ライブハウス体験

万葉うたがたり会の歌姫、山口ひとみさんが、一昨年の歌手生活20周年記念の
コンサートをきっかけに、歌手活動の範囲がぐんと広がり、多忙な毎日だ。
実力派なので、新たな環境でも臆することなくステージを精力的にこなしている。
一昨日は、現在定期的に出演している心斎橋のアートクラブ(ライブハウス)での
出演だった。
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当日、昨秋のお店主催のアートクラブ祭で、ゲスト出演された鈴木綜馬さんが来店
されて歌われる、共演者の一人として山口さんもキャスティングされていたことで
私も久しぶりにアートクラブへ。
鈴木綜馬さんは、知る人ぞ知るのミュージカルスターだそうで、娘も知っていた(汗)。
劇団四季の出身者だけあって、市村正親さんを思い出させるような、独特の語り口、
笑顔のオーラ、お客さま目線のエンターティナーぶりには歌以上に圧倒された。
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おばさんのツッコミとしては、いやいやサロン経営者でもあるお客様の私の感想としては、
ジーンズのような普段着でのステージは(シャツの着替えはあったけれど…)
ライブと言えども、お客様がそれなりの気分で来ていることを思うと、出演者として
やはり、それなりの敬意、演出・工夫は必要だと思う。歌声、声量などに恵まれておられる
分だけ、それで十分勝負と思っておられるのであろう…。うーん!
合間にマスクをされていたが、歌唱のたびに水を補給しておられた。
調子が悪かったのか、今は歌手が舞台途中で水を飲む姿は当たり前のようになって
しまったが、私はいつも違和感を持っている。
私はアート祭の時に初めて聞いた綜馬さんの「クッキー」というオリジナル曲に
惹かれ今回も期待していたので、聞けて満足だったし、6月のCDリリースが楽しみだ。
また「愛の賛歌」で披露された情熱的で切ない訳詞は、まさにピアフの世界だった。
確かに原語を日本語、男女の立場に訳すことの難しさはあるのだろうと思う。
でも、綜馬さんの訳詞、山口さんもメモしたかな。
山口さんは、私が期待するミュージカルナンバーをご披露したので、私はとても満足。
ミュージカルナンバーの音楽的スケールの大きさと明るさ、歌唱世界が彼女にぴったりだ
と思う所以。どんどんミュージカルレパートリーを広げていってほしいな。
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お客様の私ですら、出演者の歌唱、衣装、選曲、エンターテーメントの違いを感じるのだから、
毎回、いろんな出演者と過ごすことは、山口さんも勉強になることだろう。
いろんなステージをこなして、苦労も多いことだろうが、ますますビッグに、私たちを
楽しませてほしいと願っている。
しかし忙しくなりすぎてもたいへん。万葉うたがたりの看板も背負ってもらっている現在、
私も歌姫をより大事にしなきゃと、自らを戒めております(笑)。