この国は誰のもの?

お昼のニュースで、全日空が赤字路線解消のため、3か所の空港撤退を発表していた
中に、「石見空港」があった。
人麻呂終焉の地説のある、島根県益田市の石見(いわみ)空港だ。
かつて、全国万葉フォーラムも行われたり、県立万葉公園もある、私たちにとっては
大事な万葉故地だ。
石見空港の存在意義はあった。山口県の小郡経由で行くか、山陰線を使うか、また
私たちは車の送迎に広島から益田まで遠路を行き来してくださったことを思い出す。
アクセスが「不便」なところだ。
幸い土地にも余裕があり、都会との交流に「石見空港」の完成は、多くの地元民の
期待があったと思う。しかし地元民のための「バス」や「自転車」とは利用価値が
違うところが、心配された搭乗率の低さだったと思う。大変残念だ。
また今朝の朝刊には、明日JALが神戸空港から撤退するという記事があった。
あれだけ、神戸空港の建設を反対したにも拘わらず、関空・伊丹と危険空域に入る、
神戸に、海上を埋め立てて神戸市は空港を建設した。
この不況下と、危険と、環境問題を孕んだ中、大阪の3つの空港のあり方が首長同士で
議論されている。
今更ばかばかしくて、怒りを超えて悲しさが残るのみだ。
地元の空港建設にこだわる自治体、ご都合主義の地元民、環境破壊の現実、
そして、税金の無駄遣い…。
私は神戸空港でよく事故がおこらなかったことだと、それだけを思う。
こんなに便利な関西圏の地域で3つも空港なんか必要はない!
石見も神戸空港も結局は航空会社の撤退であるが、石見はおそらく陸の孤島状況になって
しまうことが切ない。いくら旅ブームであってもアクセスに時間を要するところは敬遠
されてしまう。地方の時代と言うのは、切り捨てのほうが先なのかな。
朝から、テレビは「普天間問題の福島罷免」のことばかり。
「筋を通す!」「わかりやすい政治!」チャンチャラおかしい気持ちがする。
自分の行動を得々と語る姿が、自分だけいい子を演じる幼い子供に見える。
迷走している現実も悲しいが、鳩山さん以外にだれがリーダーになったところで、
解決がつくとは到底思えない。
ビジョンがない「日本」丸の沈没は近づいているかも。能天気な国民なのね。
さわやかな天候と裏腹に暗い話題ばかりで、気が滅入る。
お、鳥谷のホームランだ! では、タイガースに大いに期待!!!

命の恩人

昨年、TSUBAICHIをオープンした時に、「お花屋さんですか?」と聞かれるほど
たくさんのお花を頂戴致しました。
サロン中、所狭しと置けども置けども余るくらいのたくさんのお花に埋もれて
本当に満たされた豊かな気持の中で毎日を過ごさせて頂きました。
もちろんお花と頂いた方のお名前を添えて、写真で保存させて頂いております。
アレンジフラワーやいくつかの鉢植えは差し上げたり、また薔薇の花束はドライフラワー
にしたり、そして最後まで女王のごとく優雅に咲き続けた胡蝶蘭は初夏まで、楽しむことが
できました。サロンのスタートを皆様が「花の化身」となって私たちを支えてくださった
のだと心から感謝しました。
ところが「花」の寿命が終わった後、無調法な私たちを見かねて、日本画家の舟橋芳秀さんが
「僕がお預かりして、また来年咲かせてあげましょう…」と鉢を6つも7つも引き取って
くださいました。その後お任せしっぱなしでしたが、4月10日のTSUBAICHI1周年記念
コンサートの折に合わせて最初に咲いた1鉢をご持参下さったのです!
昨年もう「花が終わった」であろう胡蝶蘭を見事に再生させてくださったなんて…。
感動で声も出ませんでした。
そして、昨日、第2弾に咲いた胡蝶蘭をご持参下さり…。感謝でいっぱいです。
鉢に寄せ植えしてあります。種類も4種類がわかりますか。
私たちのもとではあり得なかった「命の蘇り」でした。
特に不順だった気候の中で、お手入れも大変だったことと思います。
愛情をかけて胡蝶蘭を世話して育ててくださった舟橋さんに頭が下がります。
命の恩人の舟橋さん、本当にありがとうございました。
そして帰ってきた胡蝶蘭たちは、またサロンの「華」としてまた私たちを満たされた気分に
癒してくれます。
よかったね。私たちにはできなかったことでした。お花も喜んでいることでしょう。
プレゼントしてくださった方々にも、今年もまた花開き、美しい様子を見て頂きたい
です。「命」の実感をしみじみ味わったことでした。

