「犬養先生を語る」その五

サロンの近くの淀川の花火大会も8月7日に(無事終わり?)旧暦の
七夕の日を境に、秋風の吹きにし日より…の万葉歌のとおり「立秋」を迎えました。
気のせいか、少し風が立ち、一時の暑さもなごんだような気がします。
待ってましたとばかりに、車で通りがかった山間では、ひぐらしの声が聞こえ、
私は「秋」と言うと、心待ちの風情はなく、秋以降の行事や懸案を思って冷や汗が
流れます。
サロンでは、高校が夏休みと言うことで、教師の山内さんに、サロン開所当時から
こだわって開催してきた「犬養先生を語る」シリーズを再度お願いしていました。
今回はホットニュース(HPでもご案内している、茨城県下妻市大宝八幡宮に
建立された犬養先生の書による万葉歌碑)もあり、山内さんが除幕式に参列されたので、
その報告を是非聞かせて頂きたかったこともあり、サロンのプロジェクターを活用して
映像で確認しながら臨場感あふれるお話を伺えました。
私が138基目と思っていたのは誤りで、犬養先生の生誕100年祭の時期に堺と福岡県桂川町
に2基建立され、136基となりましたが、その後愛媛県久万高原と大津京に2基建立されて
いるので、実は今回で139基目と言うことでした。140基目も準備はされており…。
(内緒!)
また、新碑と合わせて、戸倉上山田温泉の「佐久屋」さんが、旅館を閉じられ、玄関庭
にあった歌碑が、千曲川沿いの万葉公園に移設されたことや、飛鳥坐神社の歌碑の敷地内
移転や、最新情報を教えて頂き、歌碑の建立に際して考えられなかった状況の変化などに
複雑な思いも残った。しかし、この暑いさなか、山内さんの行動力にも脱帽する。
ひたすら「歩く」情報収集なので、熱中症にくれぐれも気をつけてくださいね!!!
仏教で言えば、今年は犬養先生の13回忌に当たります。ちょうどお盆の時期も近く、
今回は私の中では「犬養先生を偲んで」というテーマで、皆さんに来ていただきました。
NHKのアーカイブス「あの人に会いたい」のビデオを見てから、次には、
万葉うたがたり会の歌姫、大岡美佐ちゃんによる犬養先生がお好きだった島崎藤村の
『若菜集』『落梅集』からの詩歌の名曲コンサートで、万葉旅行などを思い出して
頂きました。舞台では「初恋」の乙女の可憐な美佐ちゃんの浴衣姿が素敵でした。
                 009.jpg
お暑い中、多くの方にお集まり頂き、ありがとうございました。
今後も「犬養先生」を特化して、サロン企画で続けていこうとおもっています。


0 返信

返信を残す

Want to join the discussion?
Feel free to contribute!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA