが、初盆にふるさとへ
帰省し、故郷での精霊に対する生々しい?盆おどりの話を聞いたばかりでした。
私は、憧れの河内家菊水丸さんが、お盆を中心に「夏」、いろんな櫓で盆踊りの
音頭取りとして「河内音頭」を謡われますので、何とか一度体験したいと菊水丸さんの
予定を見ながら私のスケジュールの合うところを目論んでいましたが、やっとこさ、
サロンからも近い大阪、弁天町のオーク200というビルの広場で「盆踊り大会」が
2日間に亘って行われましたので、17日に張り切って行ってきました。
午後6時半から9時半まででしたが、周りには屋台も立ち並び、すでに前座歌手の歌に
合わせて多くの人々が踊っておられました。時間とともに人の輪も大きくなり…。
発見したことは、盆踊りは時計回りではない!(私が無知だったのかも???)
盆踊りも江戸時代以降か?郷土色が豊かになり、私たち関西人は盆踊りと言えば、
河内音頭ですが、ポピュラーな炭坑節など合わせて耳にしますが、よくよく見れば
衣装は、浴衣姿あり、法被あり、よさこいあり、阿波踊りあり、風の盆まで???
何でもありやん!!!(笑)
私も乗りやすいたちなので、仲間がいれば踊りだすのですが、今日は見学!
しかし、菊水丸さんが登場されてからは、ヒートアップ! もはや宗教(念仏踊り?)を
見ているようで、暑い中、汗拭きふき30分以上休みなく謡い続けられる菊水丸さんも
大変だと思いましたが、また、踊る別世界でひたすら踊る人たちにもびっくりさせられ
ました。あのパワーは、すごいとしか言いようがない。
それくらい「盆踊り」と言うものの、庶民性・集団力・開放感・交流力を見せ付けられた
ような気がしました。特に菊水丸さんの動員力は大きいそうです。
冷静に見ていて「アヴィニョンの橋の上で」の歌を思い出しました。
♪アヴィニョンの橋で、踊るよ、踊るよ…。♪
 櫓のまわりで、踊るよ 踊るよ 櫓のまわりで、輪になって組んで。
子供も踊る、大人も踊る、男も踊る、女も踊る、
妊婦も踊る、車イスも躍る、じいちゃんも躍る、婦人会も踊る。
親子で踊る、外人も踊る、障害者も踊る(びっくりしました…杖なしで!)
まさにこのオリジナル歌詞が、頭に浮かんできました。
盆踊りは、小学校の校庭や、公園でやるものと思っていましたが、都会のシジマが
お祭り広場と化して、多くの家族連れや、踊りたい人々が集まってくる都会の風景を
少し不思議な気持ちで見ていました。
風の盆.jpg
菊水丸さんも、汗を拭きふき、30分以上ぶっつづけで河内音頭を謡われます。
声も枯れるだろうし、この暑さは疲れも増すことでしょう。
上海万博も音頭取りとして、場を盛り上げ、きっと長時間謡いっぱなしだったのだろうな
と思いました。踊りの賑わいは、私が体感したように、上海でも目を引く盛り上がり
だったことでしょう。
謡う菊水丸さんもたいへん、経ちっぱなしで見ていた私も疲れました。
疲れを知らぬ「踊る人々」には脱帽でした。


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