平城万葉フォーラム・万葉うたがたりコンサート

5月22日(土)に久しぶりに奈良での万葉フォーラムが開催されました。
翌日から今も終日の雨ですが、当日は快晴のもと、奈良女子大学を会場に
全国から万葉ファンや、万葉故地の関係者や、新聞などで知られた一般参加者など
500名近くが集合して始まりました。
坂本信幸先生の基調講演「平城京と万葉集」があり、引き続き「全国万葉大使」
のシンポジウムとして、万葉の各地からの報告や、問題提起、協力呼びかけなど
映像を交えながらそれぞれ活発な発表のあと、私たちの万葉うたがたりコンサート
を30分させて頂きました。
            narajo.jpg
サンバDeツバキのテーマソングで幕を開け、平城京の小野老のシンボル歌、
「あをによし 奈良の都は 咲く花の 薫ふがごとく 今盛りなり」の歌を
はじめとして、遣唐使を送る歌「海のシルクロード」と平城京での恋愛模様を
思わせる「WE ARE ALL ALONE」、そして私自身のこだわりは、奈良の京にありて
よけいに「ふるさと飛鳥」が懐かしく思われる心持なので、是非「明日香を追慕する歌
を歌いたい」と強く思いましたので唐突だったかもしれませんが、「明日香風」を
演奏しました。しかし、アンコール(のつもり)曲の「大和しうるはし」を歌う機会が
なく、残念でした。
今回「平城遷都1300年記念」ということで、奈良が舞台でしたが、会場が奈良女子大学
というのもよかったと思います。
昨年で創立100年を迎えたキャンパスに集って頂き、昼食も学食を経験して頂けましたし、
駅からも近くて何よりの場所でした。当日は残念ながら、鹿が校庭の草を食む光景を
ご覧頂けなかったことは残念でした。
私たちのコンサートの関係もあって、音響や会場の設営はTSUBAICHIの富岡さんを
中心に頑張ってくださったので、助かりました。サロンも役に立ってます!!!。
今回の私のへこみは、「無口」いや「六口」のオカモを自負していますのに、
適当な表現・語彙が見つからず、つまってしまったこと。そう言えばこの頃「人名」を
覚えるのが得意だったのに、出会ってもなかなか思い出せないようになってきました。
やばい! これって絶対老化だ。脳トレーニングをしなきゃ!と切実に思った瞬間でも
ありました。いやだなあ…。
追伸
 平成の歌垣に出演したせいで!?、私と山口さんがもっとも入念にメイクを
していたみたい!(オカモの必勝アイテム、つけまつげ情報が有名になっていて
何人かの方にメイクをチェックされました。
万葉うたがたりは「ナチュラルメイク」ですとも…(笑)。
今回は「草笛光子さんに似てますね」なんて言われました。
それこそ、草笛光子も伝説の女優に近くなり?若い人は知らないかも(汗)。
まあ美人に似ているということにしましょう!!!
次のコンサートは、6月12日、西宮です。                

