歌会始めに思う。

きょうは、サラ・ブライトマンと取りだめていたNHKの「歴史ヒストリア」を
「鑑賞」した。BGMではなく、画面をしっかり見ながらという行為が自分では
めずらしく、貧乏性で「何かしながら…」と思うけれど、このたびはまあいいかと
と思いつつ、画面を眺め入る。
さて、15日は皇居の歌会始めだった。
今春のお題は「静」
それこそテレビのホッとニュースで様子を知ることができたが、やはりすべての作品の
秀逸は天皇陛下の御製と感じ入った。時代背景と共に本当に自然に表現されている。
「慰霊碑の 先に広がる 水俣の 海青くして 静かなりけり」
このような歌を詠まれるお人柄に心うたれる。そして、私はやはり皇后陛下の「母」
ならではの身近さ詠われたお歌も素晴らしいと思った。
「み遷りの 近き宮居に 仕ふると 瞳静かに 娘は言ひて発つ」
美智子さまと落ち着いた清子さまのご様子が手に取るように想像できる(笑)。
やはり現代的短歌より、私は受け入れやすいのは、やはり万葉人なのかも(笑)。 
平成万葉はまだまだ続く…。

これも日常なのね!

新年早々、インフルエンザで、久しぶりに寝込んでしまったが、
仕事を持っている立場としては、思いがけない生活の混乱に、まともに落ち着いて
いられない半面、人様から隔離される病だけに、一定期間「ひたすら家で過ごす」ことの
両極の状況を今、楽しんでいる私がいる。
13日夜発病
14日半信半疑で診察ーインフルエンザA型判定(診察室でも判定直後から隔離!)
11月初めには例年のごとく予防注射もしていたし、しても意味がないと思うほど
インフルエンザには縁のない私だっただけに、ありえへ~ん(泣)。
帰宅後、タミフル服用開始。体も心も重く、寝間になだれ込み昏々と睡眠。翌朝まで
自分でも感心するくらいよく寝た。朝、37度7分が、夜には37度1分に。
15日朝には、36度1分の平熱に近くなった。やはり熱が下がると昨日は停止していた
頭も体も動き始め、「やる気」が出てきた。
医師に、インフルエンザの回復マップをもらっていて、完璧に守ると、21日に
社会復帰と言うことになっているので、ともかく数日間は「自宅蟄居」と言う生活を
如何に過ごすかを考えた。
まずインフルエンザ完治、体力回復、睡眠不足解消があってのことだ。
15日は、それでもまだ体を動かすことが大義で、ずっとたまっていたVTRをいろいろ見た。
特に「八重の桜」総集編4章を一気に見て、会津藩の悲劇や、八重が歴史に翻弄される姿に
大いに涙したが、肝心の「新島八重」の後世の社会貢献や生き様が省略されていて、
NHKの意図も総集編で理解できたような気がした。
VTRの他には、日中のテレビ番組の同じようなニュースソースにちょっとうんざり。
東京都知事候補の件、相模原の少女の生還、自衛艦の衝突事故…。
16日の今日は、あらためて「音楽」を聞いた。一度は見たVTRだったが落ち着いて
聞きたかったのだ。
「クリスマスの約束2013」「SONGSポールマッカートニー」「SONGスペシャル松任谷由美」
小田和正の音楽に対する姿勢にあらためて感心した。また彼の作曲の東北大学の
学生歌に感動した。
少し家事をする気分にもなり、インフルエンザの空気を入れ替えるべく、窓を開け放したが、
日中は寒くもなく、職場ではありえない心地よさだ。
穏やかな気分で、ブログを書く気分にもなった。
急に「江分利満氏の優雅な生活」というタイトルが頭に浮かんだ。
「オカモの気ままな静養日記」なのだが(笑)。
明日、17日は阪神淡路大震災から19年目が巡ってくる。自宅にいて、おそらくテレビも
新聞も終日伝えていくことだろう。例年、しっかり向き合って思い返すことのできなかった
私にとって、貴重な機会だとも思っている。
そして、当時からもまた19年生かされたことに感謝をしながら、しかし、19年前の
あの悲惨な現実を決して忘れてはならないと思うのだ。
時々、娘と震災の時の話をすることがあるが、被災した者しかわからないであろうあの
恐怖感は、生死の大きな運命の針、紙一重のことだったと思うこと。
その分、「生かされること」の重さを強く感じているし、人生をより深く生きたいと
思っていることは共通しているようだ。
緩やかな自由な時間。きっとこんな過ごし方は、もう少し老境に入ってからのこと
だと思うので、とても貴重な経験だと思う。
サロンで頑張っている山寺さんには申し訳ないのだが、私は開き直って楽しく個人ライフ。
明日は、本を読んでみようかな。
そうそう、朝晩寒い毎日、家にいると1日暖房しなくても体の余熱で過ごせることに驚き!
睡眠の大事さ、日中の太陽光に感謝。今日は今年最初の満月でした。

第2回 入江泰吉写真展はじまります!

