TSUBAICHI5周年!「恩師犬養先生を語る」

2009年4月10日にオープンしましたオカモサロンTSUBAICHIも、無我夢中で
過ごす毎日が、はや満5年となりました。あらためて感慨深い思いです。
万葉うたがたりの活動拠点であり、仲間の音楽活動の場でもあり、また、万葉発信地として
スタートしましたが、手探りでのサロン経営は今から思うと(今でも)本当に気楽なことでした。
今後もひたすら「楽しく」続けていけたら・・・と願うばかりです。
お祝いのお言葉だけではなく、たくさんのお祝のお品を頂戴し、重ね重ね恐縮いたしました。
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皆様ほんとうにありがとうございました。
さて5周年を記念して、2日間にわたり記念イベントを致しました。
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初日の12日(土)は、私の大好きな犬養先生にこだわりたくて、山内英正さんと中西久幸さんに
ご講演をして頂きました。
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山内さんはサロンがオープンしてから、何回か「炉辺談義シリーズ」として、犬養先生のお話を
して頂いていました。今回は5回目。そして山内さんも甲陽学院を定年退職されたので、お話を
して頂くだけでなく、山内さんの「労いの会」も催したくて、懇親会には名物のTSUBAICHI宴会部が
出動いたしました(笑)。
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もう一人の講師、中西久幸さんはサロンでも和歌文学講座シリーズの講師をはじめ、蓄音機カフェの
案内人であり、サロン立ち上げのときからお世話様になっている恩人です。そして中西さんの
「犬養万葉かるた」の分析や、私たちの気づかない「犬養万葉」ファミリーの仕組みや特徴をよく観察して
おられ、今回はぜひにとご講演をお願い致しました。
お互いが仲間うちであるので、客観的にあらためて自分たちの在り様を知ることができ、興味深い内容でした。
甘党の山内さんのスウィーツパーティーはあらためてご紹介したいと思います(笑)。
犬養先生を通じてのご縁が、清原先生の教え子の方にも広がり、万葉風土研究会の方々が多く
来てくださって犬養ー清原ー山内の万葉ネットワークも繋がり、絆を確認できたことをうれしく思いました。
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大阪近辺だけではなく、茨城、和歌山、富山、愛媛、奈良などからもご来場頂きありがとうございました。

TSUBAICHIライブ「山口ひとみコンサート」で新たな扉がひらいた!

2014年のTSUBAICHIライブは、3月から始まりました。
21日の春分の日は、古川忠義さんのギターのソロコンサート。
そして23日(日)には、山口ひとみさんのスプリングコンサート。
このたびは、彼女の方からの企画と申し出で、とてもうれしいことでした。
定員がありますので、早々にチケットが完売してしまい、キャンセル待ちで結局
来て頂けなかった方もあり、私たちは「ごめんなさい」と申し上げるしかありません。
2012年秋のビルボード大阪の山口ひとみリサイタルで、音楽監督をしてくださった
宮川真由美さん(ピアノ)と、ギター奏者の愛川聡さんのお二人の布陣に、テノール歌手
加藤ヒロユキさんのゲスト出演もあり、大いに内容のあるプログラムでした。
山口さんは万葉うたがたり会の歌姫ですが、いつもそれを意識において、ステージでも
披露してくださり、今回も私の「恋歌」をライブの序章として歌ってくれました。
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宮川さんのアレンジと、丁寧な山口さんの歌とで、オカモの歌とは思えない名曲に
聴こえました。私もうっとり聞き惚れました。
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ギターの伴奏だけでの「恋心」。いい感じでした。ギタリストにこだわった訳がわかります。
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サブタイトルが「男と女の愛の物語」でしたので、山口さんの当日のテーマカラーも「赤」。
1部では、新曲に挑戦。お客様のために新たなレパートリーをご披露することの意欲に
感心しながら、中島みゆきの「糸」「化粧」。
「化粧」は歌そのものが、ジャパニーズ・シャンソンでした。
森山良子の「あなたが好きで」はとても美しいメロディが印象的でした。
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ゲスト出演の加藤ヒロユキさんは、山口さんが憧れ、尊敬する先輩歌手ですが、私たちが
加藤さんとご縁を得たことが、今日の山口さんの活動範囲というか、音楽世界が拓けた
きっかけとなりました。山口さんと加藤さんが一緒にステージに立って唄えたらいいのに…と
思っていたことが、とうとう昨日のライブで実現したのです。言霊だ!
二人の歌唱力、パワー、押し出し(華)、レパートリー、歌手としての共通点も多いように思って
いましたが、ライブを経てから、今後の相乗効果の方がより楽しみになりました。
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日本語曲はあまり歌われない加藤さんが、「日本語曲」を意識されたように、山口さんも得意の
ドイツ語ではなく、英語、イタリア語、スペイン語、フランス語…と「原語」で歌う歌については
大いに加藤さんに学ぶところがあるでしょう。
また二人ならば、オペレッタや、ミュージカルなど、ジャンルの幅も広げられそうで、可能性が
いっぱいあります。
また、私たちが喝采するステージを作ってほしいものです。
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満員のお客様に心から感謝。さて、山口さんのいるうたがたり会としては、いよいよ4月13日の
コンサートに如何に期待して来て頂けるか…と内容も練りつつあります。
メンバーが活躍することは、ボスの私としては励みともなり!?うかうかしていられません。
ともかく山口さんお疲れ様でした。また新たな扉開きましたね!