私は女子大生ですが・・・。

仕切り直しで、大学院も2年生をやり直す…。
坂本先生との約束を果たせず、後期に論文を提出できなかったことと、いやいや論文が
書けるだけの中身がまったく伴っていないことが致命傷でもありました。坂本先生が
退職されて心残りの懸案事項の1つになってしまったことを申し訳なく思います。
しかし、実の私は、週に1、2回しか登校できなくても、それなりに楽しいキャンパスライフを
過ごしております。授業は新鮮だし、まだまだ学び足りないことを実感しています。
しかし、まずは、連休明けに中間発表を…というお約束をしていたので、泣きそうに
なりながら体だけ整えて臨みました。イベントや仕事で忙しい!は私だけの理由ですから…。
15日から17日まで奈良大学で上代文学会(学会)があり、久しぶりの「奈良」での
開催でしたし、平城京遷都記念を意識された講演もあり、楽しみにしていました。
若い方々の研究発表も刺激になるので、サロンも2日間お休みを頂き、予定していたの
ですが、結局は2日間とも迷いに迷った結果、また悩みに悩んだ結果、学会に予定した
2日間を私の気持ちを優先して過ごしてしまいました。でも大変満足しています。
1つは、サロンのレッスン生の外部発表会がありました。レッスンを通して、また
間際にはFAXなどで励まして、「できるだけのことはしたのだから、あとは楽しく!」と
送り出したものの、「本人には来るな!」と言われていましたが、やはり気になって
サングラスをかけてそっと見てきました。よっしゃ~、上出来でしたね!!!
また、万葉のお仲間の奥さまの、陶磁器の絵付けの作品展のご案内を頂いており、
私はブランドものの食器が好きですし!?、とっても興味深くてぜひ拝見したかったので
張り切って伺いました。実は奥さまは以前からお顔見知りでしたが、こんな素敵なご趣味を
持っておられることを存じませんでした。ご主人さまが商社マンで外地へ転勤された時に
「チャイナペインテイング」に出会われたそうです。阪神淡路大震災で作品が一度に壊れて
創作意欲を失われた時期もあったとか。乗り越え、新たな先生とも出会われて、今また
精力的に楽しく精進なさっておられます。
私は素人で失礼ですが、イギリス洋食器などの(オーストラリアの手法だそうです。)
花鳥の風合いや色使いがやさしくてきれいで、ルノワールの絵のような雰囲気でした。
(それってフランスの画家やん?)支離滅裂な感想です。(汗)
特に私が気に入った作品2点です。
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1つ1つの作品にコメントが添えられており、思いが伝わってきます。
それぞれが「ひとりあそび」する夫婦です…とご挨拶下さいましたが、ふむふむ
お互いの理解の上で、しっかり絆を持たれたご夫婦であるからこそ、個々の個性豊かな
生活を尊重して過ごされることができるのだと思いました。しっかり目のお正月というか、
ちょっとRICHな気分にもさせて頂き、優雅な気分で帰宅しました。
まさに犬養先生の「今しかできないことをやりなさい!」の後押しで、学会の2日間は
会いたい人にも会えたし、(チンチン電車に乗りました。)気になっていたお買いものも
できたし、母の退院日でもあり…と本当に忙しい有効な時間が過ごしました。
女子大生としての時間をもう少し捻出したいのですが、学べる環境下にあることを
感謝しながら、はじめの第一歩!です。

ちょっとブレイク!

