龍短歌会の新年会

岡山県を中心に活動されている、短歌結社の「龍短歌会」から依頼を頂き、会員の
方々が年初に集まられる新春の集いでコンサートをさせて頂きました。
岡山城を臨む川沿いの会場は、三光荘という古くからある会館で、お花見などに人気の場所
だそうでした。
ガラス越しに今日も「晴れの国」岡山の青空が気持ちよく、1日違いで、昨日のバス旅行の
日和がうらめしい気分になり…(泣)。
代表の小見山輝先生は、岡山県笠岡市に在住で、万葉の故地「神島」のご出身です。
坂本信幸先生ともお親しく、坂本先生の奈良女子大学を退任される時に、私たちの歌を
はじめて見聞きされたのではないかと思います。
新春のプログラムの選曲に悩みましたが、岡山県ということで、万葉の瀬戸内を詠った歌や
遣新羅使人の歌などをご紹介させて頂きました。170名あまりの会員方々が熱心に聴いて
くださいました。
演奏の後は、私たちも宴会のテーブルにつき、一緒に御馳走を頂きました。
食事の間、龍短歌会の各地であったり、サークルがあって、支部がたくさんあるのですが、
みなさんが「新春かくし芸大会」とでもいうのでしょうか、例年準備されているそうですが、
いや~、感心しました。次々と、普段はおしとやかで、良家のご婦人たちが、無邪気に
打って変わって陽気に楽しく「舞台」で演じられます。
AKB48の振りつきの歌まであり、大ウケでした。
会場がなごやかに盛り上がりました。小宮山先生を中心に、皆様が生き生き集っておられる
雰囲気がとても素敵でした。
2次会は、なんとお勉強です。「雪」の歌について、万葉集から俳句まで、例をあげて
解説してくださいました。
家持の「いや重け吉事」の歌は大したことはないな!とおっしゃり、愉快でした。
でも小見山先生の言葉には、先生のお人柄があり、歌の解釈の仕方についても自由な発想も
よしとしてくださるので、「こうでないといけない」気持ちから解放されます。
そして、私たちは3次会にもご招待頂きましたが、朝早くから出かけてきたので、ともちゃん
美佐ちゃん、そしてマネージャー役の山寺さんは、残念ながら帰路へ。
私はお言葉に甘えて、3次会にも参加させて頂きました。
そこは、岡山で1軒だけ樽酒を出してくれる居酒屋さんで、わざわざ私たちのために予約を
してくださっていました。下戸の私ですが、「樽のお酒」は香りがよくて、味も樽の香りが
移っていて、本当に美味しい!!!と思いました。
大歓迎して頂き、本当にありがとうございました。
私たちが楽しませて頂き、龍短歌会のお仲間がうらやましくなりました。
私もスラスラと短歌を作って、「歌人」ぶりたいものです。
壬辰の 宴に集う 龍の子ら いや重け吉事 歌に祈りぬ(ヤカタノオオキミ)

tsubaichiカルチャー「西国街道の猪名野」

今年は連続記録更新の乾燥注意報が出ていたにもかかわらず、21日は、私たちの行事には
めずらしい雨交じり、曇りマークの天気予報でした。
下見が好天で、視界や光景の感動が大きかったので、せっかくの機会なのに…とちょっと
不満な思いがありましたが、いえいえ、定員を超える参加者を得て、本当にうれしいこと
でした。
下見のおかげで、コースについて変更や調整もでき、スムーズに行程をこなすことができました。
HPのトップでご紹介したようにJR尼崎を出発し、伊丹市の産業道路沿いに北上し、まずは
東リ株式会社の会社の敷地内に残る、紫式部の娘の大貮三位の歌にも表現された
「猪名の笹原」と黄金塚の遺蹟を見学させて頂きました。
               