ナイス・ミセス!

サロンTSUBAICHIの立地している大阪市北区の大淀の界隈は、便利なところだが、
JR福島が最寄でもあり、「福島エリア」と言った方がわかりやすいかもしれない。
今福島というと「食べ物屋さんの激戦地区」として、テレビ、雑誌などをにぎわす
「安くて美味しい店」の代名詞的場所となっているようだ。
その中で、音楽サロンと言うのは、希少価値があるが、パッと見て様子がわかりづらい
こともあり、サロンも今春で満5年をむかえるが、入るのに少し敷居の高いところが
あったようだ。しかしようやくご近所に住まわれる方々にも認知されてきたようで、
私たちのカルチャーやイベントに参加される方が増えてきたことはうれしいことだ。
その中のお一人で、お子さんも結婚・独立され、今や悠々自適な生活の中で、
遺憾なくその能力を発揮されておられるご婦人がおられる。60の手習いとおっしゃったが、
着物をリメイクして新たに「洋服」として甦らせ楽しんでおられるのだ。
私も着物が好きで、母が嫁入りごしらえに人並みに準備してくれた着物も、なかなか着る
機会も少なく、母には事後承諾で、いくつかリフォームしてかつての着物を洋服として
楽しんでいるが、着る機会が増えたことで、今は母も納得してくれている。
絞りのコートをワンピースに、留袖をチュニックに…とお出かけ着として活用している。
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そんな私に興味深いご趣味のご婦人と出会えたことで、話題が盛り上がっている。
先日はばったりお目にかかった時に素敵なワインカラーのリメイクのコートを着ておられ、
手作りの技とデザインやセンスとの良さを大いに感心した。私がまた作品を見せてください
な…とお願いしていたので、昨日、サロンに来られたついでに私に1つ作品を見せてくださった。
オカモカメラマン、撮影させて頂きました。
色合いも深い緑で渋く、絵柄も「和」のテイストなのだけれど、デザインが斬新。
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ご本人の希望で、お洋服を中心にご紹介。袖口の模様は「散華」を写し取って描かれたもの。
「音声菩薩」も描かれていた。ボタンも生地に絵付けをしたクルミボタンである。凝ってます!
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背中は、「風神・雷神」の二神。手拭いに描かれた絵を生地に描き写されたそうだ。
もはや着物のリメイクではなく、新たな生地素材になっている。すごい!
そして、ちゃんとリバーシブルになっていて、違った表情のコートに変身。
勝手ですが、素敵なご本人のお姿をご紹介させて頂く。中島さん、どうぞ!
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この格子のような柄行もドルマン風スリーブのデザインで、袖口に向かって大きさが集約されて
いく感じがすごくお洒落で素敵です。オカモ大絶賛ゆえ、ブログに掲載させていただいた。
着物を着こなすのも素敵だが、こうして眠っている着物に新たに命を吹き込むことの技と
着る楽しさを教えられる。
ご自身で作られるだけではなく、依頼の製作も多いようで、うらやましく思いながら
拝見させて頂いたが、昨日はお手製の伊予柑ピールの蒸しパンの差し入れもあり…。
謙遜されるけれど、器用に多彩にご自身の時間を贅沢に楽しんでおられるのが素敵。
私はまた次の作品、楽しみにしておりま~す!

TSUBAICHIネット美術館

音楽サロンですが、時々「作品展」を開催させて頂きます。
写真展や、書道展や、絵画展など、ギャラリーTSUBAICHIに変身します。
オカモサロンと言うことで、今まで私が買い求めたものや、また頂戴した作品や
珍しいものなどをホームページで、「オカモの笑倉院」としてご紹介していましたが、
HPでの掲載は途中で滞ってしまったかわりに、サロンができましたので、季節や行事に
よって展示したり、飾ったり…と自らが密かに楽しんでいます。
また、TSUBAICHIに来て下さるお客様も多彩な方が多く、お親しくなるにつれて
いろんな「才能」を聞きだす?のは、私の特技かもしれません(笑)。
昨年からTSUBAICHIカルチャーに参加して下さるNさんが、ご趣味で「絵画」を
書いておられることを伺いました。
そして、複数描かれた作品が「富士山」と伺い、富士山大好き人間の私は見たくて
見たくて「是非一度見せてくださいませんか?」とお願いしておりました。
Nさんは、素人の作品なので…と固辞しておられたのですが、私の思いを聞き入れてか、
先週思いがけず持参して下さったのです。ラッキー!
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富獄36景の「赤富士」を思わせるシーン。
新幹線から見るなだらかな円錐形の形容ではなく、なかなか立体的でゴツゴツした感じ…
と思いきや、やはり山梨県側からみた富士山の姿を描かれたそうで印象がずいぶん違います。
「なまよみの甲斐の国…」の富士山です!
そして、遠慮がちに見せて下さったその他の作品。私のために持ってきてくださいました。
涼やかな上高地の橋のあたりからの有名ポイントの風景。
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今は廃線となってしまった北海道の、愛国駅行きの「幸福駅」の駅舎。
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絵画の背景はひたすら広がる大平原だそうです。さすが北海道! 山や海が迫った
場所ではないだけに、モノトーンの世界が寂しさも感じさせるよう…。
そして、いくつか描かれた「富士山」のもう1作です。
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まさに、冠雪も陽光に包まれた、また風合いの違った「赤富士」です。青空からすれば、
夕陽かもしれません???
勝手な解釈でごめんなさいですが、ともかく「富士山」に出会えて幸せな私。
是非サロンに飾らせていただきたく、お願いして1作をお借りしてしまいました。
今サロンへ来て頂きましたら、メインの壁面に展示した「富士山」を見て頂けますよ!
Nさん、ありがとうございました。
いつか、TSUBAICHIでの個展を楽しみにしております!!!

