雪の明日香村へ

ホームページには、即日に写真を公開しましたが、1月24日(火)に明日香村にこの冬
初めての雪が降りました。
私は古都飛鳥保存財団へ伺う約束をしていたのですが、折からの天気予報で、奈良方面は
「雪模様」と聞き、車で行くはずでしたが、急遽近鉄電車で飛鳥へ向かいました。
1月29日に交野市のパナソニック松愛会という、「松下」に勤めておられたOBの方々の
新年懇親会があり、私がそこでお話をさせていただくことにな理ました。
私が、松下さんは明日香村とも縁の深い方ですし…とつい申し上げたばかりに、演題は、
「松下幸之助と万葉集」にすぐに決定! 
私もエピソードはいくつか存じていますが、犬養先生のそばで見聞きした立場でしたので、
松下さんが初代理事長となられた古都飛鳥保存財団で、一度きちんとお話を伺っておくべき
と、財団事務局へかつての貴重な思い出の話を確かめに出かけました。
今年最初の雪の日に出会うなんて…と、ちょっとロマンチックな気分で、また「良いことの
しるしだ!」なんて思いながら…の明日香行でした。
駅前にある財団事務局の事務局長は、現在明日香村の前々村長の杉平さんのご子息でした。
こちらのほうから次々と質問させて頂きましたが、杉平さんも「久しぶりに財団の初期の頃や
松下さんや犬養先生のことを思い出させてもらいました。」と、なつかしげに貴重なお話を
してくださいました。
私が断片的に知っていたことが、確認できて、一つの線になりました。
犬養先生が、昭和天皇を甘樫丘に案内されておられる写真が残っていますが、私も何か
松下さんのことが記念に残されているものはありますか…と尋ねたところ、やはり昭和天皇を
松下さんが高松塚へご案しておられる写真を見せてくださいました。私はお願いをして、
ちゃっかりお借りしてきました。時が時ならば松下さん揮毫の歌碑の一つも建っていたかも
しれません。
私自身も再び古都飛鳥記念財団の歴史や、目的意識などを確認でき、納得がありましたが、
「明日香村」に魅力があり、大事な古代のふるさとであること以前に、特別に愛された、
恵まれた地域・村であることをつくづく感じました。
松下さんら財界人、犬養先生ら学者サイドから…、また明日香村を守る議員連盟など、
いろんな立場・分野の人たちから支えられてきたことで古代のロマンがいまだに紡がれて
いることの幸運をうれしく思いました。
そして、本日伺ったことの興奮をそのまま皆さんにお伝えしたいと思いました。
雪の1日でしたが、せっかく来たので、明日香村の野菜を買い込んで帰りました。
甘いいちご、あすかルビーも、焼き芋も。

万葉うたがたり新春コンサート

今年2012年のサロンの最初のコンサートは、「万葉うたがたり会」の歌い初めとして、
開幕いたしました。
年末年始は準備ができそうで、また、時間が足りないような気持ちの上で、落ち着かない
時間を過ごしました。
そして、サロンTSUBAICHIの年初も万葉うたがたり会の練習から…と、意気込みの新年と
なりました。
第1部は、有名な『古事記』の序の場面から始め、遊劇体の坂本正巳さんの扮する太安万侶が
元明天皇に献上するところから物語はスタートしました。
そして『古事記』の中で有名な「因幡の白兎」のエピソードを中心に、絵本を岡本流に脚色を
加え、オオクニヌシが、出雲の神になるまでをご紹介しました。
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ちょうどお客様に小学生のお嬢さんが来ておられたので、理解できたかなと反応が気になる
ところです。
しかし、私としましては、『万葉集』をもっとい若い世代に広げていきたいということが、
ずっと懸案の課題ですので、小さなお客様の来場はうれしいことでした。
第2部は、いつものように私の気ままな万葉うたがたりです。
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新年ということもあり、古代には、よいしるし「吉兆」とされる「雪」をテーマに万葉歌を
ご紹介いたしました。
冠雪の姿を思いやる富士山はもちろん、越中の立山の雪の歌や、わずかな雪に大騒ぎの
天武天皇と藤原夫人のコミカルなやりとりの飛鳥の雪、梅の花と見まがうかの雪、
「はだれ」お表現された雪など、私の歌を通していくつかの「雪景色」を楽しんで頂きました。
多くのお客様が来てくださり、本当にありがたいことでしたが、万葉うたがたりの仲間も
心地よい緊張感の中で、楽しく演奏ができたようでした。
バイオリンの村田さんは、いつも以上におだやかな気持ちで演奏ができた…と言ってくれましたし、
山寺さんも準備で忙しい中、練習不足も気になりながらの演奏だったけど、気が付けば
口づさみながら楽しく演奏していた…と述懐してくれました。
みんなそれぞれに思いをもって臨んでくれたことがうれしい私です。
ともちゃんと山口さんは、1部で挿入したなつかしの歌などの歌唱もあり、負担も大きかったの
ですが、二人の息がぴったりと合った、素敵な歌声はみなさんを魅了したはずです。
2012年の万葉うたがたりもスタートを切り、サロンに、各地での演奏に…と今年もしっかり
活動をしていきたいと思います。
私は新曲を作りたい意欲にかられており…!!!
ご来場のみなさまからの「応援パワー」を頂き心から感謝しております。
そうそう、みなさまにわれらが福娘から「お年玉」をお配りしたのですが、これは
TSUBAICHIのサポーターでもある水谷さんからのプレゼントでした。
それは、鎌倉にある銭洗い弁天で洗い浄めて頂かれた「お金」を水谷さんが1つずつ
丁寧に包んで作られた親しい方々への「お守り」です。
手作りで、まだまだご友人ために作っておられるそうで、コンサートには来れないけれど
サロンの来場者の方にぜひ…と人数分を提供してくださいました。
お客様に特別の「福」を持って帰って頂けましたし、そのようなお心遣いをして頂き、
本当にありがたく思いました。水谷さん、ありがとうございました。
それでは本日の記念写真を一枚。太安万侶の坂本さんも一緒です。

クリスマスin明日香!

入江泰吉さんが1992年に亡くなられてから、はや、20年です。
節目ということもあるのでしょうか、犬養万葉記念館の23年度秋期特別展として、入江泰吉
記念奈良市写真美術館の協力を得て、特別展「写真家・入江泰吉―わたしの愛した萬葉の
大和」を開催し、入江氏の撮影写真とともに万葉故地をご紹介した企画展示が行われました。
気になっていたのですが、最終日が25日ということで、駆け込みで行ってきました。
(山内さんは25日に行ったそうでした。 笑)
久しぶりの記念館は静謐なやさしい空気に満ちていて、「犬養先生ご無沙汰しています。」
と、内心謝りながら…でした(笑)。
正面のケースは、今秋、いや昨秋私が何回か行った山の辺の道にある犬養先生の「衾道」の
歌碑の原書。やはりなにかタイミングのよさや、メッセージを感じます。
入江泰吉さんの写真の素晴らしさは有名ですが、閲覧用のテーブル上の大きな「写真集」が
圧巻でした。没後20年を経ても人を感動させる宝を残されたことに敬服しました。
命がけの仕事の成果なのでしょうね。でも作品を制作されるについて、苦しさやしんどさも
きっとあったでしょうが、必ず「楽しさ・幸せ」も倍あったことだと思います。
犬養先生を見ていて、強い思いを裏付ける「情熱」は、好きだからこそ続けられる…から
生まれていたように思いますもん。
また同機するように、大阪府立大学の新たな取り組みのツールに、入江泰吉さんの
ポストカードが作られ、地域連携研究機構の業務の1つに、加えられました。
地域連携研究機構は、大阪府立大学の教育・研究を地域社会につなぎ、シンクタンク機能や
生涯教育機能、産学官連携など本学の地域貢献活動を総合的に推進することを目的とする、
社会・地域貢献で、開始されるたひとつに、万葉学者の村田右富実教授が中心になられて、
視聴覚を通して万葉との接触、心の本質との接触を楽しんで頂こうと高岡万葉歴史館・
入江泰吉写真記念館との3者でたちあげられた『万葉集』普及の事業です。
私たちも「万葉ネットワーク」の一員として認めて頂き、ポストカードの販売に協力させて
頂くことになりました。
ちょっとした「入江泰吉ブーム」がおこりそうです!(笑)。
犬養記念館でゆっくりしたあと、明日香から桜井の多武峰まで行きやすくなった…と聞いて
いたので、初めて走ってみました。
なるほどいつの間にこのような道ができていたのやら、びっくり。
また、素晴らしい景色が広がる高台の道であり、棚田や、大和平野が一望できます。
クリスマス寒波で、この日は雪の舞う本当に寒い雪曇りの1日でした。それでもこの光景です。
あらためて来てみたいと思いました。
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帰りには、夢耕社でお正月用のお野菜をしっかり買ってきました。
本当に豊かな気持ちになります。マンションの玄関には…葉ボタンの寄せ植えも1500円で
購入!ちょっとお正月気分になりました。
さて、今夜はクリスマスイブ。教会のミサは、寒いのであしたにしよ~っと!
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久しぶりの夏空に映える明日香村へ。

夏休み中でもあり、時折自転車ですれ違ったり、ガイドブックを見ながら歩いている人も
いますが、やはり残念ながら、閑散期ではあるようです。
でもね、空はあくまでも青く、雲は白く、山々の緑は映えて本当に静かで美しい風景です。
久しぶりに訪れて、やっぱり何だかほっとしました。
しまった!カメラを持ってくるべきでした。
明日香村のいいところは『万葉集』と同じ、農村的風景ではありますが、健康的で明るく、
清潔感が感じられるところですね。
きょうも、来てよかった!と思いました。
犬養万葉記念館の庭の先生の歌碑にご挨拶。庭の象徴的なさるすべりの木の花が満開でした。
帰りは、近鉄飛鳥駅そばの夢市でもちろんお買いもの。
珍しい蓮のつぼみとガマの穂を買ってきました。小倉茂次さん提供の商品でした!
さっそく、サロンに生けて見ました。咲くかしらん???。楽しみです。
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古代のロマンの復元!

この写真は、昨日明日香村飛鳥の「飛鳥寺」の西門の近くで、甘樫丘を背に植樹された
「つきの木」です。
2011年の2月11日に毎日放送の万葉ラジオウオークが30周年という記念の節目を
迎えたことを記念して、この記念植樹が行われました。
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第1回から企画や、準備に携わってこられた太田兼三郎さん(元毎日放送アナウンサー)が、
ご挨拶で、30年間に亘ってずっと関わってこられて、古代や万葉時代のラジオウオークの
コースは奈良県を中心に各所尽きないけれど、何といっても「明日香」の地は特別で、古代の
万博会場と言える魅力的な場所だったのではないかと述べられました。
飛鳥寺をはじめとする寺院などのパビリオン、古代の宮に見られる池、庭。謎の石造物は
水の流れるエンターテーメント、そして中大兄・鎌足の出会ったつきの木広場…と例えられ
太田さんのこだわりの中で、万博ならば「太陽の塔」にかわるシンボルとして、そびえたつ
大きなものが欲しい…、とそれが今回の「つきの木」の植樹となったことを伺いました。
何と楽しく、遊び心満載の洒落た発想だろうと感心しました。
そもそも30年前のラジオウオークが始まる時の会議に私も参加していましたが、クリエイト
大阪社長の松田一二さんが、ソニーのウオークマンを聞きながら「故地を歩く」発想と、
福徳相互銀行重役の扇野聖史さんが自らの足で歩かれて書かれた「万葉の道」と言う本を
売り出す方法として、両者が結び付いて生まれた企画でした。それを毎日放送のラジオ局局長
の郡庸一郎さんがラジオ番組の企画として、「ラジオカルチャー」「ラジオウオーク」という
ジャンル、機会を作ってくださったことが、今日に続いているのです。
そして、われらが犬養孝先生の監修と協力なしにはできないので相談しながらスタートした
イベントでした。30年も続いたのですね。すごい!
犬養先生は、第16回まで参加されました。17回は、気にしておられたのですが、私たちで
体調を思い、無理やり出演を取りやめて頂いたので、犬養先生が気にされて、気にされて
とうとう私が、その後1週間あまり経った、2月19日に二人で明日香村へ行ったのです。
その機会が犬養先生が明日香村へ行かれた最後になりました。(追悼文『明日香風とともに』
に寄稿しています。)
飛鳥寺の西門近くのつきの木広場を再現したい…目的でもあるので、このたびの植樹の儀式は
飛鳥寺の上島副住職の読経の中、行われました。
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昨日の雨以上に、豪雨の中西宮から出てきましたが、何と植樹のセレモニーの間は雨もやみ、
私たちは何と幸運なのでしょうか。青山・猪熊・上野先生ら出演者をはじめ、毎日放送、
毎日新聞社、明日香村村長・教育長など・・・スコップでつきのきに土をかけて…。
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これは、「木」に添えられた副碑です。このたびの「思い」がつづられています。
ラジオウオークでおなじみの柏木宏之アナウンサーが司会・進行で取り仕切ってくださいました。
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上島飛鳥寺副住職の「飛鳥は聖地である。日本の「聖地」である意識が、京として古代から
今の遺跡に至るまで続いているのだ。」と力強く述べられました。
ふむ、「日本の聖地」か!
そして、毎日放送のラジオ局の局長が、1400年の飛鳥の長い歴史に、古代を彷彿とさせる
「つきの木」のあらたな歴史が、新たに加わったことの意義を述べられました。
松田さん、扇野さん、お元気だったらこのような企画はお二人がなさったことでしょう!
良かったですね。我ら万葉衆はいまも健在です。
私も「万葉」の世界を率先して楽しむ一人として、「遊び心」に満ちた楽習を続けますね。
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最後に、私も横に立ち、植樹のつきの木の「大きさ」はこれくらいです。
そうそう万葉時代のつきの木は、今の「けやき」のことです。
ラジオウオーク30回おめでとうございます。31回目のコースはさて、どこだ!

明日香村の春

5月に行うコープカルチャーの明日香散策の下見に出かけました。
朝、甲子園出発時は雨模様→明日香村は晴天→帰宅時の甲子園は雨???でした。
要するに恵まれたことに、明日香村では心地よく歩けたわけです。(笑)
空気が澄んでいて、気持ちよく…。まずの甘樫丘で、深呼吸しながら展望台へ。
犬養先生の歌碑の前の「乙女椿」です。途中でユヅリハも見つけました。
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甘樫丘の入り口には、しゃが?の花がいっぱい咲き乱れていました。かわいい。
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飛鳥坐神社の正真正銘の桜です。同枝に紅白の花をつけ…。味真野は桃判定でしたね(笑)。
おっと、境内に春の風物詩が…。
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大伴夫人のお墓へ、すぐ隣には菜の花が広がっていました。
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ちょっと寄り道した奈良県立万葉文化館で、もくれんとかえでの花です。
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カフェでお茶でもと思ったのですが、入り口を覗くと明日香村の関村長と目が合い…。
私は、お忍びで?歩いていたので、あきらめて出ました。
明日香民俗資料館…真神荘の塀きわの美しい芍薬。華やかです。
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遠方からでも目をひく鮮やかさ。石舞台古墳にあるキクモモです。すごい。
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久しぶりに訪れた橘寺。往生院の天井絵の素晴らしいこと。まさに百花繚乱でした。
お庭には、このてがしわの花がもう咲き始めていました。
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そして、スイセンと女王然とした芍薬がここにも!
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でもきょうもっとも私が感激したのは、久しぶりに見たあちこちのれんげの花。
畑に戻ってきました。一時はまったく姿を消していました。
大学生の時、明日香村では必ずピンクの華やかなれんげ畑の中で写真を撮ったものです。
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気がつけば万歩計は12キロ。当日は初心者のため5~6キロコースと言ってあります(汗)。
自然の営みに導かれるままついつい歩かされました。
明日香村はいつ訪れてもやっぱり魅力的ですね。また本番が楽しみです。ルンルン。

明日香村の春は「若菜祭」!