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講師の中西久幸さんも、大勢の参加に張り切ってご案内、説明をしてくださいました。
TSUBAICHI使用の資料の冊子を作ってくださったり、下見も再確認に足を運ばれたり、
細やかな準備に本当に頭が下がりました。
しかし、中西さんの薀蓄はいつも素晴らしいです。
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曇っていたのが、徐々に空も泣き出しそうになり、みなさんにはもっとのどかで晴れやかな
「猪名野」を体験して頂きたかったですが、それでも猪名川と大阪空港周辺の広大な
「土地」の広がりに、あらためて万葉人の「目」「視野」に思いをはせました。
しょっちゅう飛び立つ飛行機の爆音で、中西講師の説明が聞こえなくなりました。
「足」代わりのバス移動でしたが、今も住宅地に残る「西国街道」の名残だけは歩くことにし、
家並みや、表札や、石柱や、あたりを見回しながらゆっくりと散策しました。
傘をさしたのは残念でしたが、蝋梅の花が咲いているのをみつけたり…やはり「歩く」ことで
発見があったり、ゆっくり確認ができることは、大事だと思いました。
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そして、171号線を越えて西の天神社で大江匡房の歌碑を見て、昆陽寺までウオーク…。
私が車で走る時に、いつも通過していた昆陽寺を初めて拝観しました。
朱塗りの門が美しく、僧、行基の建立と聞き、行基のさまざまな事業の中に昆陽寺もあった
ことにちょっと感激。
そして、境内には高田好胤さんの揮毫の有名な行基の詠歌
「山鳥の ほろほろとなく 声聞けば 父かとぞ思ふ 母かとぞ思ふ」の歌碑がありました!!!               
この歌は、私が書道を習っていた時に、色紙に書き、展覧会に出したなつかしい歌。
そして、垂水の祖父母が亡くなるまで、垂水の実家の和室に掛けられていました。
昨年4月、姫路の真光寺を訪れた時に、偶然入口にこの歌が書かれていたことに驚きました。
祖父母を思い出し、菩提寺でこの歌に再会した機縁をしみじみ感じました。
昆陽寺のこの歌碑が高田好胤さんによって書かれたのは、好胤さんが、親を大切に…と祈る
父母恩重経(ぶもおんじゅうきょう)をよく唱えておられたからに違いないと思います。
いろんな「えにし」を思う歌碑が、ここにありました。
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また、朝日新聞社OBの政井さんが、小学生の時にならった…と「ほろほろと…」で始まる
この歌を歌ってくださいました。どこからともなく参加者から歌声が重なり合って、歌碑の
前で「大合唱」となりました。
私や山寺さんはまったく初めて聞いた歌です。
行基の歌に成田為三が作曲をした歌だそうで、「ほろほろと」という女声合唱曲のようでした。
TSUBAICHIサロンで「なつかしの歌」カルチャーをやっていますが、きょうのように本当に
自然に口をついて出てくるなつかしい歌、記憶が呼びさまされた歌を聞いていて、それぞれの
人生の厚みや見えない多くの体験が「歌」によって垣間見えたことに、すごい感動がありました。
私もこの「ゆかり」ある歌をぜひ覚えてみたいと思います。
最後に「ほろほろと」で盛り上がった旅もあとはドライブしながら、伊丹廃寺の前を通り、
JR尼崎駅へと帰着しました。
みなさま、お疲れ様でした。地元の旅でありながら、何だかいろんな気づきを受けた旅でした。
中西さん、お世話様になりました。TSUBAICHIのクオリテイは高いです!