明日、1月10日から10日間、入江泰吉写真展始まります!
昨年3月、私のサロンで、「第1回入江泰吉万葉写真展」を開催させて頂きました。
この時は、大阪府立大学と入江泰吉記念奈良市写真美術館・高岡市万葉歴史館の
共同企画による「萬葉寫眞簡」という、ポストカード普及のための「写真展」でしたが、
ご来場頂いた方々には、喜んで頂いた上「次回はぜひ入江さんの仏像写真が見たい…」など、
入江泰吉さんの素晴らしい作品の数々に対して、「写真展」を再び開催してほしいという
声を頂いておりました。
私も、入江さんの仏像や古美術写真などが大好きで、「万葉」に特化しない本来の作品を
見たいと思っていましたので、私も再開催を強く望んでいた張本人でもあります(笑)。
音楽サロンですので、本格的なギャラリーでもなく、手狭な限られた空間での展示ですので
今回は12点ですが、珠玉の12点だとも感謝しております。
前回は、萬葉寫眞簡PRという目的もありましたので、大阪地区開催の写真展という名目で、
私どもが会場を提供させて頂いた形ですが、今回は、私たちが自発的に入江展をさせて
頂きたいという希望に応じてくださいました。
そして内容も「大和古寺とみほとけ」と決定して頂き、わがままな依頼を快く受け入れて、
作品の提供に応じてくださいましたことを心から感謝いたしております。
2014年の新春を飾るサロン行事として「大和古寺とみほとけ」展を開催させて頂くことは
本当に光栄なことです。
何人の方々が、足を運んでくださるか、楽しみですし、私たちも格調高い作品であらたまった
サロンの空間で、心静かにこれからのうたがたり活動のこと、サロン展開のことを
ゆっくり考えてみたいと思います。
               
20131225183944251_0001.jpg

初めて炊いてみました!

1昼夜かけて、「黒豆」を初めて炊いてみました。
まあまあのできあがりに、ちょっと自信をつけたりして…(笑)。
2013年も多くの方々に温かいお志を頂きましたが、特に万葉故地の方々には、
名産品であったり、旬の農作物だったり、「福袋」の様な貴重なお品をたびたび
頂戴いたしました。
皆様のそのお気持がありがたいのと、私のあつかましさと甘えで、おかげさまで
何度も何度も豊かな気持ちにさせて頂きました。ありがとうございました。
今年の締めくくりはこれです。
               DSC05172.jpg
明日香村で新春に講演をさせて頂く奥山の米川さんから、「黒豆」をたくさんに
頂戴しました。「採れたままで、掃除も洗いもしてないけど…」と頂いた黒豆に
どなたかにあげようか、どうしようか…と思っていました。
まさにタイミング良く、後輩の加納真美さんが、大學の講師というキャリアウーマン
でありながら、大変家庭的な「マメ」(豆?)な方で、なんでもこなされます。
そして、先日2日かかりで、親しい方々のために黒豆を炊いてプレゼントをなさった
ことを伺い、感心した矢先でした。
一度、自分で炊いてみよう!と思い立ったのです。(笑)
昔と違い便利なお鍋もあり、お砂糖とお醤油があれば…と「ともかく」の作品?
ですので、次回はもっと上手に炊けそうです。
お砂糖の種類や、お醤油のこだわり、それから今回足りなかった「錆びたくぎ」と
重層とか、お料理レシピを見ると足りないものだらけ…(汗)。
でも味見をしてみるとまあまあなので、まあいいか!
もともとお料理は嫌いではないのですが、時間的に「手抜き料理」や速攻料理
が得意の私ですので(笑)、1昼夜かけてというのもお正月準備らしくて良かった
と思います。
黒豆を頂いたことと、毎年母からの味を作られる後輩の近況などが、思いがけない
チャンスとなりました!
年末きょう1日、あとは何年か越しの「かたづけ」の戦々恐々です(泣)。