成12年に建立された明日香村の犬養万葉記念館も、犬養先生のお誕生日にあやかり4月に
オープンされたので、毎年「若菜祭」として、記念行事を行っている。
「若菜」は、犬養先生の阪大万葉旅行の最後に行われた木曾藤村旅行で、学生をグループ分け
した、「わかな組」・「さわらび組」の名称の名残である。
もちろん「春の若菜」…は「こもよ、みこみち…」の万葉集巻頭の歌を連想するが、犬養先生の
大好きな藤村の詩集「若菜集」からとられたものだろう。
平成13年に第1回の若菜祭が行われてから10年後の今日は、11回目かな?
記念講演とイベントの前に、毎年、記念館の庭で飛鳥坐神社の飛鳥弘文宮司によって、
1年間の庇護と弥栄を祈祷して頂き、有志がその行事に参加している。
昨日はうららかな春の訪れだったのに、一転。今朝は明日香村は雪の舞う寒い幕開けとなった。
みんなびっくり! 毎年の内には、こんな日もあるのね(笑)。
午後からは村瀬憲夫先生の「万葉集の成立について」。
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村瀬先生は、和歌山の景観訴訟の頃から犬養先生と親しかった万葉学者で、穏やかで
礼儀正しく優しい先生である。和歌山大学、近畿大学で教鞭をとられたことから、和歌山
に住居も構えておられ、紀伊万葉にも力を注いでおられるので、紀伊万葉ネットワークの
副会長でもある。今は万葉の老舗の学会、美夫君志会の会長でもいらっしゃる。
講演が、昼食後の眠気を誘う時間帯に始まったが、普段歌人や作品論や、故地の話を多く聞く
方々にとっては、「万葉集の成立論」と言う違った切り口に大いに興味を持って耳を傾け
られた方も多いことだろう。一緒に行っていた、吉本昌裕さんもあとで「衝撃的だった!」
と感想を述べられた。聴衆は『万葉集』の研究の幅広さをあらためて感心したようだった。
村瀬先生ありがとうございました。
その後のアトラクションは、「みんなで朗唱」、犬養ファンが集まっているという大前提
なのだろうが、10年もたてば初めての人も参加しておられるはず。なぜ「朗唱」なのか
なぜ「若菜祭」にやるのか、なぜ続けているのか…という「原点」を抜きに続けている
ような印象があるように思う。一般の人に知らしめるためにも、朗唱を理解してもらう
ために、もう少しキメ細やかな情報が必要ではないのかな…。
終わるなり、昨年とても楽しく過ごした明日香村中央公民館の前の「たこ焼き屋」さんへ。
今回も「太子焼き」→タコヤキと読む!という、新たな講釈を聞き、納得!(笑)
あるじの島田さんは明るくて楽しい方で、お店の雰囲気についつい乗せられてしまった。
もちろん、タコヤキを食べに行ったのだが、昨年遷都記念に制作したCDに依頼されて
作曲した「太子のテーマ」を聞いて頂きたくて、訪ねたということもあり…。
17条憲法を元に歌っている歌なので、太子焼きのこのお店から「橘寺」まで「タイシクン」
のエリアが賑わえばいいな…と楽しみにしている!
「島田さん、ホンマに、ちゃんと聞いてくださいよ!」
それから、明日香村の発信に制作中の「商品」を頂戴した。
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明日香の黒米で作られた「黒米うどん」!
麺類の大好きな私には、興味津々。明日香のお米の宣伝と、古代米をうどんに…という
発想は、今までありそうでなかったのかな。
既に栢森にできたレストラン「さらら」で、メニューにあるとか。
キャッチコピーは、つけ麺、かけ麺、パスタ風とあるが、やはりざるうどんのような
うどんの風味を味わえる食べ方がおススメとか! ありがとうございました。
モニター隊のオカモとしては、価格・味・見た目しっかりリサーチしま~す。
明日香村の桜花も三分咲き。桃の美しさが際立って美しかった。甘樫丘のふもとの菜の花畑
の黄色。商工会館の雪柳の白色。桜?と思った稲淵の姫こぶしのピンク色。きれい!
夕方まで、空は曇っていたが、明日香村には春の色がいっぱい。
大きな真っ赤な夕陽を見ながら、西へ西へ。
この時間の夕陽なら、4/9のクルージングで設定の「明石大門の夕日」は、絶好の時間!
いろんなことを思いながら、楽しい1日を終えた。

明日香村の春

打ち合わせがあり、山寺さんとふたりで今年はじめての明日香村へ。
昨日の久しぶりの雨の余韻が残り、空も薄曇っていましたが、やはり村独特の静謐さに
あふれていました。
どこもまだ冬枯れの様子で、春の兆しは…というと、ありました!
昼食をした、石舞台古墳の近くの夢市茶屋のテーブルのお花に「お~っ!」
 
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ねこやなぎと紅梅です。色目と言い、やさしさと言い、気持ちがほっこりしました。
ねこやなぎも、やわらかい白い毛のものは知っていましたが、私たちの大好きな淡いピンク
のものは初めて見ました。
梅の花も、花びらや、花弁やがくや、花そのものが、細やかな細工の施されたまるで芸術品です。
食事は、名物「飛鳥鍋」御膳と、黒米カレーを頂きました。美味しい!
打ち合わせだけのはずが、帰りには夢市で、名物いちご「あすかルビー」や安くて新鮮な
野菜を買い込み、二人とも主婦としては大満足…。
大根70円、キャベツ1玉150円、ほうれん草1把100円…いかがでしょう!
11日には明日香村でラジオウオークがありますが、また買い物をしたくなりそうです。(汗)
しかし、11日はなぜか、雪予報が出ています。晴れ女の私たちに挑戦か!
「わが里に 大雪降れり 大原の…」の歌の如く、明日香の雪体験は、実は訪問者・旅人に
とっては大変魅力的ですので、雪景色にはちょっと期待もあって???
でも私たちの衣装も寒さと雪対策で、頭を悩ませています。
30回記念だし・・・。

明日香村は春爛漫!