今朝、偶然見ていた「みのもんたの朝ズバ」で高岡市が話題になっており、
びっくり。買い物難民600万人…の具体例として取り上げられていた。
買い物難民というのは、再開発や大型店舗の進出で、昔ながらの商店街が
さびれて閉ざされていったのに、その上にまた、大型店舗の競争から、新たに次の
店舗ができて、以前の店がつぶれ、買い物スポットが移転したり、なくなっていく
不便さをレポートしたもので、テレビを見ていて高岡市民の次に様子が理解できた
のは私ではないかと思ったほどだ。
末広通りの商店街から、ダイエー、サテイ、イオンとできて…そうそう!
そのサテイが閉店して(そうなんや!)、高岡の「市内」だけでも老人所帯が30%
とかで、買い物に行く「足」がなかったり、困っておられる方が多いらしい。
そこで、NPO法人組織で、買い物応援団ができ、活躍の様子が話題になっていた。
ますます老人の多い社会になっていく反面、体が不自由であったり、一人暮らし
の方も多いご時勢で、いわゆるお買い物のボランテイアではあるが、安否確認も
兼ねて…と地道で必要な活動である。全国放送で高岡市のニュースが流れたことに
憂いもあるが、ちょっとにんまり。
オカモの感想…。宮崎県で口蹄病が蔓延して、畜産農家の危機に瀕しているが、
ニュースで養豚の業者のインタビューを聞いて泣けた。
「明日この子らが処分されるので、今日思い切りたくさんの餌を食べさせました。」
ものすごい数の牛や豚などが、感染したことで処分されていく。
人間ならあり得ないこと。家畜とはいえ、子供のように愛しく、可愛いだろう。
「命」が簡単に葬られていくことの悲しさ…。
連日、普天間基地の移設問題で、鳩山内閣が批判にさらされ、悲観的な報道ばかり
なされている。日本のメデイアは「国賊」ではないかと思うくらい、自国の批判
報道を平気で発信し、世界からも日本の実情が丸見えで、個人情報でも神経質に
封印する今日、国の情報は世界につつぬけでもいいのだろうか???
そして、テレビ番組はコメンテーターばやりで、言うは易く、行いは難し。
有識者がそんなに多くいるのならばその立場を活用して「日本のため」に声を上げ
ないのか。偽善者ばかりだ。
私はまだ民主党に期待をしている。これまでの「国の形」を変えるためのいろんな
試行錯誤に負けないで、がんばってほしい。松下政経塾で学んだ、平成の志士を
筆頭に「日本国」のために! 
(西宮で週末に市長選挙と、市議の補欠選挙があった。補欠こそ、不必要だ!
人員削減のいいチャンスなのに…。税金の無駄遣いをなくさせます!なんて…。
それは、あなたたちの立候補をやめることだ。懲りない人々、懲りない社会?)
オカモは怒りを越えて、むなしいです。

母の白内障

ちょうど犬養先生も母と同じ年代に、白内障の手術をされたことを思い出しました。
母は年とともに高血圧や神経痛や糖尿病や…と人並にいろいろ患ってはおりますが、
恵まれたことに、入院・手術の経験は全くなく、(私たち子供の出産も自宅でした!)
白内障も自宅から通いながら手術ができるくらい、負担の少ない手術になったようですが、
それこそ、年齢的に通院することが億劫になっているので、今回初めての入院経験と
なりました。
たまたま私が昨年入院した病院が大変具合よく、評判もよかったので母もそれで少し気が
楽になったようで、手術を勧められてやっとその気になったようでした。
折しも昨年私が入院していたのと全く同じ時期で、やはり院庭のつつじが満開で、新緑も
美しく、1年前の思いがけないできごとではありましたが、今こうして健康を取り戻し、
昨年以上に忙しく生活できるとの感慨と、健康への感謝をあらためて思ったことでした。
母のお見舞いのついでに、私がお世話になった看護婦さんと再会することができましたし、
工事中だった建物も、1年の月日が経ってほぼ完成しているのを確認しました。
母はたった1週間の入院でしたが、退院後の養生がやはり時間を要します。
私は自宅の父も気になりながら、また、母の入院も最低限しか見舞うことができず、
親不孝なことでした。しかし、義妹が良くしてくれますので、大助かりでした。
私は、自宅に寄っては、はなちゃん・ひなちゃんのご機嫌を確認してきた…のが、
本音かな・・・(汗)。やはり猫はマイペースでした!!!

テレビの反応!