頂いた「椿の花」二題

もういくつ寝るとお正月♪の歌がふさわしいカウントダウンの時期になった。
26日に明日香での万葉講座を終え、私の今年の仕事納めとなったが、その時に
いつもかいがいしくお世話をして下さる勝川京子さんが、「先生、我が家に咲いた
椿です…。」と、枝ごと切ってきてくださった。白い椿。もう咲き始めたことに、
びっくりした。
              つばき.jpg
帰宅してみると、日本郵政からの不在票が入っている。
五島列島の松本さんからだ。私にむべを下さった方だ。
私は仕事上、時間的な制約があるので、いつ受取ろうかな…と思っている矢先に
差出人の松本さんからお電話を頂いた。「五島の椿」を入れてくださっていたので、
心配されていたところ、私が不在だったので、日本郵政から折り返し、松本さんに連絡が
あったらしい。再び私に届いたころには、もうお花もダメになってるかも…と松本さんの
残念そうなお言葉にびっくり。ええっ、五島列島からも椿の花がやってきたのだ?と
椿の偶然に驚くやら、今度は2~3日の遅配ロスが気になり、お花の状態が気になること…。
結局、今朝ようやく届いた箱を、ドキドキしながらあけたところ、やはりぐったりは
していたが、「水仙」の馥郁たる香りがあふれ、そして椿の小枝が松本さんの作られた
お野菜の上にともに入っていた。
おまけに名物のカンコロ餅も入っていて、まるで「福袋!」。
お花達には「ごめんね」と言いながら、急いで花瓶に水を張って、がんばれがんばれ…と。
               水仙.jpg
手狭で殺風景な我が家の玄関が、今、お花であふれている。
そして箱から出した時に、こぼれおちたお花は、可哀そうなので水に浸してやり…。
五島の椿は赤、ピンク、白とまるで「五弁の椿」のようだった。華やかで素敵。
               椿.jpg
年末を迎え、節目の、ふと気持ちが緩んだ時に、明日香からも三井楽からも「椿の花」を
プレゼントして頂いた偶然に、すごく幸せな気分だったことと、今年もご苦労さまと
私に頂いたご褒美が「椿の花束」だったことは、まさに神様の計らいとしか思えない。
水仙の香りと、椿の花に満たされてただいまルンルン気分です。

父の誕生日

10月20日は、美智子皇后のお誕生日の方が有名ですが、実は私の父の誕生日でもあり…(笑)。
五島列島巡礼の旅から、あわただしく時間が過ぎましたが、今朝1カ月ぶりのオルガン
奏楽のお当番で、ようやく所属の仁川教会のミサに与ってきました。
旅で少しお親しくなれた水浦神父様にもお目にかかり、ホッとしました。
2週間のうちにすっかり秋寒の雨の朝となり、家を出てからやっと明るくなったくらい…。
時は流れていきます。
いろいろお祈りすることがありました。
高岡・五島・東京と予定通りにすべてのことがはかどったこと、犬養先生の命日祭を
無事終えて、谷中で報告できたこと、留守中の深堀神父様のご逝去、うたがたりのこと、
今になって信頼関係の揺るいだ私の未熟と無念、体調…と感謝や、お見守りやお恵みを願い、
回心や…とあれこれ抱えての御ミサですが、ちょうど父のお誕生日に教会へ行けたことも
ありがたいことでした。
満85歳になった父、来年も元気でお誕生日が迎えられますように…と心から思います。
教会では10月は「ロザリオ」の月。私のご奉仕した7時ミサのあとは、9時から子供ミサ
がおこなわれますが、きょうは「ロザリオ祭」で、子供たちがかつぐ「マリア様の輿」が
おいてありました。とても華やかで美しい!
しばし見とれていました。
               花車.jpg
きょうのクリス神父様のお説教も「マリア様と共に歩んで頂き、神に近づく…」。
聖母マリアは、本当にすべての人々の「お母さん」です。
聖堂にもマリア像が飾られ、ライトアップにはちょっと驚きましたが(笑)、象徴的
だったので、電気も消された聖堂でしたが、写真を撮らせて頂きました。
               祭壇.jpg
では、今から出勤します! 今日はサロンレンタルですが、「発表会」で子供たちの発表
だけでなく、講師演奏もあり、ヤマハ音楽教室の頃の賑わいを髣髴とするような1日に
なります。
いろんな音楽に浸って心の安らぎを得られるのは、本当にオーナー冥利です(笑)。

やっぱり『万葉集』は魅力的!