2014年度版「猪名川万葉植物園だより」カレンダーに寄せて

つらつら椿株式会社で制作致しております、万葉花カレンダー「猪名川万葉植物園だより」
も今年で4刷目の2014年版ができあがりました。
このカレンダーの制作を思い立ったのは、それまで20余年の長きにわたってお親しく
して頂いていた、山口県下松市の万葉花写真家の岡田憲佳さんが、毎年素晴らしい
「万葉花カレンダー」を制作しておられました。
私もカレンダーに限らず、絵葉書や万葉花を網羅した文庫本や、岡田作品が大好きでした.
「岡本さん、万葉花の撮影は自然光で、朝にだけ撮影するのですよ。」と、自然に咲く
花の美しさや表情を、自然のままに撮り続けることにこだわっておられました。
そして私はいつものように、「岡田さん、今年のカレンダーはいつできあがりますか?」と
お尋ねしたのが3年前です。
お電話の向こうで「岡本さん、もう高齢になってしまって、今年から作るのをやめました。」
とのお返事にはしばし絶句しました。
その後、今年5月にご逝去の報が届き、何とも言えない寂しさがございました。
「万葉カレンダー」がもうないのだというショックと、私も毎年岡田作品を自分の作品の
ように自慢げにご紹介をしていましたので、それを楽しみにしてくださっている方々からの
お問い合わせもありました。
それが「TSUBAICHI猪名川万葉植物園だより」の制作を思い立ったきっかけです。
岡田憲佳さんのカレンダーは、もはや「芸術写真、作品」でしたが、私は恩師犬養孝先生の
ご功績のひとつである『万葉集』を身近に広めることが、万葉カレンダーの魅力、
発信力でもあったと思っておりましたので、なんとかならないものかと思いました。
幸運なことに、大先輩でいらっしゃいますが、同じ犬養先生の門下である、木田隆夫さんが、
定年退職されたのち、自宅の山林に万葉植物を植栽され、今では100種類以上の
万葉植物を愛情を注ぎながら育てておられますが、四季折々楽しめる万葉植物園として、
私たちにも公開してくださっていました。
ひょっとして万葉歌に関わる草木花を猪名川万葉植物園のご協力でご紹介できるのでは・・・と
私が手探りで制作をさせて頂いてからはや4年目となりました。
写真家でもあり、自ら印刷会社を経営しておられた岡田憲佳さんの「カレンダー」には
はるか及ばないものですが、万葉花を愛する私たちの思いを託した、また万葉歌で、
古代人が植物に寄せて詠った心情を少しでも理解して頂けるのではないかとこだわりを
持って作らせて頂いたカレンダーです。
岡田憲佳さんが亡くなられた今、「万葉発信」の遺志を引き継がせて頂いているという
自負を持って、あらためて感謝と追悼の意を申し述べたいと思います。
「岡田さん、ありがとうございました。」
そして一人でも多くの方々に一年を通じて楽しんで頂ける万葉グッズとして
お求め頂ければ、幸いに存じます。
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こだわりの「椿」の表紙は、友人の朝熊純一さんが書いて下さいました。
多くの方々のご協力、愛情のつまった作品ができあがりました。

