ああ、無情!

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勝利の女神は微笑まず・・・。残念でした!
初めて東京ドームへ野球観戦に行って来ました。
私が「行きたい!」と言うのを知って、ご招待頂いたチャンスでしたが、
連休明けで、大学院の授業も再開された矢先で、それなりに悩みながらも
「学校はいつでもある!でもこの阪神×巨人戦は今日しかない!」と
恩師の格言を拡大解釈し、上京しました。
しかし、世の中はそんなに甘くない!!!
前日には、東京方面で震度5弱の地震に遭遇し、久しぶりに気持ちの悪い
過去の追体験をしました。
観戦まで時間があったので、張り切って神保町の古本街を歩き回り、
(範囲が広い!)足もだるいし、靴ずれも・・・。(泣)
そして、うれしそうに娘や友人に東京ドームからメールを打ったところ、
「また、行ってるのか!」とばかりの羨望とあきれたメールの返信あり!
こうなるとプレッシャーもあり、意地でも勝ちたかったのですが、リードを
していながらの逆転劇で、巨人に3連勝するはずが、最終戦は惜敗しました。
それも2夜連続のラミちゃんの本塁打で・・・!昨日は「神の手」もなく。
実は、金本アニキの400本メモイアル本塁打のかかっていた日でもありましたが、
前回、横浜球場で私が遭遇したような奇跡は起こりませんでした!(笑)
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・・・というわけで、早く日常の生活に戻らなきゃ。
と言いながら、明日から信州千曲川・木曽に出かけます。(汗)
元気で、毎日のスケジュールがこなせることに感謝しつつ・・・。

まことちゃんハウス!

親友の嫁いだ吉祥寺に来ています。娘時代に家族と過ごした芦屋での生活より、
結婚してご主人と吉祥寺で過ごした時間のほうが30年以上・・・と長くなったのね。
新婚時代から私もこの吉祥寺だけ目指して上京したものでした。感慨深いです!
久しぶりのきょう、漫画家の「楳図かずお」氏の自宅が吉祥寺にあり、(過去も
何度か出会ったことがありますが、)最近建て替えをされたのですが、赤と白の
ストライブの壁面が、町の景観を損なうとして、近隣住民に訴訟されていることが、
話題になっていました。今回、是非確認したくて、ミーハーオカモは見学してきました。
結論は、閑静な住宅街ですが、そこに違和感なく可愛らしく建っていました。
突出した派手さではなく、家の並びに、モダンな家が出来てる!と言う感じの
住まいで、楳図かずお氏のこだわりが、楽しく伝わってきました。
まだ玄関まわりは完成していませんが、次回吉祥寺に来た時には出来上がって
いるかなあ。

