卒業旅行
春の苑 紅匂ふ 桃の花 下照る道に 出で立つオカモ
大意:長野県千曲市上山田町の住吉公園の、少し盛りを過ぎた桃の花。
天候不良で、下照らない場所で、なぜか佇んでいるオカモよ!
犬養先生の1年間にわたる生誕百年祭の事業を一緒に乗り切ってきた仲間は
犬養万葉顕彰会の役員の方々ですが、この大役をそれぞれに責任感を持って
尽力してくださいました。3月末で、5期の役員としての任期は終わりましたが、
事業の終了後の総括や、会員への報告などまだ残務も多く残っています。
次期役員が決まらないので、前役員の厚意により、秋の犬養先生の十年祭まで
協力をして頂くことになりました。当初からのボランテイアの何物でもなく、
感謝の気持ちで一杯です。
「試練」の賜物もあり、おかげさまで結束も強くなり、一層信頼の増した同士と
なったことは、本当にうれしいことでした。
また、通年百年祭に協賛して頂き、会員に便宜を図ってくださった戸倉上山田温泉の
佐久屋さんに御礼も兼ねて、役員有志で打ち上げ旅行を致しました。
旅館の玄関前の犬養先生の歌碑に出迎えてもらい、女性風呂のためし彫りに
挨拶をし、温泉を楽しみ、楽しい夕餉のひとときを過ごしました。
千曲川沿いの萬葉公園では、犬養先生揮毫の万葉歌の中洲を背景に建つ歌碑も
見学し、雄大で静かな千曲川と春花爛漫の景色にうっとりしました。
そして、もうひとつの目的であった、「木曽藤村」を偲ぶミニ旅行として、
木曽福島の関所、藤村のお姉さんが嫁いだ、高瀬奇応丸の旧家、
妻籠の奥谷脇本陣、馬籠の藤村記念館、島崎家のお墓のある、(藤村も)永昌寺・・・と
犬養先生と訪れた懐かしい場所を巡り、私たちの百年祭卒業旅行を終えることが
できました。和気藹々と楽しい旅でした。私は何十年ぶりで、木曽の光景の
様変わりに仰天しながら、新たな印象を持ち帰ったような気がします。
さて、私もバラエテイに富んだ長い休暇を過ごしました。明日からまたがんばるぞ!
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