娘の東京公演はじまる!

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このたびは、所属劇団ではなく、客演として「燈座」の芝居に出演させて頂いてます。
3月20日~23日の大阪公演が終わり、今日から30日(日)まで東京で引き続き公演です。
私もサロンの行事が重なり、宣伝するどころか、見に行く時間を捻出することで
精一杯だったので、やや心残りです(笑)。
この度の「父を葬る」と言うタイトルの芝居は、出演者も3人だけです。
脚本家の石原燃さんのカラーがよく出た、強いメッセージの作品でした。
父と娘の親子間の絆、日雇い労務者の格差社会での生き方、捨てられた家族の
犠牲、そして東日本大震災以後の労働者の人権…などなど、日頃恵まれて暮らしている
私たちに対して、「見えない部分・現実」をつきつけられたような気がしました。
いつもは娘の芝居に対して…感想などがあるのですが、今回は芝居を超えた「舞台上の
現実」に深い哀しみと同情を感じ、気持ちだけでも共有することの大切さをしみじみ
考えさせられました。上演後、いつもアンケートに感想を書くのですが、はじめて
何を書いてよいか、戸惑いを覚えましたし、こんなことは初めての経験でした。
それから、時間を経て思うことは、娘が演じた芝居に対するインパクトが強くて、
役者がどうのこうの…というレベルではありませんでした。
そっか~、「演劇」と言うものは役者がこのような伝達の「ツール」として生かされる
ことにあって、娘はそれに応じた芝居ができていたのだと思えます。
体力的にも精神的にもしんどい芝居だと聞いていましたが、この芝居はきっと、
娘の女優生活の中の代表作と言えるものになるでしょう。
ネット、新聞、マスコミにも芝居の紹介がいくつか掲載されましたが、その中で
娘の紹介に「遊劇体の看板女優」と言うのがありました。
「遊劇体」は小劇場演劇の小さな劇団ですが、その中でも「看板」と言ってもらえる
くらいの存在になっているとすれば、母としてはうれしいことです。
今日からの東京公演、一人でも多くの方に見て頂ける事を願っています。
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3月27日(木) 19時
28日(金) 19時
29日(土) 13時と18時
30日(日) 15時     前売り3000円、当日3300円です。