さくら咲く
満開の桜の季節、全国高校野球が終了した。
私の両親は姫路出身で、久しぶりに東洋大付属姫路が出場したので、
父は甲子園球場へ何度か足を運び(歩いて5分!?)、応援した。
準決勝で沖縄に負けたが、やはりふるさとへの郷愁?意識が、心を
かきたてるのだろう!
昨日、久しぶりに娘と佐保の川辺の桜の道を歩いた。
大学院の入学式の日で、淡々と迎える気持ちでいたが、連日のさくら便りに
記念の日を娘とひととき過ごせないかな・・・と思い、声をかけて見た。
「アルバイトと芝居の稽古の間の時間しかないけど、行くよ!」と
京都から奈良までやってきてくれた。
入学式もとっくに終わったあとだったが、静かな校内を一緒にゆっくり見学した。
大学を出てはや、7年以上経つ娘にとっても、いくつかの変化?進化?に感心
しながら、また後ろの若草山や、桜や数多の馬酔木の花などを見て「奈良なのだ!」
と言う実感を持ったようだった。鹿にも会いたかったけど・・・。(笑)
娘は京都御所の隣で学び、私はこれから奈良の都に通う。二人ともずいぶん歴史的に
有名な都に縁があったね、と笑いあった。
大学を出て、佐保の川辺の青柳と(犬養歌碑)、夕映えのさくら並木を歩いた。
久しぶりに歩いた佐保の桜は、とても色が鮮やかで、青空に映え、華やぎがあった。
京都の名所の桜を見慣れている娘も、また風情の違いに感動したようだった。
観光客ではなく、杖をついたお年寄りや、看護婦さんに伴われてガウン姿の
ご婦人や、自転車の親子連れなど、「近所の人々」がさくらを愛でていたのが、
印象的で、私たちもその中に同化していた。(笑)
桜は「来年も見たい!」という気持ちにさせる花だそうだ。なんだか切なすぎるかも。
わずか2時間だったが、親娘でプライベートな時間を持ったのは、お正月以来だ。
娘は芝居、私は万葉集の歌作りと方向は違うが、どちらも表現者としての
道を歩む同志。このたびの私の選択をきっと興味深く見ていることだろう。
娘に立ち会ってもらったなんて、楽しい思い出の一日だった。
さくら咲く、この「さくらの風景」を忘れることはないだろう。
忙しいのにありがとうね!来年は、京都の桜を案内してね。
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