さようなら・・・。

「便りがないのは、元気な証拠!」というのは、あてにならないことを
わかっていながら・・・。一昨日、訃報を2件知り、大ショックを受けている。
北村久夫さん。河内狭山万葉楽習会をたちあげられ、病に倒れられるまで、
代表として地道に万葉の種を蒔いてこられた。
と言っても万葉専門家ではなく、「1万葉ファン」としての軌跡がある。
私との出会いは、阪神みどり会の万葉旅行。犬養先生のお供の私と犬養ファンの
奥様と一緒に参加されていた恰幅のよい、寡黙な紳士の印象が思い出される。
お二人とも小学校の先生のご夫妻で、北村さんが校長を勇退されて、平成8年に
まとめられた「愛しき日々」という冊子を頂き、「教師」として子供に親に
どんなメッセージを残してこられたかを拝見し、北村さんのお人柄を知った。
そして、最後に務められたのが富田林市立彼方小学校であったことから、
万葉集の「彼方」が地名か人名か、また大宰府の梅花の宴に壱岐守村氏彼方も
出てくることから、急速に万葉集への探究心が高まられて、奥様以上に熱心に
取り組まれるようになった。私も多くの研究資料を頂いている。
再生不良性貧血の病に冒され、急激に弱られたので、10年近く、ご自身の意欲と
裏腹に歯痒い時間を過ごされたことと思うが、地元で万葉グループを立ち上げられた
こと、彼方小学校に万葉歌碑建立(平成13年)の悲願を実現されたことは
北村さんの魂が息づいている証となった。
「彼方の 赤土の小屋に 小雨降り 床さへ濡れぬ 身に添へ我妹」巻11-2683
私には、もちろんうたがたり活動の応援をしてくださっていたが、北村さんの
弟さんが先に亡くなられたときに、「万葉集に兄が弟を偲ぶ歌がありますか?」
とお尋ねがあり、大伴家持が書持の逝去に対して詠んだ挽歌をご紹介したこと。
河内狭山楽習会で講師に呼んで頂き、お話をした時に、「二上山の見える場所」
に家を建てられたことを伺い、機会があるたびに、万葉に対する思いを感じさせて
頂いていた。
またクリスチャンだったことも知っていたが、入院されてからは、特に何度も
牧師さんに足を運んで頂き、話をすることを望まれ、安らかになっておられたと
奥様から伺い、切ない気持ちになった。このたびの私のコンサートに今回はご連絡が
ないな・・・と気になりながら、3月30日に帰天されたと聞き、1昨日まで知らなかった
事が悲しかった。
長年の闘病に付き添い、いつも明るく支えておられた奥様の存在も大きかった。
きっと奥様に心から感謝しておられることだろう。
おだやかであるが、きちっとご自分の意見を持っておられる姿勢は大好きだった。
5月18日が50日祭と伺ったが、万葉旅行の日なので行けない!!!。
私は近いうちに彼方小学校へ出向き、「万葉歌碑」の北村さんにご冥福をお祈り
してきたいと思っている。
ありがとうございました。また会う日まで・・・。
黒田基さん。扇野万葉の門下生であるが、「万葉旅行」でお知り合いになった。
「オカモのファン」と公表して、参加してくださり、最新カメラで、よくお写真を
撮って頂いた。海外旅行がご趣味で、ご夫妻で行かれるたびに「オカモのために」
お土産を探すのが楽しみと公言しておられ、恐縮だった。
おかげさまで、いろんな思い出の品々が私の手元にある(汗)。装飾品であったり、
飲食物であったり、様々に頂戴したが、黒田さんの思いやりは、私がネコが好き
ということで、必ずお土産にネコに関するラベルや、図柄や、ネコグッズであって、
私の好みに対する配慮も忘れずのお心遣いを頂いてきた。
1月7日、肝硬変で急逝されたと聞いた。黒田さんもコンサートに来て下さらなかった
けど、海外旅行中かなあ・・・などと漠然と想像していた。
忙しさにかまけて、大事な方々ときちんとお別れができなかったことが、悔しい。
ありがとうございました。また会う日まで・・・。

ホッコリーワールドへ

「春の日ざしの中の猫は、いつもニッコリこころホッコリ。
ぜひ会いにきてください。」と中浜稔先生から直々にご案内を頂き、
久しぶりに京都・四条の祇園まで、「ホッコリな猫たち」展に出かけた。
淡路島の(旧)東浦町のご出身で、2000年3月に東浦町立の中浜稔「猫美術館」が
開館し、オープンの日に母と出席したことがなつかしい。
ひょっとして、きょうは中浜先生と、それ以来の再会だったかも。
直原玉青氏(故人)のお弟子さんであり、水墨画家でいらっしゃるが、
「生きる意味」をネコを通して問い直す「ニャンニャン学」の開祖!?となられ、
1979年から、にゃん友会の活動を始められた。絵画も猫の墨絵をモチーフとして
独自の芸術世界を作られ、私もその作品に魅せられた一人だ。
ネコ人間を自認する私であるが、ネコを飼うこと、ネコグッズを集めること
などから離れ、ネコの表情や生き様や特徴を通して、もっと精神性の深い
ネコ人間を推奨し、墨絵のネコからは、安らぎと励ましを得るホッコリー
ワールドに私も共感している。
久しぶりにお目にかかり、中浜先生のいつもながらのパワーと謙虚さにほっと
しながら、また、墨絵のネコたちの様々な表情ににんまりうれしくなりながら、
ひととき過ごさせて頂いた。
また、淡路島の猫美術館も行ってみたいなあ。東浦町の町おこしの名所のはずが、
いつの間にか、市町村合併で、淡路市立の施設になっていた!!!
明日はホームページの笑倉院で、お宝をご紹介しましょう。
中浜先生、届いたばかりのすずらんの花、ありがとうございました!
すずらん

