ささゆりとほたるの里。

25日に三重県の今は伊賀市となった青山町に行ってきました。
そう、ここは山間の古い地元の博要小学校を残したいという方々の思いとふるさとを懐古して
平成15年の6月に、万葉うたがたりコンサートをさせて頂いた場所です。
その時に、舞台にはこいのぼりと、青山町の草深い場所に自生しているささゆりを飾って
くださり、その時以来私には「ささゆり」の里として印象深く、季節になると時々訪れる
ようになりました。
ここは、実際の万葉故地ではありませんが、美しい自然の原風景をとどめた素晴らしい場所
なので、コンサート会場となった廃校寸前の小学校も、映画のロケに出てくるような、趣の
ある建物でした。
でもコンサートから数年後、やはり小学校は、改装され民間の施設として合宿したり、
バーベキューを楽しんだりする、レクリエーション施設に変わりました。小学校の姿を
そのままとどめておいてほしかったですが、また違った形で外部の方々がここを訪れ、利用
されることも意味があることだと、納得することにしました。
またここは、蛍の里でもあり、コンサートのあとも「ほたるまつり」に参加し、山を電飾
しているかのような多くの蛍の群舞に、めちゃくちゃ感動したことを思い出します。
今回も日にち的には、もう時期遅れかも・・・と思いましたが、夜道には、いましたいました。
大きな光を灯したゲンジボタルが、道すがら点々と飛んでいるのです。
久しぶりの道には、田んぼのそばにほたる観賞用の展望所もできていて、ひっそりとした
集落ですが、ほたるの賑わいは続いていることを実感しました。
蛍もロマンチックでしたが、「モ~」と低い声! 牛ガエルの声を生まれて初めて聞きました。
本物の牛かと思いました!!!!! ほんと…。
そして、夜空が晴れていて、北斗七星がはっきり、指させました。何だか、私の気分は
すっかり子供に戻りました。(笑)
それからそれから、コンサートの時にもお世話になった川合君の務めておられる同じ地区に
ある青山ハーモニーフォレストへいきましたが、かわい~い。
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2日前にかえったばかりのつばめのヒナ(ちゃん)が、巣から顔を出した瞬間です。
こんな山奥にまでつばめがやってきて、巣を作っていることに驚きでした。
お誕生、おめでとう。でも、お母さんはよくここまで来たねえ!
こんな場面も、私が幸せ気分になりました。
青山ハーモニーフォレストは本当に静かで、敷地に恵まれた立派な施設ですが、備品が
少なくて、少々不便です。山奥でテレビの電波もきていなければ、インターネットも無理。
携帯電話はDOCOMOのみ。天候をはじめ「情報」を得るツールがないのは、安全面でちょっと
致命的かも???。
翌日、偶然、河内家菊水丸さんの出陣式に伊賀市の市長が来ておられたので、思い切って
名刺を出し、そのことを直訴しちゃいました。
伊賀市長はきっと、何でこんなところで青山町の施設のことで、文句を言う奴が来てるのだ
と不思議に思われたことでしょう。でも私はグッドタイミングで、神様に感謝しました。
本当にいろんな糸が、からまっていろんな人間関係を紡げることが楽しいですね。
そして、ささゆり、ほたる、つばめ…初夏の風物を堪能してきました。

美味しい!

明日香村の島の宮でとれた、きゅうりを頂きました。
荒川さんからのプレゼント。20本以上あったので、昨日のオカモゼミに来て下さった方
みなさんにもらって頂きました。
大きいだけではなく、食感もよく、何もつけなくても美味しいです。ブラボー。
年中あるきゅうりですが、やはり、夏野菜。栄養も味も全然違います。
新鮮なので、明日香村から一緒にナメクジ君もついてきていました(笑)。
島の宮か! 蘇我氏と草壁皇子の魂がこもった土地で育ったきゅうりなのだ。
明日香パワーのきゅうり、きょうも頂きま~す。

いざ、出陣!