谷中墓参

9月28日に西宮神社で犬養孝先生の15年命日祭を終えたことは、HPのトップページでも
ご報告した通りです。
そして、ちょうど10月に東京大学で萬葉学会が予定されていましたので、上京の折に
谷中の墓参を楽しみにしていました。
平成10年10月3日がご命日ですので、タイムリーでもありました。
私にとっては上野駅からもはや歩きなれた道です。
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ちょうど3連休ということで、墓地内の各所で「谷中まつり」が行われており、お花見と言い
物見遊山のスポットでもある「谷中墓地」の微笑ましく庶民的な様子を改めて実感しました。
帰りは日暮里から駒込経由、東大前へ。谷中墓地から紅葉坂を下って…。
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東大というのは、4年前に甥の卒業式で、さも親のような顔をして参列しましたが、その時も
犬養先生の「学び舎」を追憶したくて、赤門をくぐったことを思い出します。
昨年2013年の萬葉学会が、東京大学で行われる予定を聞いた時、「萬葉」が東大で語られる
機会が訪れたことと、母校でもないのに懐かしい気持ちがしました(笑)。
ピアノのレッスンで2回東大に来たことも理由のひとつですが…。
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東京大学文学部棟。広い構内で会場にたどり着くまでに、もう銀杏の落ちている銀杏並木を
抜けたり、初代学長の石造の前を通ったり、また、大学の新たな施設建設のために、発掘
調査をされているところもありました。
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レンガの積まれたあとや、井戸など、歴史的遺物のようです。東大は関東大震災でもその後の
火災等で、図書館の書物が焼けてしまったり、資料が消滅してしまったり…と痛手も多かった
そうですが、偶然に持ち出されて唯一残っていた校本萬葉集」の版に用いたと思われるゴム印を
学会当日、特別に公開してくださいました。
会場校としてご挨拶をしてくださった月本雅幸先生が、以上のような話題や、大学図書館の
震災などを経て歩んできた歴史や、残存の貴重な資料のお話など、大変矯味深いお話を流暢に
してくださり、とても印象的でした。
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私は亀井君(東大法学部卒)の大学で合唱の伴奏をするのに、ピアノのレッスンに2度伺い
ましたが、学生会館には、複数のグランドピアノがあり、その時に音大でもないのにすごいと
思いましたが、なんと文学部の教室にもやはりヤマハのグランドピアノが置いてありました。
品田先生の駒場にはパイプオルガンもあるとか。とても贅沢な設備がうらやましい。
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懇親会で、月本先生もドイツで10年ほどピアノレッスンをされたと伺い尊敬してしまいましたが、
東大の男子学生の二人に一人はピアノ経験がある…と聞き、勉学と両立する優秀な子どもたちの
現実?に、改めて東大生は教育環境の恵まれたこどもたちでもあることに羨望がありました。
肝心の学会の内容については…、またあらためて感想を書くつもりです。
谷中で犬養先生と再会することから始まった東京の旅は、帰りの新幹線に乗車する前に親友とも
再会できました。
昨年還暦旅行で帰りに撮った「東京駅」。やはりライティングされて、きれいでした。
私のようなオノボリさんは写真を盛んに撮っていました。もちろん私も!
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「KITTE]という旧東京丸の内郵便局をリニューアルした商業施設で食事をして、つもる話を
しましたが、時間切れ…。また来るね!と約束をして帰途に…。彼女のお誕生日の前日でもあり、
少しでも会えてよかった。
再び東京駅での記念写真です。充実した1泊2日の東京。翌日の臨地研修はキャンセルして、
翌日のTSUBAICHIでのサロンコンサートの準備のため帰宅しましたが、楽しかった!!!
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8月25日(日)サロン講座のご案内。

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4年目となった、中西久幸さんの「和歌世界の散策シリーズ」と銘打った、この文学講座も
毎年世相や、歴史の注目度に呼応して、タイムリーな話題を提供して下っているが、今年は
NHKの大河ドラマが、「八重の桜」という新島八重を取り上げていることもあり、人物について
の学びもあったが、特に「和歌世界のさくら」についてお話をして頂いている。
今回は「桜シリーズ」の3回目で、今回は特に季節も合わないことに中西さんはひたすら
恐縮されたが、私たちは、最終回を楽しみにしている。
資料では1、「春雨と菜種梅雨」2、万葉集の「春雨」3、勅撰和歌集の「春雨」
そして、4、「さくらこ」伝説等、お話をして頂くことになっている。
また、おまけに、先日話題に上った「君が代」についても和歌の見地から解釈をしてくださる
そうで、私は講座後の議論が今から楽しみでもある。
TSUBAICHIの誇る文学カルチャーに、ぜひお越しくださいませ。