素敵なタイミング♪

長澤まさみちゃんの「タイミング!」の歌声が流れる光フレッツの
CM。私たちにはなつかしい坂本九ちゃんの歌だ。
このところ、私はついている。まさに「タイミング」がよいのだ!
金本選手の2000本安打を目前で見ることができたこともそうだったが、
いろんな場面で、江戸はるみばりに「グー!」と言っている私!(笑)
19日~20日と1泊2日で、「志都の岩屋」万葉旅行に出かけた。
旅程のコースが変更したおかげで、万葉に諸説ある「志都の石屋」
説の3コース(島根県石見大田海岸線・邑南町の志都の岩屋神社・
鳥取県米子の粟嶋神社の洞窟)を経由、見学することができた。
また、宿泊のいこいの村しまねでは、前日の雨の湿気のおかげで、
目覚めた早朝素晴らしい雲海の幽玄な光景に出会うことができた。
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昨年、人麻呂像と依羅娘子の像が建立されたという、人麻呂が袖振る
高角山(島の星山)のふもとの人丸神社に立ち寄ったところ、のぼりや
テントがたち、何やらにぎやかだった。
なんと、偶然にも今年から始めるという江津まつりの初日だったのだ。
地元の行事に私たち旅人が加わり、地元の方が大変喜んでくださった。
私たちも出店でおモチなどを買い求め・・・。
そうそう、見学目的の、人麻呂・依羅娘子の像がまた凝っていて、感心した。
人麻呂は公園の高台に、手を振った姿で立ち、依羅娘子は、なんと回転銅像で、
人麻呂の方向だけでなく、自在に向きが変えられる。
「垂乳根の 母が呼ぶ名は 申さめど 袖振る君を 誰と知りてか?」なあんて・・・(笑)
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そして、昼食地でもある出雲大社へ。なんと60年に一度の式年遷宮の時期を
5年後に控えて、今夕8時に本殿の「御霊」が、仮宮へ移られる儀式があるという
ことで、参拝はもちろん、撮影も禁止と言う、稀な日に私たちは訪れたのだ。
現地ガイドの方は、申し訳なさそうだったが、いえいえ私たちは、貴重な旅の
経験の1つとして、5年後の出雲大社の正遷宮を感慨深く迎えることだろう。
そして、バスでの帰路、バスガイドさんも興奮されるほど、春霞の景色から
一転、富士山のごとく、冠雪してひときわ目立つ大山の全容が現れたのだ。
伯耆富士(因幡富士とも言うそうだ)と言うだけあって、堂々と高くそびえ立って
貫禄がある。車中から角度や表情を変えながら見える山に名残を惜しみながら、
別れを告げた。夢のようだった。
バスは一路東に向かい、右手側には赤く燃えたまん丸の夕陽に酔い、日暮れて左手側には
満月が顔を出した。(こんなことってあるかしらん!!!)
バスも渋滞をぬって時間通りに新大阪着!篠田運転手さん、すごい!
肝心の目的地である、主催者竹内正幸さんのふるさと、志都の岩屋神社では
犬養先生の歌碑との再会ができたこと、また、副碑を書かれた竹内さんの奥様が年末に
逝去され、碑の前で、みなでご冥福を祈った。
そして、15年前に植えられた清原先生の桜は、大きく育っていたが、花は恥らひ、
まだつぼみで、山間の春の訪れの遅いことを実感した。
私自身、浜名湖の下見旅行の直後で、心の準備も十分にできていなかったのだが、
本当に「♪素敵なタイミング」なのか、「おかげ」なのか、満たされた幸運な旅を
経験することができた。もちろん、神様に感謝です。
でも犬養先生に守られ、清原先生にも微笑んで頂き、貴重な旅ができた。
この旅は5年に一度企画される。と言うことは、次はまさに出雲大社の式年遷宮祭の年やん!