今年も出席しました、河内家菊水丸さんの盆踊り出陣式!
ぎりぎりまで予定が立たなかったのですが、7月にはサロンに出演して頂くことも決まり、
是非、出陣の応援に伺いたいと思っていましたので、何とか参加できてほっ。
昨年に引き続き、上本町のシェラトン都ホテルの大広間での大パーテイでした。
昨年は、上海万博出演や活動30年(私と一緒でした!!!)などなど全部で5連発の記念
出陣式でしたが、今年は日本が東日本大震災を経て、本来の「盆踊り」の原点に立ちかえり、
河内音頭を通して、犠牲者への追悼・鎮魂のためのやぐらをこなしていきたいとの決意のもと、
今回リリースされた4枚目のCDには、被災地宮城県気仙沼市出身の秀ノ山雷五郎と言う力士を
取り上げた「九代目横綱」を録音されたことや、出陣式宴会の食材は東日本の東北4県から
とり寄せられたものを使用し…と菊水丸さんならではの気遣いと思いやりある、出陣式の
体でした。
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舞台進行は、昨年同様来賓・政治家・芸人のお仲間などのご挨拶から始まり、乾杯の後は、
菊水丸ファンをはじめとした河内音頭ファンの方々が、菊水丸さんの新曲「九代目横綱」
に合わせて、楽しげに、手振り身振りも個性的に、しなやかに「踊る!踊る!」の場面に
移っていきました。さすがの私も河内音頭の輪には入れず、と言ってバイキングの食事にも
割り込めず、ひたすら舞台や円陣の踊りを眺めながら、「河内音頭」や菊水丸さんの人気を
しみじみ思い知りました。
サロンでは、踊る空間の余裕がありませんが、踊る素材である「作品」をじっくり聞かせて
頂くことが、今から大変楽しみです。「きくこと」も貴重な機会かもしれません。
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多くの有名人が出陣式に来ておられました。菊水丸さんにお世話になられた、自治体の首長
さんや、政治家、また同業者の方々に愛されることは大事なことですね。
その中に昨年遷都1300年祭で、「平成の歌垣」でお世話になった立原啓祐さんも来ておられ、
久しぶりにご挨拶ができました。あれ以来、「報道」のお仕事に絞られ、東京に拠点を
移してがんばっておられるとか・・・。もちろん被災地にも時々取材に入られるそうで、それで
4キロも瘠せたとおっしゃっていました。この仕事をご自身の最終の仕事としたいと強い
決意も話してくださいました。私たちの世代ならではの思いかもしれません。
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立原さん、頑張ってくださいね。またフォトギャラリーで、参集された方々をご紹介します。
漫才師の銀シャリのウナギクンが、河内家のぼり丸として、弟子入り、お披露目できたことも
良かったですね。
私も「河内音頭、万葉編」歌えたらいいな。