太極拳を体験。

大変ユニークな「万葉人」伊奈遊子(ゆうし)さんのご紹介をします。
広告代理店のサラリーマン生活を終えられて、今は太極拳の講師として指導にあたって
おられます。
伊奈さんは、通常の太極拳を指導しておられるのではなく、「万葉体操」を考案・導入された
オリジナルの「万葉太極拳」のメニューを作り出され、実践しておられます。
伊奈さんが「万葉歌」を朗唱しながらの「万葉八段錦」!!!
私がお出会いした時には、『万葉集』愛好家として、「伊奈文庫」という『万葉集』に関連
した多くの蔵書を所有しておられ、感心いたしましたが、伊奈さんのライフワークの太極拳と
大好きな『万葉集』がコラボした「万葉太極拳」には、本当に感動したものです。
いつも万葉うたがたりを応援してくださり、犬養先生の行事にも参加してくださったり、
また、私は万葉太極拳に興味ある私はTSUBAICHIでも1日体験教室を開催して頂いたり、
お付き合いがあります。伊奈さんは太極拳のいくつかの教室を持っておられますが、18年
近く続けてこられた最初の太極拳の教室(会場)の新大阪センイシテイゆめっせに
「一度、岡本さんも見学に来られませんか?」とお誘いを受けていました。
新大阪も変化を遂げ、歴史あるセンイシテイの卸売りの館が、店舗が減り、大型量販店に
変わったり、そして太極拳をなさっていた2号館もこの3月で閉鎖が決まったそうでした。
伊奈さんからそれをお聞きして、一度は見学してみたいと思っていましたので、
1月19日に一度伺いたいと申しておりましたところ、わざわざみなさんの新年会の日程まで
合わせて私を迎えてくださいました。
私もみなさんの仲間に入れて頂き、見よう見まねのポーズです。
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伊奈教室のみなさんは、伊奈ファミリーと呼ぶほうがふさわしい、とっても暖かな雰囲気で
和気藹々と太極拳をなさっていました。
伊奈先生の指導は、一見もの静かですが、テンポ感があり、メニューも流れに乗って
こなされていきます。
昨日は「辰年」にちなんで、「龍」の動きを教えていただきました。また、太極拳の源流は
中国の古い歴史の中から生まれた武術で、「動物」を畏敬し、その動きをもとに五禽之戯
(猿、熊、虎、鹿、鶴の遊び戯れる動き)が編み出されたそうです。
私たちも1つずつ「動物」の動きを教えて頂きました。
そして正式な24式の太極拳は、私の「二上エレジー」に乗せてみなさんが所作をして下さり
大感激でした。太極拳の動きとスムーズに合うということで、伊奈さんの選曲になるほど!
でした。
場所を変えて、みなさんに交じって新年会に参加。太極拳のせいか中華料理で???
自己紹介を聞いていても、本当にみなさんが楽しく集っておられる様子がわかります。
みなさんの「輪」に入りたくて、また太極拳に参加したいと思いました。
私の飛び入りで、終始お気遣いを頂いた伊奈さんに感謝です。
そして、「万葉太極拳」にますます精進されますことにエールを送ります。
みなさんと一緒に記念撮影。
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万葉うたがたり新春コンサート

今年2012年のサロンの最初のコンサートは、「万葉うたがたり会」の歌い初めとして、
開幕いたしました。
年末年始は準備ができそうで、また、時間が足りないような気持ちの上で、落ち着かない
時間を過ごしました。
そして、サロンTSUBAICHIの年初も万葉うたがたり会の練習から…と、意気込みの新年と
なりました。
第1部は、有名な『古事記』の序の場面から始め、遊劇体の坂本正巳さんの扮する太安万侶が
元明天皇に献上するところから物語はスタートしました。
そして『古事記』の中で有名な「因幡の白兎」のエピソードを中心に、絵本を岡本流に脚色を
加え、オオクニヌシが、出雲の神になるまでをご紹介しました。
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ちょうどお客様に小学生のお嬢さんが来ておられたので、理解できたかなと反応が気になる
ところです。
しかし、私としましては、『万葉集』をもっとい若い世代に広げていきたいということが、
ずっと懸案の課題ですので、小さなお客様の来場はうれしいことでした。
第2部は、いつものように私の気ままな万葉うたがたりです。
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新年ということもあり、古代には、よいしるし「吉兆」とされる「雪」をテーマに万葉歌を
ご紹介いたしました。
冠雪の姿を思いやる富士山はもちろん、越中の立山の雪の歌や、わずかな雪に大騒ぎの
天武天皇と藤原夫人のコミカルなやりとりの飛鳥の雪、梅の花と見まがうかの雪、
「はだれ」お表現された雪など、私の歌を通していくつかの「雪景色」を楽しんで頂きました。
多くのお客様が来てくださり、本当にありがたいことでしたが、万葉うたがたりの仲間も
心地よい緊張感の中で、楽しく演奏ができたようでした。
バイオリンの村田さんは、いつも以上におだやかな気持ちで演奏ができた…と言ってくれましたし、
山寺さんも準備で忙しい中、練習不足も気になりながらの演奏だったけど、気が付けば
口づさみながら楽しく演奏していた…と述懐してくれました。
みんなそれぞれに思いをもって臨んでくれたことがうれしい私です。
ともちゃんと山口さんは、1部で挿入したなつかしの歌などの歌唱もあり、負担も大きかったの
ですが、二人の息がぴったりと合った、素敵な歌声はみなさんを魅了したはずです。
2012年の万葉うたがたりもスタートを切り、サロンに、各地での演奏に…と今年もしっかり
活動をしていきたいと思います。
私は新曲を作りたい意欲にかられており…!!!
ご来場のみなさまからの「応援パワー」を頂き心から感謝しております。
そうそう、みなさまにわれらが福娘から「お年玉」をお配りしたのですが、これは
TSUBAICHIのサポーターでもある水谷さんからのプレゼントでした。
それは、鎌倉にある銭洗い弁天で洗い浄めて頂かれた「お金」を水谷さんが1つずつ
丁寧に包んで作られた親しい方々への「お守り」です。
手作りで、まだまだご友人ために作っておられるそうで、コンサートには来れないけれど
サロンの来場者の方にぜひ…と人数分を提供してくださいました。
お客様に特別の「福」を持って帰って頂けましたし、そのようなお心遣いをして頂き、
本当にありがたく思いました。水谷さん、ありがとうございました。
それでは本日の記念写真を一枚。太安万侶の坂本さんも一緒です。