親子水入らず。

両親が高齢になるにつ入れて、もっと向き合う時間を作らなければ…と意識しているのと
裏腹に、多忙で自分自身の時間すらなかなか捻出できないことにいらだちを感じるこの頃…。
久しぶりにサロンの連休が取れたので、「お盆にはお墓詣りをしたい!」と言っていた両親に、
時期が1か月早くなってしまったが、急遽一緒に出掛けることにした。
「暑い!」と覚悟していたが、午後からは雨模様の予報もあり、湿気はあったが、日差しは
さほど強くなかったので、幸運だった。明石海峡大橋を臨む舞子墓地に「岡本家」のお墓が
あるが、祖父が次男であるので、菩提寺の姫路市実法寺のお墓から、祖父の両親のたましひを
納めた祖父の建立したお墓だ。
ご先祖と共に眠るのは、平成14年に亡くなった祖母と、平成18年に亡くなった祖父の二人で、
浄土真宗の檀家として作ったはずのお墓に、祖父母ともカトリック教徒として帰正して
ヨゼフ・マリアとして刻まれている。最近、祖父の菩提寺の実法寺の真光寺さんにいろいろ
ご縁ができて、万葉うたがたりコンサートなどもさせて頂いているが、そのあたりの岡本家の
宗教改革などに少し意識もしながら、「千の風になって」ではないが、たましひは「墓」に
留まることなく、私たちを見守っているのだから、私はあまり「お墓」にこだわっていない。
両親はなぜか(世代の違いなのか)、定期的に訪れたいようで、その季節になると「一緒に
行ってくれないか」と打診がある。
しかし、このたびも何気なく撮った写真だったが、二人ともが杖をもって支えて立っている姿を
見て思わず涙した。親子の年の差は永遠に縮まらず、親子関係は変わらなくても、目前で
現実に老人となっている両親の姿を見て、両親の年齢を実感した。ごめんね。
もう少し、両親との時間も作らなくては…、私が後悔するもん。
母が「ここへ来る、来れるのが、もう最後かなと思ってる」と言った。
先日TSUBAICHIから「歌バス」で寄った、菖蒲園永澤寺で、自宅へおみやげに買った
「お墓詣りセット」が今回ようやく役立ちました。なかなかよろし!
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両親とともに私も年をとっているのだが、自分の自覚がないだけに、ちょっと鈍感な私。
もう少し、二人元気で頑張ってくださいね。
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おかげさまで、もう4年経ちました。

2009年4月8日、プレオープン。
4月10日に開業した音楽サロンTSUBAICHIもはや、4年が過ぎ、地域や空間利用に
少しずつ定着してきた感がありますが、おかげで、「社長業」について、ようやく
怖さや責任感が生まれてきました。今後も試される日々でしょう(汗)。
4月14日(日)
4周年記念のイベントは「私たちで勝負!」と昨年6月以来の「万葉うたがたり」コンサート
を開催することで、今後も気持ちをより新たに臨む思いで、テーマもズバリ「恋歌」の
コンサートを行いました。
せっかくの機会なので、初めて昼夜?(夕方)の2回公演制で構成。
へそまがりな私は、やるからには「同じことはしない!」信念で、かたかごの部と夜桜の部とし、
万葉うたがたりファンの方には2部通しでご来場して頂こうと企画しました。
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みなさま、ようこそお越しくださいました。ヤカタノオオキミです!
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今回の舞台はこの向きで。スクリーンも使用し、「4周年の歩み」も振り返りました。
よざくらの部では、「なんちゃって万葉」をご披露。編曲や合唱譜などの協力をして
くださる、砂原由季子さんも特別出演。オカモ万葉ジャズアレンジを自らのピアノ伴奏で
参加。オカモの甲南女子校の後輩であることもご披露しました。
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そして、ソロボーカルの我らがともちゃんは、「女装???」の大変身!なかなかの貫録でした。
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おかげさまで、満員御礼!
ありがとうございました。
そして、うれしい時は必ず…全員で「乾杯!」
今回も城山さん(自称非正規雇用社員)笑、の音頭で、TSUBAICHIの発展を皆さんと共に
願ったことでした。
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いよいよ4月!

たまっていたサロンの社長業?!と、14日に控えたうたがたりの練習など、やっと日常を
取り戻しました。
4月7日は、TSUBAICHIで山口ひとみさんのライブコンサート。
ちょうど一年前に秋のリサイタルを踏まえて宮川真由美さんと初めて一緒に演奏の機会と
して行ったジャズライブも4月7日でした。
今回は宮川真由美さんと、山口リサイタルの時に音色の素晴らしさとパフォーマンスで
人気のあったバイオリニストの金関環さんに出演をお願いして、ボーカルは山口ひとみさん
の3人の「春うららうららのコンサート」を開催しました。
リサイタルを経て、もはや息の合った3人のステージは質が高いというか、サロン冥利に
尽きる素晴らしい音楽を堪能させて頂きました。
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金関さんのバイオリン演奏をもっと聞きたいと言う私たちの希望で7月28日にサロンで
コンサート決定!とても」楽しみです。