猪名川万葉植物園、初夏の巻

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6月25日(金)、久しぶりに木田隆夫さんの私設万葉植物園に見学に行ってきました。
「ささゆり」の季節に行きたかったので、私のお仲間である宝塚コープカルチャーの方々や
TSUBAICHIオカモゼミの方々をお誘いし、申し込みなしの現地集合、現地解散でしたが、
全員で13名もの参加を得ました。やはり感心の深い方が多いのだと思います!!!
ここ2~3日が特別蒸し暑く、また午後の集合でしたので、参加者には申し訳ない設定に
なってしまいましたが、「雨よりいいですよ!」と慰めて頂きました。皆さんやさしい!
木田さんのご好意で、一服涼をとるのと、初めての参加者の為に、近くの公民館で映像を
みながらご説明を頂きました。
なんと、昨年に加えて、もう一段本格的な「池」を造成され、蓮が6つ植わっていました。
まだ新設なので、水辺や、周辺の植物はこれから増えていくと思いますが、ますますの
規模の拡大と共に、お世話される植物や範囲が広がり、大変なことだと敬服いたします。
きっと私たちのように、喜ぶファンが増えるにつれて、意欲とサービス精神が出られるのかも
しれません。くれぐれも腰や、今の季節は熱中症などに気をつけて下さいね。
では、少しご紹介します。華やかな「八十娘子のなでしこたち」
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あやめ草が…。堺市の花は「花しょうぶ」でしたね。あやめ、菖蒲(しょうぶ)、かきつばた
の名前との区別がむづかしい。このあやめぐさや5月の節句にお風呂に浮かべて、邪気を
払う植物。大伴家持の歌にも詠われ、風雅な節句の行事に用いられたことがわかります。
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万葉集に2首詠われた「紫陽花」。手前の山紫陽花が古代のからのもの…。
真っ白で咲いて、徐々にピンクに染まっていくそうです。品の良い美しさでした。
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私が「ささゆり」大好きをご存知の木田さんに、お気遣いをさせてしまいました。今年2本
咲いたそうでしたが、ピークの時期は過ぎ、褪せた花は残っていました。でもこれも素敵!
乙女百合です。名前も色も「乙女・娘子」そのままでした。
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絶滅危惧の「むらさき」です。拡大しすぎて見にくいかも、小さな小さな白い小花です。
高岡市万葉歴史館の庭でも咲いたようですが、ツイッターによると、雨で1日で花が落ちた?
とか。残念でしたね。本当に華奢で可憐でした。これはまるで、ダイアモンドみたい。(笑)
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みなさん、熱心でよく学ばれるし、参考書と照らし合わせながらしっかり知識として持って
帰られます。なのに、私は能天気に果樹の「実」の方に興味があったり、何十年?ぶりに見た
「カエル」やおたまじゃくしに大興奮!。のどかで楽しいひとときでした。
はい、全員集合の記念写真です。撮影者はオーナーの木田さんでした。すみません。(汗)
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有意義な1日をありがとうございました。今度はまた秋に伺っていいでしょうか。

うれしいこと。

個人的なことですが…。
高血圧の薬を処方されるようになって、もう10年近くなります。
人がうらやむほどの健康体ですが、遺伝子のせいか(体重系)、体調が悪い時に血圧
にははっきり表れて、上が160くらい、下が110位が続き、とうとう血圧降下剤を
常用するはめになってしまいました。
服用している間も、体調にはっきりと数値が表れることがよくわかりました。
と言うのは、2年前に手術・入院をした時に、担当医師に「高いようなら毎日飲みなさい」と
言われて、準備をしていきましたが、入院中は何と、毎日3度3度計る血圧が、ごく正常で
結局2ヶ月間、1度も薬を飲むことなく過ごすことができたのです。
医師に聞くと、入院中はストレスがまったくなかったことで、上がらなかったのでしょう…と
言われました。
案の定、日常に復帰してからは、また降下剤を飲み続けて、正常値の毎日でした。
大学院や1300年祭や、30周年や、いろんなことが重なり、相変わらずの状態でしたが、
毎月検診をしてくださる医師が、「ここ半年は、大変落ち着いてきているので、薬の量を半分
にしてみましょう」と言ってくださり、驚きました。
血圧の薬だけは、飲み始めると、増えても一生続けなければならない…と、地識的に否定的に
思っていたので、まさか減らすことができるなんて…と半信半疑でした。
先月、処方の降下剤のアテレック錠10ミリが、5ミリになり、1か月経ちました。
1ヶ月後の検診で、135と80ということで、ひとまず合格!!!
もとに戻らないように、おだやかで平和な日々、時間を続けていきたいと思いました。
しかし、ストレスの種は世の中にいっぱい!
ストレス解消もケアのうちと理解して、発散にはまず「女子会」からかな???

グッドタイムリビング、グッドタイムコンサート!

有料老人ホームで万葉うたがたりコンサートを致しました。
オリックスの経営する、全国展開の施設ですが、私たちがご依頼を受けたのは、弁天町にある
グッドリビング、大阪ベイというかっこいい名前の場所です。
下見に伺った時に、施設を見学させて頂いたことと、早くも「なでしこ」が咲いていたことを
先日ブログでご報告したとおりです。
今日は美佐ちゃんと私の二人でした。
認知症の方もあると伺っていたので、どのような理解で、反応があるか、楽しみでしたが、
コンサートの途中からも、皆さんが乗り出してこられたり、うなずいてくださったり、
手ごたえがありましたので、よかったと思いました。
『万葉集』を広げていく中には、こうしてお年を召した方々の中に『万葉集』をきっかけに
かつての記憶を呼び覚まされたり、「和歌」への親しみを持たれている方も多いはずです。
時代とともに、私がこうした新たな場面が与えられたことの感慨を覚えます。
施設の方から、最後に参加者の方々一人づつに握手をしてあげてください…と言われましたが、
それは私のお得意のコミュニケーション!!!(笑)
ありがとうございます・・・とお顔を確かめながら握手、ご挨拶ができ、私も満足でした。
最後に全員で「ふるさと」を合唱し、1時間のコンサートは終了。美佐ちゃんの透きとおった
歌声はみなさんの心にしっかり響いたことでしょう。
私も作曲の冥利につきます。
『万葉集』は日本人の心のふるさとであることをきょうもあらためて確認しました。