下見

1月7日の最初の仕事は、1月21日(土)に予定しているTSUBAICHIバスの旅「西国街道を行く」の
コースの下見に出かけました。
講師の中西久幸さんにはお正月早々に申し訳なかったのですが、それぞれの生活がまだ
日常の軌道に乗るまでの時間をあてて…という活動開始です。
当日も集合するJR尼崎から、私の車で出発しました。
中西さんのTSUBAICHIカルチャーの「和歌世界の歌人」シリーズで、昨年は津の国(摂津)
を中心にお話をして頂きましたので、現地見学には、交通路として歌人や文人が「歌」を
詠み、歌碑の建立されているゆかりの地が多く残っているという「西国街道」を行こう!
ということで、散策コースに取り上げたのです。
尼崎出発ですが、私たちが目的としている伊丹市、そして豊中市、川西市が隣接している
その地域こそが、「猪名野」です。
スタートは、猪名の笹原から…。(或る企業の敷地内にあります!)
当日はほとんど車移動ですが、国道171号線を少し入ったところに「西国街道」の名残り
が味わえますので、少し歩いて頂こうとも思います。
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猪名川という大きな川は、『万葉集』にも詠まれていますが、古代の交通路として、川沿いの
道筋を歩いて各地へ移動できたことが確認できますし、また川越えの難関地として、
苦労したであろうと思われます。その「猪名野」は、今回下見をしてみて私たちが想像していた以上に
素晴らしい光景でした。360度展望できるスケールに驚きました。
これには、みなさん絶対に感動があると思います!!! おススメします。
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そうそう、ランチタイムは、予算も大事なのですが、やはりここしかない…。
伊丹は西宮よりも早い「日本酒」発祥の地だそうで、今でこそオシャレな酒造レストランが
ブームで、たくさん」ありますが、実は、伊丹市にはしりといえる「白雪」のレストラン
「長寿蔵」があります。ベルギーの地ビールも有名です。下見ということで試食を敢行!
ごちそうさまでした。
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ただ今、お申込み受付中です 楽しいTSUBAICHIカルチャーにご参加お待ちしています。