萬葉学会の感想を少し…。
10月12日(土)初日は講演があり、「乾 善彦先生の万葉集仮名書歌巻の位置」と
       「品田悦一先生の畸形の文法~近代短歌における已然形終止法の生成」を   
        拝聴した。
DSC04278.jpg
DSC04279.jpg
            
乾先生は『万葉集』の仮名を分析され、表記の個性や木簡資料との差異、部立ごとの特徴など、
字母の細やかなお話から、構成、成立論にまで及ぶ考察に、今更ながら「研究の視点」を学んだ。
品田先生は、近代短歌歌人の一人「斉藤茂吉」研究で、すでに著作もおありだが、講演では、
近代短歌に多く見られる疑似古典語法とも言える「文語」に着目され、万葉の言葉を使いつつも
(お手本のようにしながら)その言葉の既成概念からいかにして遠ざかるかという斉藤茂吉
作歌の手法などを伺ったが、元をただせば『万葉集』で見られる文法の形があって、近代の
短歌表現にどのように享受されているかという興味深いお話だった。             
翌日は朝から、研究発表があり8人の方々の発表を伺った。
特に興味があったのは昨年学会に入られたとおっしゃる帝京大学の木下先生で、ご専門は
薬学の方である。昨年の石見の臨地研修旅行でお知り合いになった。
そして、今年早速に発表される題が「日中間で見解の異なる海石榴はツバキ・ザクロの
どちらか」と「海石榴市」にこだわるオカモにとっては大変興味あるものだった。
萬葉学会では初めてパワーポイントが用いられ、資料に加えて花の写真や図などを説明して
くださり、ユニークな発表直後には思わず拍手が起こったほどだ。
私も椿は中国になく、中国へ輸出されて字があてられたというのは聞いたことがあったが、
遣唐使の携えた天皇からの献上品の一つに「椿油」があったことや、中国にはない椿の花に
よく似た「石榴」が、海外から取り入れたものとして「海石榴」という字が当てられた
のでは…とか、また、中国の文献などを参考にしながら、本草学と文学表現から「ツバキ・
ザクロ」の考証を伺い、私も直前にちょうど五島列島へ行き、隠れキリシタンのバラに代る
貴重な花として自生する「ツバキ」の話を聞いたばかりであり、日本古来の貴重な植物で
あったので、花十字として信仰されたことや、三井楽町には遣唐使ふるさと館があるが、
ツバキ油が遣唐使の持参した高級贈答品であったことにひとり感心し、私の中での共通の
話題に驚くばかりであった。木下先生ありがとうございました。
               DSC04296.jpg
また、学生さんや万葉学者に交じってUCLAからトークィル・ダシーさんとおっしゃる
米国の研究者が「万葉集巻1・2の歌がほぼ年代別に配列されているか」という、成立論に
ついて発表された。流暢な日本語にも安心したが、歴史とは天皇の言行、言動を中心とした
世界であり、万葉歌の配列がそれによって意図的に編纂されているのでは…と年代順と別の
系譜の論理が働いているのではないか…と発表された。
日本人であってもなかなか理解のむづかしいことを、外国人研究者もこうして日本文学について
研究をされているのだとうれしく思いながら聞き入った。
               DSC04297.jpg
その他、宣命の文章が何を参考として作られたかという考察や、人麻呂歌から詠む女性像や
『懐風藻』の序から、編者の知識や教養の出所を中国文献を検索して考察してみる発表や、
古写本の「読み」や歌の配列を検証したり、本当に『万葉集』の切り口というのか、いろんな
角度からの研究対象になり得る引き出しの多い、魅力的な「歌集」なのだと改めて感じた。
私は「万葉愛好家」と自認しているし、客観的に『万葉集』についていろんなことを知りたい
という立場なので、質疑応答で、研究の内容・方法・発表について様々なアドバイスが
なされる様子を見ながら、多様な話題を素朴に聞いて楽しませて頂いた。
               DSC04275.jpg
代表の内田賢徳先生のご挨拶にもあったし、私も同世代なので漠然と感じたことだが、
かつての著名な万葉集研究者の引用が少なくなり、それだけ研究も進化したということなのだと
思うが、私も少しさびしく感じた。また、芳賀先生が辛口で今後の研究に対する姿勢として、
文献の扱いや研究の視点をどこにおくか…ということなどを語られたが、個人にではなく、
確かに今の若い人たちには大事なことだと思った。
先人の苦労を思えばコンピューターの普及や資料の豊富さなどで、研究が安易に作業化して
いないか…と実際に思う。
時代を経て、萬葉学会も徐々に変化しつつあるのだろう。
わたしも大いに刺激を受けて帰宅した。やっぱり『万葉集』って楽しい。
               DSC04303.jpg
帰宅した翌日、14日の朝、最期の朝顔が咲いて「おかえり」って迎えてくれた。
花の形も変形したいびつなものだったが、とても愛しい。最後までつきあってくれてありがとう!