理想的な別れ

目の前にとても悲しい、さびしい現実があるのですが、今回はまた「清々しい気持ち」まで
体験をさせられた訃報でもありました。亡くなられて、1週間後のお便りでした。
三重県名張市の夏見廃寺跡は、大伯皇女の建立した寺、昌福寺だといわれており、薬師寺縁起
には「大来皇女 最初斎宮 以神亀二年 為浄御原天皇 建立昌福寺 字夏見 本在伊賀国
名張郡」と記述されています。大伯皇女が父、天武天皇ために発願したお寺だと言われており
現在は、国の史跡となり、近くの公園に夏見廃寺展示館も建設されています。
その庭には犬養先生揮毫の万葉歌碑もあり、犬養先生の歌碑の建立にももちろん関わられ、
私とは、ひめみこの会のお世話で万葉うたがたりコンサートをさせて頂いた時に出会った、
石原弘子さんとおっしゃる素敵なご婦人が逝去されたのでした。
個人的に時々お便りをしていましたし、12月のコンサートはご主人さまの通院の日にあたり、
断念されたのですが、DVDを待ち兼ねて購入して下さり、過分なその感想も頂いていました。
それから、3ヶ月くらいでしょうか。
ご主人さまからの封書が届き、ご主人名に胸騒ぎを覚えました。
封書の中には、石原弘子さんからのお手紙とご主人のお手紙の2通が入っていました。
「前略、ごめんくださいませ。突然のご報告と御礼を申し上げる失礼をお許し下さい。」
で始まるご本人のお手紙は、自身の亡くなられたことと、これまでの感謝と、葬儀を行わず、
個々にお別れの手紙とされたことが書かれてありました。そして、正装で微笑まれ、
「ありがとう」の文字の入った素敵なお写真が添えられていました。
亡くなられた驚きとともに、見事なまでの遺志を貫かれた人生の幕引きに、石原さんの人生の
美学ともいうべき哲学を見ました。そして、それを理解し、尊重し、希望を叶えられた
ご主人さまやお嬢さまたちの優しさに、よき家族の姿を見ました。
お手紙を手に、ひたすら信じられなく、最近まで、名張の歴史の勉強会を主宰されたり、
記者生活から退かれたあとも、名張の歴史や昔話の掘り起こしや、子供たちに伝えていくために
それでかるた会をなさったり、ひめみこの会も地域の活動の1つでしたし、大変秘めた情熱と
信念を持たれて、頑張ってこられただけにあまりにあっけない事実の残酷さに、呆然とし、
残念でなりませんが、徐々に、「石原さんらしい」と思えるようになりました。
ご自分もしっかりみつめながら逝かれたその最期に、私は喝采を送りたい気持ちです。
ガンであり、死と向かい合われた苦しみもあったでしょう。その上で、覚悟と準備に、
冷静にすすめられた意思の強さにも、心から敬意を表しました。
そして、清々しい気持ちというのは、失礼かもしれませんが、さわやかにお別れできたこと
への私の感想です。
男性以上の能力・活躍でしたが、また、いつもお洒落で、女らしい、やさしい口調の石原さん
を思い出し、これからも本当にすべてを見習いたいと思います。
どうぞ安らかにお眠り下さい。でも、きっと千の風になって、お墓にもいらっしゃらない
かも・・・。千の風になって、大きな空を吹き渡ってください。
素敵な人生に、献杯申し上げます。