4月4日(日)は犬養万葉記念館の10回めの誕生日を迎え、恒例の「若菜祭」が
行われました。
犬養先生が4月1日生まれということと、記念館が春に開館されたので、島崎藤村の詩歌が
お好きだったことにちなんで「若菜」をネーミングに用いた会館イベントです。
と言っても10年間で、1パターン化してしまった感がありますが、講演と、明日香村の
万葉朗唱の会の方々と共に一般の参加も得て「万葉朗唱の会」が行われます。
私は、まず午前中に行われた「若菜祭ご神事」に参列しました。
飛鳥坐神社の飛鳥弘文宮司にまず御祓いをして頂いてから、記念館の安泰と弥栄を祈って
頂きました。そして参加者で玉串を奉奠し、宮司さんのお話や、関村長のご挨拶を伺い
新年度がまた、スタートしました。
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午後からの講演会までに、遷都1300年記念スタンプラリー「藤原・飛鳥コース」を
車で回り、見事11基をクリアー!、ご褒美にクリアーファイルを頂きました。
そして、講演会はちょっとだけ聞いて(ごめんなさい)、桜や菜の花がきれいであまりに
暖かく気持ちの良い日だったので、中央公民館前で、休憩タイムと洒落込みました。
看板が目に付いて、入ったお店でしたが、何とアットホームで、自然体な方々…。
「黒米たこ焼き」にひかれて、注文しましたが、まず明日香村産の「たけのこ」を
直焼きされたものを、私たちにご馳走してくださいました。「美味しい!!!」
筍を焼いて食べる…という素朴さに「ふるさと」ならではの贅沢を感じました。
黒米のたこ焼きもやわらかくしっとりと美味しい!!!
調子に乗ってみたらしだんごや、草餅まで…。食べ過ぎやん!
それどころか、お店の中は、お客もみんなファミリーで、きんかんやチーズケーキまで
自由に食べてもOKと、食べ物に弱い私は感激と恐縮で、心から感謝でした。
明日香村の人とのふれあいのひととき、楽しかったなあ。
         お店の方々です。
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ごちそうさまでした。また、みなさんありがとうございました!
店の屋号は「おもろ屋」??? ほんとかな?
看板の「太子焼き」というのは、橘寺から名前を譲り受けられた「タコ焼き」のタコが
「こんにゃく」というたこ焼だそうです。ヘルシーなそれも食べてみたいな。
明日香村の散策途中にこんな茶店があったら本当にうれしいです。是非また行きますね!
桜はもちろん美しく…。でも目にも鮮やかな菜の花の畑には圧倒されました。
翌日には、TSUBAICHIバスツアーがあるので、申し訳なかったのですが、
朗唱の会は拝見せずに帰宅しました。
やはり「花よりだんごだ! たこ焼きだ!」
                    

オカモゼミナール、明日香村へ!