明石海峡春景色♪

♪神戸発の遊覧船、乗ったときから 瀬戸内、海は春霞♪
母のたっての希望で、神戸ハーバーランドから出航し、明石海峡大橋と
神戸空港内の瀬戸内をクルージングしながら、食事をする「舟遊び」に
出かけた。
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2000トン級の「コンチェルト」と名付けられたミュージック・グルメ船で、
私たちはランチクルーズだったが、「明石大門に入らむ日や・・・」と
夕陽やライトアップされたパールブリッジを眺められるデイナークルーズもある。
(ロマンテイックでデートにぴったりかも!)
私たちは家族で、少々バイキングの食事に熱中し過ぎた感もあるが(汗)
甲板では、暑くもなく心地よい海風に吹かれて、春の海は霞がかっていたが、
海に迫った神戸の山々の新緑を楽しんだ。
私のふるさと垂水の町や、遠足で行き来した鉢伏山の遠景はなつかしく、また
あれだけ反対運動をした神戸空港が開港し、あらたなスポットとなっている
ことに、時の流れを感じた。
春のひととき、久しぶりに両親と時を過ごせた。もっと意識してこのような
時間を作らないといけないのだろうな・・・とちょっぴり反省!

生きる権利

疾患を抱えて小さな命の灯を灯し続ける子供や、不慮の事故、過労死、
病に侵されても燃え尽きるまで生き抜く人々、たとえ植物人間になっても・・・。
この世に与えられた命はすべて尊く、「生きる」ことの困難はあっても、
誰にも侵害されることができない神秘の領域であり、平等な権利である。
神こそ人を裁くことができても人が人を裁くことはできない。
しかし、来春から日本でも裁判員制度の導入により、法曹関係者だけ
ではなく、私たち一般国民も参加し、人の罪を裁く。
そして、すでに裁判員制度は、欧米で行われているが、量刑まで決定するのは、
日本が初めてという。
しかし、裁判員制度が始まる前に「極刑」についての議論は必要だ。
きょう、光市母子殺人事件の差し戻し審の判決が下り、当時少年だった犯人に
「死刑」が宣告された。加害者の更正の可能性、人権などから、やはり
「命の重さ」を主張する人たちがいる。
しかし、全うに生活されておられた何の関係もない人の命を、理不尽にも
勝手に断ち切った少年の罪は、許されるべきではない。
年々凶悪な犯罪が増えるこの頃「生きる権利」を奪った罪の重さを
本人にも、また世間にも強く知らしめなければならないと思う。
「死刑」という刑罰は、論議されるべきである。しかし、人の「命」を
奪うことの罪は、自らの死で購っても足りないほど、許されざる罪なのだ。
今日の判決が、連日の信じがたいような凶悪犯罪の抑止効果になることを
願って止まない。
本村洋さんの9年間にわたる冷静な闘いと深い愛情で臨まれたことにも
大きな感動を覚えました。奥様とお嬢様のご冥福をお祈りいたします。

勝利の女神、健在なり!!!

本日、横浜スタジアムで阪神対横浜戦を観戦しました。
この日は、かねてから予定しており、楽しみにはしておりましたが、
幸運なことに、阪神の金本知憲選手の2000本安打が、期待された日でも
あり、重ねて今春やはり広島からFAで阪神へ移籍した新井貴浩選手の1000本
安打のWの期待がかかった日でありました。
数日前の甲子園球場の試合から記録が持ち越しとなり、連日スポーツニュースで
毎日の結果が放送され、大記録への秒読みの状態でした。
そこへ、私の観戦日がうまく重なり、家族や娘やうたがたり会の仲間に
うらやましがられながら、上京したというわけです。
そして、「念ずれば花開く!」必ず二人とも絶対打つ!と言う確信の下に、
張り切って横浜スタジアムに行きましたが、チケットは1塁側の横浜ファンの集う場所
でした。しかし臆せず、黄色ジャージーを着て、メガホン出して阪神応援モード
全開で臨みました。そして、「やったあ!」
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金本2000本メモリアル安打を目前で見ることができたのです。
そして、新井1000本安打は、初回に軽くクリアーでした!
両チームとも毎回ランナーを出し合う、4時間近くに及ぶ、長い試合でしたが、
もちろん勝利は阪神に!
「勝利の女神の私に負かしとき!」と大見栄をきっておりましたが、本当に
私はラッキー! 何てついているんでしょ!
仲間からも次々とメールがきて、感心・感嘆・感謝されてしまいました。(笑)
今年も阪神、幸先いいぞ!!!勝利の女神の登場は次回、5月8日です!
また行くってか?!