サロンは賜物でいっぱい。

音楽サロンTSUBAICHIですが、本当にいろんな展開があることをありがたく思います。
昨日終えた「半畳亭」と銘打った初めての落語会は、案内でもご紹介していた通り、うたがたり会
のメンバーの木原三知子さんのケーナの生徒さんでもあることから、桂春若さんとの出会いを
頂きました。私と1つ違いのベテラン落語家です。昨日の出し物は「京の茶漬け」でした。
この写真で見て頂く限り、寄席そのものの雰囲気だと思いますが、私たちも「落語会」の
ための準備にいろいろ工夫をしました。
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たとえば、落語家さんの前にある、見台、膝隠し、拍子木…などの小道具。そして落語家さんの
左側に見える「めくり台」などが必要と言われ、かさ高く、費用も…と思案していた時に、
素人で折りたたみのセットを作られる方を紹介して頂き、特注しました。
「折りたたみ」で、コンパクトにかたづけられるなんてびっくりしました。
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この素晴らしい「中入」など、めくり用のタイトルは、パソコン勘亭流の文字でともちゃんが
作ってくれました。いい感じです。
そうそう、お座布団は、備前の妙圀寺からお借りした婚礼用のもの。めでたし。
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今回、私たちがうれしかったのは、落語会ではありましたが、やはり音楽サロンということで、
木原さんと春若さんのケーナ演奏があったことでした。やはり基本のコンセプトは音楽です。
練習不足?と謙遜されながらも、ケーナ・サンポーニャを師弟共演で聞かせて頂き、余技の
技にも感心致しました。
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もっともうれしく、落語会の間際になって、思いがけず胸打ったことがあります。それは、
明日香村森林組合でお仕事に関わっておられる荒川さんの思いやりでした。
サロンは天井も高く、雰囲気的に「畳敷き」の客席よりは、椅子席の会場の方がよいでしょうと
いうことで、高さ1メートルの高座を準備することになりました。
山寺さんもあれこれ頭を悩まして、いろんな方法を提示、私と検討を重ねました。
サロンを設計して下さった建築士の吉田さんにもご相談してみました。
長机の積み重ね、ビール瓶のケースの組み立て、サロンのテーブル使用、平台のレンタルなど
方法はいろいろありましたが、今後サロンで収納できることや条件もあります。
以前サロンの看板について相談をした時に、「サイズさえわかれば、いつでも作ってあげま
す!」と言って下さったことを思い出し、日程も迫ってきていましたが、「こんな形を
作りたいのですが…」と、相談しました。
そこからです。荒川さんの方にも1つの思いが加わったようでした。
そして、用意して頂いたのが、前日ホームページでご紹介した、すばらしい舞台です。
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公演終了後、山寺さんの方から、私たちの喜びを知ってほしくて、この高座についての
「いわく・説明」をしてもらいました。
お客様が高座の下にもぐったり、さわったりして感心して見学してくださいました。
昨日は高座でしたが、次回からは平台の舞台として使用できます。
万葉にこだわる私たちに明日香村の入谷の杉の木、岡寺のひのきで作って下さったこの舞台は
古代からの明日香村の魂が宿っているもの。このサロンに、明日香村の息吹を注ぎ込んで
もらいました。万葉うたがたりコンサートもこれからはこの舞台の上で、披露してほしいとも
言ってくださいました。木の香りが漂い、明日香の森が身近に感じられました。
何と言う感激! これ以上の喜びはありません。荒川さん、ありがとうございました。
観客には、山口ひとみさんがお母さんを誘って来てくれました。音響の富岡さんも。
楽しく、賑わいのうちに終えた半畳亭。雨もあがり、客足が途絶えてから…いよいよ舞台の
撤去です。偶然東京から西本君が来てくれて、山寺さんと3人で、またまた悩みながら
解体作業。汗だくになり、パズルを解くかのように考えながらのばらしです。
10時半ごろようやく終了。西本君ありがとうございました。
本当にたくさんの「賜物」にあやかって「落語会」を終えることができたのです。
落語も面白かったけど、やっぱり私は「ついています」ね!!! 感謝。

備前で万葉講座!