NHK大阪放送局制作の「かんさい特集」ふるさと歴史ウオークの
出演・録画の報告についてはブログでお知らせいたしましたが、先週7日・8日に
関西地域で放送されました。
今回は積極的にお知らせを致しましたが、それでも放送中や(汗)、放送後に
思いがけない方からご連絡を頂いたり、メールはひっきりなしに入るわ…と
かえってみなさんをお騒がせしたことを反省致しました。(笑)
意外だったのは、「岡本さんは、あのようにアカペラでも歌われるのですね。」
とか、「いつもと違っためずらしい歌でしたね。」とか「高くて声が苦しそうだったね。」
なんてあれこれ言われて・・・???
「朗唱」ですやん。
NHKからの依頼は、「朗唱」をお願いしたい!。
それもできるだけ「ゆっくり」と言われました。そしてその万葉歌が、「長歌」
だったこと。これが、皆さんを惑わせた原因のようです。
私は「犬養節」でしか朗唱できませんが、普段はほとんど「短歌」ですので、
節回しは多くの方々のお耳馴染みになっています。
私も「長歌」朗唱は久しぶりで、犬養先生をお手本にしようとCDを探しましたが、
その「大和三山歌」の録音はあまりなくて、私に定着した犬養節で朗唱しました。
テレビで私も初めて万葉歌が並行してテロップで流されているシーンを確認し、
「まちがわないでよかった!」と胸をなでおろしました。(笑)
「朗唱」の依頼にはじめは戸惑いましたが、「朗唱」は犬養先生の象徴でもあり、
万葉うたがたりの原点でもあり…、また「犬養節」を詠い継ぐのも私だ!という自負も
あり…。今回いい機会を頂いたことを、神様にしみじみ感謝しました。
妻争いから想像される関係で、額田王と大海人皇子の恋愛贈答歌も朗唱させて頂き
ましたが、男歌はもちろんともちゃんにお願いしました。ご主人さまが、「万葉」を
歌ってはいるけど、朗唱は機会がないから無理!と心配されていましたが、なんのなんの
声量があるところへ、犬養先生ご存命の時から「朗唱」を聞き、「朗唱」を理解して
いるのは、今では万葉うたがたり会でも山寺さんとともちゃんしかいません。
歌も朗唱も本当に「うまい!」一緒に出演できてよかったで~す。
ともちゃん、ありがとうございました!!!
私もちょうど「平成の歌垣」の稽古中で、「発声」を意識させられていましたので、
大きな声で詠えたことはよかったですが、反省は「NHKハイビジョン」の鮮明
画像だったこと。こんな時こそ例の必勝アイテム「つけまつげ」やバッチリメイク
じゃないと、もろに顔に「年齢」が出ていてショックでした。
まあ、今更どうしようもないのですが・・・。
当日「付き人」に徹してくれた山寺さんもテレビに1シーン映っています。
ちゃっかり三輪神社でひそかに「朝掘りたけのこ」を購入していました。(笑)
さすがにNHKは放送枠が多くて、近畿だけでなく、BSや全国放送でまだこれからも
見て頂けることがありがたいです。
偶然テレビで見つけて下さって、家族の会話にして頂けたり、ご無沙汰している方へ
久しぶりのご挨拶になったり、私は想像より長く時間をとってくださったとうれしかった
のですが、身びいきの友人・知人は「たったあれだけ!」と出演時間を惜しんでくれたり
…と、本当にありがたいことでした。
2010年の4月は本当に激動の1ヶ月でした。でも人生の「煌き」の1場面を得られて
幸せなことです。
          録画風景を後ろから見てみると…

ごめんなさい!

ブログを書きたい、書かねば、書こう!と思いつつ、時間に追われて
またまた滞ってしまいました。
楽しみにして下さっっている方からおしかりを受けています…。(汗)
昼下がり通信と言う「お便り」を10年以上書いており、今年も早く早く!!!
と思いながら、もう5カ月以上経ってしまい、「もうやめたの?」と聞かれますが
もちろんこれは私の情報ツールの原点でもあるので続けていくつもりです。
し、しかし…。これもごめんなさいです。
タイムラグは無視して、少しずつ書いていきますので、またご覧くださいね。
ブログの性格上は「私的」なものですが、私にとっては、ブログも活動の情報
公開、情報提供にしていますので、とても大事に思っている部分です。
それでは、予告
・「NHK」テレビ出演のこと
・母の入院
・大学院のこと
・カルチャーの楽しさ
・上代文学学会
などなど、いっぱいありすぎて…。
では今から外出しますが、今夜に1つくらい書きたいなあ…。
では行ってきます!!!

平成の歌垣ご報告!