ホームページのトップに「トピックス」で掲げましたが、
3月19日(金)に、念願の「現地講座」を開催いたしました。
今年は平城京遷都1300年を記念して、「奈良の都」がどうしても
クローズアップされてしまいますが、万葉集を学ぶ私たちの原点は
やはり明日香村から…ということで、車2台、9人で出かけました。
スタートはHPに書いたとおりです。
明日香村の旅も、初めての方もいらっしゃるので、テーマは明日香村の
雰囲気、風、空気、景色、自然、そして季節を体感して頂くことでした。
そして年配の方が多いので、ゆるやかな旅を目指し大阪スタートは10時です。
玉列神社→石舞台古墳(昼食)→稲渕(棚田・飛鳥川)→栢森→伝板蓋宮跡
→甘樫丘→犬養万葉記念館→夢市のコースでした。
私は何度来ても懐かしい思いで、ほっとしますが、初めての皆さんの「目」には
どのように映ったでしょうか。
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石舞台の桜は、もうちょっと。でもつぼみが今にも開きそうでした。
夢市茶屋での昼食は古代米御膳。次は一度「飛鳥鍋」を賞味してほしいです。
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棚田は菜の花が満開で、黄色の絨毯でした。平日にもかかわらず、カメラマンが
いっぱい。写真スポットの人気ぶりを垣間見ました。
明日香村には五穀豊穣の実りを願う、「おんだ祭り」と言う男女の儀礼がありますが、
飛鳥川にも男女をシンボル化した注連縄がかけられており、新年の1月に架け
替えられたばかりなので、真新しい風変わりな注連縄にみなさん感心されたようでした!
そして、飛鳥川の「飛び石」に行き、石橋を通りましたが、水量が多かったのか、
石が平板になっていたのか、ちょっと躊躇しましたが、濡れながら渡りました。
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ただ、ひなびたマニアックなスポットだったのが、田んぼの畝も小道に整備され、
(歩きやすいのですが…)私はちょっと興ざめの気分になりました。
犬養先生の歌碑が目立たないことが残念だったのかなあ。(我が意を分析中です。)
栢森まで足を伸ばし、飛鳥川の上流をご案内したのですが、「ふむ?」
飛鳥川の川幅を広げる工事中で、「何で???」とびっくりしました。
赤米・黒米などの田が潰されて、造成中の河川の様子はまさに環境破壊じゃないか!
次は「宮」ということで、舒明天皇の頃から天武天皇まで何度か同じところに作られた
板蓋宮跡に立ちました。昨年3月に建てられた平山郁夫氏の万葉歌碑の拓本を
とっておられる古老がおられたり、横浜からという私語もしないで熱心に見学する
「賢そうな」小学生の修学旅行の団体に出会ったり、私の予想以上の「飛鳥」らしい
光景に出会えてうれしかったです。
そして「国見」の甘樫丘へ…。工事中で通行止めでしたが、強行突破!
ゆるやかな坂道を「みんなで歩けば怖くない!」で、登りました。弁解しておきますが、
年配で足の悪い方もおられ、この坂道があるあらこそ登れるのです。なのに、
工事中とは言え、この行楽シーズンに「通行止め」とは、配慮がないと思いました。
「来た限りには登るぞ!」。360度の光景は、「明日香村へ来た!」と実感する
瞬間です。春霞もなく、生駒・二上・葛城・金剛の山々もよく見えました。
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明日香村の村並を取り囲む緑の木々が明るめの「春の色」になっていました。
ここの展望台の「桜」が満開の時にあた来たいな…と思います。
さて、帰りも同じ道をと思いましたが、うれしいことに全員「犬養歌碑」見たいと
言ってくださり、階段の道を下り歌碑前に…。
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椿の花と馬酔木が咲き、犬養先生の歌碑は私たちを優しく迎えてくださいました。
「采女の 風吹き返す 明日香風 京を遠み いたづらに吹く」を全員で朗唱し、
皆さんをお連れできたことは自己満足ですが、感慨深いです。
最後は、犬養万葉記念館でお茶タイム…と入館したところ「4時で喫茶は終了しました」
と素っ気無い返事。まだ1時間開館してるのに…。商売気もないし、お役所仕事?
私たちだったら、コーヒー代×人数で、今日あと○円収入が可能なのに…と思ってしまい
ますが、これは品格がないですか??? 
結局近所でペットのジュースを買い、コップは借りて「お茶」しました。
これで予定は終了したのですが、おまけコースが「夢市」。
近鉄飛鳥駅、駅前の「夢市」は、明日香村のお米・野菜・果物などが、多種、新鮮で
お安く購入でき、私のお勧め「主婦スポット」です。
ここも4時59分に着き、ほぼ店が閉じられていたのですが、大阪のオバチャンパワー
で開けてもらいました。ありがとうございました。
あすかルビーや、采女とうふ、小芋などを買ってきました。
行く場所ごとにゆっくり過ごしすぎて、帰りは予定より遅れましたが、
第1回のオカモゼミ野外編はまず成功かな!と思います。
うぐいす、菜の花、れんげ、こぶし、雪柳、馬酔木、椿などなど、春はもう
来ていました。
暖かで晴天の一日は犬養高気圧に守られたからでしょうね。先生に感謝。
そして参加してくださった講座生に感謝!、そしてサポートの山寺さんに感謝!!