谷中墓参

9月28日に西宮神社で犬養孝先生の15年命日祭を終えたことは、HPのトップページでも
ご報告した通りです。
そして、ちょうど10月に東京大学で萬葉学会が予定されていましたので、上京の折に
谷中の墓参を楽しみにしていました。
平成10年10月3日がご命日ですので、タイムリーでもありました。
私にとっては上野駅からもはや歩きなれた道です。
              谷中.jpg
ちょうど3連休ということで、墓地内の各所で「谷中まつり」が行われており、お花見と言い
物見遊山のスポットでもある「谷中墓地」の微笑ましく庶民的な様子を改めて実感しました。
帰りは日暮里から駒込経由、東大前へ。谷中墓地から紅葉坂を下って…。
              もみじ坂.jpg
東大というのは、4年前に甥の卒業式で、さも親のような顔をして参列しましたが、その時も
犬養先生の「学び舎」を追憶したくて、赤門をくぐったことを思い出します。
昨年2013年の萬葉学会が、東京大学で行われる予定を聞いた時、「萬葉」が東大で語られる
機会が訪れたことと、母校でもないのに懐かしい気持ちがしました(笑)。
ピアノのレッスンで2回東大に来たことも理由のひとつですが…。
               文学部.jpg
東京大学文学部棟。広い構内で会場にたどり着くまでに、もう銀杏の落ちている銀杏並木を
抜けたり、初代学長の石造の前を通ったり、また、大学の新たな施設建設のために、発掘
調査をされているところもありました。
               発掘.jpg
レンガの積まれたあとや、井戸など、歴史的遺物のようです。東大は関東大震災でもその後の
火災等で、図書館の書物が焼けてしまったり、資料が消滅してしまったり…と痛手も多かった
そうですが、偶然に持ち出されて唯一残っていた校本萬葉集」の版に用いたと思われるゴム印を
学会当日、特別に公開してくださいました。
会場校としてご挨拶をしてくださった月本雅幸先生が、以上のような話題や、大学図書館の
震災などを経て歩んできた歴史や、残存の貴重な資料のお話など、大変矯味深いお話を流暢に
してくださり、とても印象的でした。
               月山先生.jpg
私は亀井君(東大法学部卒)の大学で合唱の伴奏をするのに、ピアノのレッスンに2度伺い
ましたが、学生会館には、複数のグランドピアノがあり、その時に音大でもないのにすごいと
思いましたが、なんと文学部の教室にもやはりヤマハのグランドピアノが置いてありました。
品田先生の駒場にはパイプオルガンもあるとか。とても贅沢な設備がうらやましい。
               ピアノ.jpg
懇親会で、月本先生もドイツで10年ほどピアノレッスンをされたと伺い尊敬してしまいましたが、
東大の男子学生の二人に一人はピアノ経験がある…と聞き、勉学と両立する優秀な子どもたちの
現実?に、改めて東大生は教育環境の恵まれたこどもたちでもあることに羨望がありました。
肝心の学会の内容については…、またあらためて感想を書くつもりです。
谷中で犬養先生と再会することから始まった東京の旅は、帰りの新幹線に乗車する前に親友とも
再会できました。
昨年還暦旅行で帰りに撮った「東京駅」。やはりライティングされて、きれいでした。
私のようなオノボリさんは写真を盛んに撮っていました。もちろん私も!
               東京駅.jpg
「KITTE]という旧東京丸の内郵便局をリニューアルした商業施設で食事をして、つもる話を
しましたが、時間切れ…。また来るね!と約束をして帰途に…。彼女のお誕生日の前日でもあり、
少しでも会えてよかった。
再び東京駅での記念写真です。充実した1泊2日の東京。翌日の臨地研修はキャンセルして、
翌日のTSUBAICHIでのサロンコンサートの準備のため帰宅しましたが、楽しかった!!!
               おかも.jpg