燃え尽き症候群と言おうか、1週間13回のステージを終えてからもう1週間に
なると言うのに、ご報告が遅くなりました。ごめんなさい。
 最後のステージ終了後の記念写真です。
P1010960.jpg
(社)平城遷都1300年記念事業協会主催の唯一の公式オープニングイベント
「平成の歌垣」というレビュー(ミュージカルとのご紹介もあり)でした。
『続日本紀』に、天平6年に朱雀門の前で男女230人が集まって歌垣が行われた
記述があり、遷都記念の祭りの開幕に「都中の士女をして見物させた」ごとく
平城宮跡へ集まってこられた方々へのパフォーマンス劇として、企画されたよう
です。
関連の「万葉集」についての扱いや、選択や、読みなど…私が関わらせて頂いた
ご縁で、一般出演も決まり、俳優さん、ダンサーさん、声楽家、いろんな分野の
方々とともに万葉うたがたり会の歌姫も伴い!?1週間の女優経験をさせて頂き
ました。3月から4月にかけての練習も寒い日々で、体調に神経を使いましたが、
本番の1週間も1日2回公演でしたので、素人の私を慮って、山寺さんが
「体調管理をしながら、1週間専念するように…」と舞台だけに私の時間を確保
してくれました。仕事もすべて放免してもらい、本当にありがたかったです。
歌垣場面、聖武天皇・光明皇后場面、全員ダンスなど、それぞれ場面に分担
があったので、全員がまとまってはじめから終りまでを通して練習することが
少なく、若い人たちの中でもっとも年長の私ですので、戸惑いもあり、
溶け込めるか心配でしたが、日を追うごとに結束と仲間意識が強くなり、
千秋楽の時には、私も一緒に歌垣ファミリーができあがっていました。
13回のステージには毎回「駄目だし」と言って、より良い舞台を目指して
注意があるのですが、そのたびに注意の「専門用語」がわからなかったり、
意識していることと次に違ったことを要求されたり、前回の訂正を未確認で
また次に臨むむづかしさ・・・など、自分自身が情けなくなる思いを一杯しました。
公演中の夜、娘にメールを送って愚痴をこぼすと「ドンマイドンマイ!」
「がんばれ!」というエールに支えられました。山寺さんにも「存在感で勝負」
と励まされ、みんな祈るような気持ちで私を見守ってくれていたことに
感謝の気持ちでいっぱいです。
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歌博士の相手役は、マルチタレントの立原啓裕さん。唯一のベテラン役者さん
ですので、ひたすらお頼りしていました。(笑)
お大臣さまと歌博士ですが、気持ちは聖武天皇と光明皇后でした!!!(笑)
光明皇后は、藤原不比等と県犬養三千代の娘で、学生時代から犬養先生が
「アンタの名前は犬養の三千代と同じだね」と何度もおっしゃいましたが、私は
歴史上の人物で、犬養先生と名字が同じだなんて…ととてもうれしくて…。
(ところが余談ですが、犬養先生に私たちの知らない妹さんがおられて、谷中の
お墓へ初めてお参りした時に「犬養三千代」と彫ってあったことの驚き。
先生は妹さんを重ね合わせながら、私に何度も同じことをおっしゃっていたの
だろうか…。と先生のご逝去後のことで、余計に切なかったことを思い出します。)
それゆえ、光明皇后の気分?で、感慨深く舞台には立たせて頂きました。
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オープニングにふさわしい大変華やかな舞台でした。
歌垣も「平成」にふさわしく、フラメンコ型、カンツオーネ型、演歌型、ラップ型
タップ型求愛の歌垣で、わかりやすかったのではないでしょうか。
歌博士にはもっと説明が欲しかった…と言われました。
衣装も奈良朝の「みやび」で、ヘアーもメイクも本格的にご指導を受けました。
今年30周年の記念コンサートの舞台に生かしたいと思います。
エンデイングには地元の平城人(ならびと)の方々も加わって、バサラで
大盛り上がりでした。
お客様の中には、毎日、また何回も見に来たとおっしゃる方もあり、ありがたい
ことでした。
毎朝、6時半の電車に乗り、西大寺に通った1週間。
すがすがしい早朝の平城宮跡には、人気もなく、際立って美しい大極殿。
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私は会場を楽しむ精神的余裕がなく、またあらためて大極殿はじめ、ゆっくりと散策を
したいと思っています。
「万葉うたがたり」活動を続けてきて、「万葉時代の大イベント」に出演できたことを
誇りに、またごほうびのように感じております。
今回の教訓「馬子にも衣装」「バッチリメイク」「亀の甲より年の功!」以上!!!