「心は万葉、現実は・・・」

岩見沢万葉フォーラムから、はや1週間。
わずかな期間を経て、雪解けは進み、深川市の丸山公園は、かたかごの群落が見事に花開いていることでしょう。
昨春のみかも山、高岡のかたかごに引き続き、3度目の「かたかご体験」でしたが、大自然の呼吸に呼応して花開く植物たちの微妙な時期を捉えることのむづかしさにも毎年感心させられます。
万葉故地の福井県武生市味真野では、例年5月4日は万葉まつりの日ですが、今年も立派な万葉行列が行われることだろう・・・と心を馳せます。
世間の方のゴールデンウイークは・・・ともかく、私は6月のコンサートの準備の準備と、引越し後のまだ残っているかたづけと公用の雑務の処理で、「忙中閑???」です。

ひとりじゃないってすてきなことね

2005年4月25日の午前9時過ぎ・・・。車を走らせながらJR西日本でおこった最大級の悲惨な脱線事故を知りました。
私は事故のあった福知山線が合流している東海道本線の利用者です。
付近を知っているので、現場の映像を見て、背筋がぞっとしました。
ニュースを見て、私の住まいする西宮が尼崎と隣接しているので、「ひょっとして・・・」と私や、うたがたり会のメンバーの安否を気遣って、北海道をはじめ東京・近畿各地の方々が、次々とお見舞いの電話をくださいました。・・・胸が熱くなりました。
そして、この「ジーンとした思い」は、阪神淡路大震災の時の経験とオーバーラップしました。
この時も「岡本さんの名前がありませんように・・・」と毎日祈りながら、新聞の死亡者名を探された話や、混乱の中、偶然届いた往復はがきの「無事であれば一言無事と書いて送り返してください・・・」という文言。
まさに路傍の石である存在の私に、こんなに気遣ってくださる方々があった・・・ということに深い感謝と人の心の厚みが身に沁みたことを再び思い出しました。
自分ひとりだけで生きているんじゃないんだ!ということなのですね。