凛とした強さを学ぶ・・・。

今朝の朝顔です。
DSC03886.jpg               
きょうも2輪咲きました。1本の茎だけのお花なのに10輪は数えました。
遅咲き、晩稲…tと表現してFBでご紹介してきましたが、
この時期に咲くことの稀少価値より、「ど根性」に近い生命力だけに
私自身が驚きとともに、力づけられているという毎日です。
昨年やはりほったらかしていた鉢から「桔梗」が育ち、紫と白の2本だった
桔梗が、仲良く「白地に紫色の斑が入った桔梗」が1本咲いたことをブログで
ご報告しました。
そのようなズボラな私がやはりほったらかしていたフラワーボックスから
思いがけず見つけた「二葉???」
普通なら、種をふやかし、それから土に蒔いて育てる「朝顔」の手順もない
どころか、この水不足、暑い夏を超えて8月に二葉を出したこの「力」に
私はなんだか、愛しくて、健気で、孤高の「強さ」にすごく感動したのです.
1本だけの細い細いツルで9月半ばからほぼ毎日咲いてくれます。
もうそろそろ終わりかな…とまだまだついた小さなつぼみを確認しながら
「ありがとうね」と話しかける毎日。
1日のはじめの清らかでさわやかな「気」を私に伝えてくれていることに感謝
しながら、来年こそはきちんと「朝顔」を生育する心機一転を図ります(汗)。
DSC03887.jpg

西宮えびす神社観月祭。

今年の仲秋の名月は、望月と満月が一致する貴重な「月」であったようだが、
等彌神社の観月コンサートの宵から、連日晴れ渡った空に「月」が美しく輝き、19日の
当日までに毎晩帰宅の夜道が、心弾んだことだった。
その9月19日当日には、西宮文化協会のご依頼で、西宮えびす神社の観月祭の後の、
夕食会「月見の宴」で、万葉うたがたり会のゲスト出演の機会を頂いた。
時間的、また場所的条件からも考慮して、今回は万葉うたがたり会を代表して山口ひとみ
さんに出演してもらった。ピアノ伴奏も山口さんと呼吸の合う宮川真由美さんにお願いし、
万葉曲と秋の風情を味わって頂く音曲をご披露した。
5.jpg
観月祭は、一般公開で、本殿の前に集合。まだ薄暮だったが、吹き抜ける風が心地よかった。
               1.jpg
午後6時から祭典が始まり、神官により祭壇に供物が並べられ、祝詞の奏上などのご神事があり、
その後、奉納の舞楽「原笙会」の女人の舞を初めて拝見した。
友人のお嬢さんが社中におられたり、噂には聞いていたが、このたびご招待を頂き、
じっくりと鑑賞することができたのは幸運だった。
               2.jpg
古代衣装の女性4人による「柳花苑」の舞いと、またかぐや姫の「平安の舞」は、現代曲
(東儀秀樹氏の曲)でアレンジされた舞いで、メロディーのある雅楽もよかったし、私たちは
しばし女性の舞いのあでやかさと、時代を異にした幻想の世界にひきこまれたような気がした。
かぐや姫は、衣装も時代もコラボしたかのようなファッション?にも見えて、舞楽と言えど、
現代を意識した形への試みをされているかのようにも思えた。
               3.jpg
               4.jpg
関係者なのか、女人舞楽のファンなのか、ビデオやカメラで撮影をされている人も多く、
私も隙間からようやくとれたショットだった。
この観月祭が一般に公開されていることを知らなかったので、もっと多くの方々にも知らせて
あげて、この風雅なひとときをみなさんにも味わって頂きたいものだ。
ただ、ご神事・奉納の舞いで、宴席が遅れたため、山口さんのステージの開始が遅れ、準備
していたアンコール曲がカットされたのは残念だった。
でもお食事は、東京竹葉亭の「お月見特別料理」。
御馳走様でした。
帰りの月も美しく、今年の月夜は本当に素晴らしい中秋の名月だった!