年2回のこの会も、10年を過ぎました。時の流れは本当に早いです。よく続いたのは
お世話係の方々のご努力の賜物。当初からの方をはじめ、常に新たな参加者も得て、会が
なごやかに続けられる幸せを思います。
列車で片道2時間半かかりますが、車窓から、季節を感じたり、風景の変化を楽しみながら
行くので、時間も距離も私には何ら抵抗はありません。
梅雨時ですが、「この日」はもちろん晴れ!、
きっと備前うたがたりの会の方々の期待の念力のおかげでしょうね。
JR赤穂線の西片上の駅は無人駅ですが、駅舎の入口には素朴な花壇があります。
まあ素敵! 私の大好きな百合の花が、何色にも咲いていました。
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集会はお正月以来ですが、4月5日に、備前の方々と「かたかごの旅」を致しました。
「清明」の日にちなみ、例年は、桜や春花が満開の頃なのですが、今年は春が遅く、当日も
桜は花芽もついていない有様で、呆然としましたが、目的の氷上の清住のかたかごの群落は
5分咲きくらいでしたが、イナバウワーのかたかごを実際に見て頂くことができました。
何と、森原さんと紺藤さんのお二人が、エッセイ集にその日のことを書いてくださっており、
玉稿を頂戴しました。ありがとうございます。
優しい視線で、しかし立派な文章で、感心して読ませて頂きました。
企画し、行った甲斐があった!!!とうれしくなりました。
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かたかご旅行に参加され、今回から初めて講座に参加してくださった方もあり、10年間の
このグループも限られたお世話役のみなさんのおかげで、細く長く続けて頂いていることに
心から感謝しております。お顔なじみも増え、いまや備前ファミリーの輪があります。
万葉集のお話は、額田王の歌をご紹介しました。それから私の興味ある「ほととぎすは
備前で鳴いたか?」です。海辺の町ですが、やはり小山や島山が迫り、ホトトギスはみなさんの
耳にすでに届いていたようでした。「テッペン、テッペン…」と聞こえるとか。
私も実際に「これだ」と確認してみたいです。
内緒の話!。18日の落語会の桂春若さんのご注文の「大座布団」に頭を悩ませておりましたが、
ピンポーン!
お世話役代表の平野さんは、備前の古刹、日蓮宗の妙圀寺の奥さまですので、ちゃっかり
お願いしてみました。するとお忙しい中、すぐに応じて下さり、本日サロンに「婚礼用」の
素晴らしいピンクのお花柄のお座布団が届いたのです!!! 神に感謝!いや仏様に感謝でした。
年に2回の講座ですが、皆さんの笑顔だけでもありがたいのに、今回もまたプレゼントを
頂いてきてしまいました。
子供の時から、母が「ものをもらうこと」は、いやしさにつながる…と言われたものですが、
今の私は違います。私の為に準備してくださった「心」はすべてもらいたいのです。
何でもありがたいと思います。
折り紙上手な山本さんは、「紫陽花」を折ってくださいました。名人芸!
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そして、紺藤さんの93歳のおばあちゃんがせっせと編まれたアクリル毛糸のタワシ。
10枚も・・・。こうして並べるときれいですね。しっかり掃除しろ!のメッセージかも。(笑)
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宮田さんからは、素敵なトールペイントのポーチ。ありがとうございます。
とっても女らしくて可愛い宮田さんは、子育ても終えられて、自閉症の子供たちのお世話の
ボランテイアをなさっておられます。前回、お正月の集会のあと、施設に戻られた時に
子供たちから「宮田先生、何かいい事あったね」と心を開いて話しかけて来てくれたそうです。
この備前の会のおかげと感謝してくださいましたが、きっと気分転換になられて
リセットされた宮田先生に戻られたからでしょう。大変なお仕事だと思います。
そんなお忙しい中で、手描きの作品です! これをもって、もらわいでか!・・・です。
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肝心の万葉講座は、10年間でどれくらいメッセージできたか不安ですが、「万葉衆」は
確実に定着したようです。本当に楽しい1日をありがとうございました。

通勤途上

少しずつ、咲き始めました。
大淀の街角の紫陽花。「おはよう~!」