混乱は大歓迎!

自民党提案の日銀総裁(副総裁)の3回目の同意が国会で否決された。
マスコミは、民主党の内部分裂を書きたて、混乱ぶりを伝える。
それは、おかしい。
民主党は、官僚の天下り反対に対する明確な主張を繰り返しているのは
一貫性があって、私はよい!と思っている。
昨年、参院で与野党逆転したことの影響が、ねじれ現象として、国政が
混乱している。世界の中では日本のお家事情は恥ずかしいばかりだが、
族議員の癒着や、天下りの役人天国を許している自民党政治にメスは
入れられるべきだ。
年金問題、ガソリン税・・・スムーズに与党のいいなりになることは、
国民の税金を無駄遣いしていたことを黙認することになる。
国民の疑問が、国政をゆすぶりはじめたのだ。寝た子は起こすべき?
私が記者なら「民主党よ、がんばれ!正義を貫け!」とエールを送る。
中国・チベット問題でもそうだ。各国でメデイアの伝え方が意図的で異なり、
オリンピックがまさに政争の具になろうとしている。
情報化時代は、反対に言論統制を引き起こしたり、個人情報をことさらに
漏洩したり、弊害のほうが目につく。マスコミの偏向も問題だ!
アメリカ大統領選も「GHANGE!」と変革を主張するオバマ氏が優勢だ。
日本も同じ、自民党は一度下野し、政権交代してよい世の中になるなら
そのほうがいいに決まっている!
世間は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり
あ~、そんなんやだ。

さくら咲く

満開の桜の季節、全国高校野球が終了した。
私の両親は姫路出身で、久しぶりに東洋大付属姫路が出場したので、
父は甲子園球場へ何度か足を運び(歩いて5分!?)、応援した。
準決勝で沖縄に負けたが、やはりふるさとへの郷愁?意識が、心を
かきたてるのだろう!
昨日、久しぶりに娘と佐保の川辺の桜の道を歩いた。
大学院の入学式の日で、淡々と迎える気持ちでいたが、連日のさくら便りに
記念の日を娘とひととき過ごせないかな・・・と思い、声をかけて見た。
「アルバイトと芝居の稽古の間の時間しかないけど、行くよ!」と
京都から奈良までやってきてくれた。
入学式もとっくに終わったあとだったが、静かな校内を一緒にゆっくり見学した。
大学を出てはや、7年以上経つ娘にとっても、いくつかの変化?進化?に感心
しながら、また後ろの若草山や、桜や数多の馬酔木の花などを見て「奈良なのだ!」
と言う実感を持ったようだった。鹿にも会いたかったけど・・・。(笑)
娘は京都御所の隣で学び、私はこれから奈良の都に通う。二人ともずいぶん歴史的に
有名な都に縁があったね、と笑いあった。
大学を出て、佐保の川辺の青柳と(犬養歌碑)、夕映えのさくら並木を歩いた。
久しぶりに歩いた佐保の桜は、とても色が鮮やかで、青空に映え、華やぎがあった。
京都の名所の桜を見慣れている娘も、また風情の違いに感動したようだった。
観光客ではなく、杖をついたお年寄りや、看護婦さんに伴われてガウン姿の
ご婦人や、自転車の親子連れなど、「近所の人々」がさくらを愛でていたのが、
印象的で、私たちもその中に同化していた。(笑)
桜は「来年も見たい!」という気持ちにさせる花だそうだ。なんだか切なすぎるかも。
わずか2時間だったが、親娘でプライベートな時間を持ったのは、お正月以来だ。
娘は芝居、私は万葉集の歌作りと方向は違うが、どちらも表現者としての
道を歩む同志。このたびの私の選択をきっと興味深く見ていることだろう。
娘に立ち会ってもらったなんて、楽しい思い出の一日だった。
さくら咲く、この「さくらの風景」を忘れることはないだろう。
忙しいのにありがとうね!来年は、京都の桜を案内してね。