初詣

初詣とは、12月31日の深夜から、元旦にかけて神社仏閣を参拝することだと思いますが、
私は今年最初の外出先、訪問地として、「斑鳩」方面に出かけました。
関西本線の法隆寺駅で下車。1月4日でしたので、まだ人もまばらでした。
ただ、お正月が暖かだったので、防寒について無造作に出かけてしまい、4日はまた強風と、
寒さで久しぶりに体が固まってしまう体験をしました。
初めは散策もよかったものの、「斑鳩」は平地も多く、その分、視界も開けているのですが、
万葉の「荒都」を感じさせるような、荒涼とした印象があり、冬枯れの景色も加えて、
風と寒さに打ちひしがれた私は、だんだん思考回路もマヒし、法輪寺を過ぎたあたりからは、
さすがに「早く帰りたい(泣)」気分になりました。
斑鳩へは、法隆寺が目的ではなく、やはり周辺散策です。
三塔で有名な、法隆寺・法輪寺・法起寺の塔の景観が魅力ですし、私は中宮寺の弥勒菩薩に
久しぶりに対面できたことが、大変うれしかったです。
大学時代は、古寺探訪同好会に所属し、よく寺社へ出かけたものです。
そして、はじめてこの弥勒菩薩「国宝菩薩半跏像(寺伝如意輪観音)」に出会った時の感動は
今も忘れることができません。変わらぬ黒く光り、華奢で優しい所作の御姿に、しばらく
見入っていました。本堂も中宮寺の境内も、尼寺らしい優しさにあふれ、手入れの行き届いた
庭園や、本堂の立てられた「濠」というのでしょうか、陽の光が反射して透明な水が余計に
きらきらと輝いて、演出効果が高まていました。
「よかった! やっぱりお正月に来れてよかった!」
何年振りかなあ…と思いながら、隣り合わせの「夢殿」は、拝観しました。
法隆寺は通り過ぎ、法輪寺、そして法起寺へ。
時々拝観者はありますが、車で来て、すぐに次へ移動される人たちが多いので、法起寺では
入口の管理の方が、「あんまり人も来ないところなので、ゆっくりしてくださいね。」と
声をかけてくださいました。そっか、法隆寺までは多くの人が来られますが、近くても
ここまではなかなか足を運ばないのですね。もったいない!
寒かったけれど、法起寺は、境内の伽藍が整然としていて、三重塔も位置的になかなかよい!
斑鳩の広々感が生かされた感じがします。
重文の11面観音菩薩も立派でしたし、時間をかけてここで十分楽しみました。
その後、体の硬直でひたすら無口になり、帰宅しましたが、冷えた体はなかなか解けず、
風邪をひいたら大…としばらく「首までコタツ」状態で、暖を取りました。
本当に寒い一日でした(泣)。でも貴重な「初詣」の機会でしたので、よしとするか!
上の写真は、法輪寺の三重の塔です。背景があると絵になりますね。
下は中宮寺の本堂前で…「あけまして、おめでとうございます!」
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料亭やまぐち

大阪市の江戸堀にある、「料亭やまぐち」は、知る人ぞ知る老舗のお店です。
つらつら椿株式会社の社員は私と山寺さんの二人だけなので、弟が気遣ってくれて、
今年も弟の会計事務所<エル.セイフテイ>の忘年会に私たちも参加させてもらいました。
弟もなかなかこだわりのある性格なので、普段の生活や生活環境なども自分なりの「哲学」を
持っているようです。もちろん今回の忘年会会場も、サプライズで「料亭やまぐち」へ。
そのサプライズの料亭に、実は私は3回目でした。
こちらの社長さんが、落語や文楽に通じておられて、以前大阪JCの会で「落語に出てくる
献立を実際に賞味する」機会がありました。その時に参加したのが初めてです。
たまたま、12月の毎日新聞に「花の文楽」という特集で、久しぶりに社長の山口一儀さんの
記事を読んだばかり…。グッドタイミングでした。
今も尚、落語と文楽の懸け橋となるイベント「義太夫と落語の会」をプロデユースしておられたり、
天神祭に「文楽船」を復活させたり…と活躍をされている様子。
落語に出てくる「献立」「食」の体験は面白かったが、「遊び心」が楽しかったことを
思い出します。
28日の忘年会のお食事は、日本料理、懐石のコースで、「かに・ふぐ・あわび・牛…」と
季節の食材のオンパレードで、贅沢で、優雅な時間を過ごしました。
個室で、部屋付きの仲居さんが世話をして下さいましたが、帰り際もさすが、無造作に脱いだ
コートも、「どの人のものであるか」しっかり記憶されていて、卒のないこと!
接客業の大事さも教えられた一こまでした。
忘年会で、公式にはサロンも年末・年始の休業に入りましたが、私は翌日も残業。
「昼下がり通信」を作成中。とうとう来年にまたがってしまいました。
去年は修士論文に明け暮れ、今年も自分の残業に追われた年末を過ごすことに…。
時間がいくらあっても足りない!です。

クリスマス!

今年のクリスマスは、とても有意義に過ごせたような、忙しかったような…。
1、22日にうたがたり会で、ケーキで祝杯!
2、23日に美佐ちゃんと村田さんの演奏を聞きながらクリスマス・デイナー。
3、24日は、明日香村の犬養万葉記念館訪問ができたこと。
クリスマスプレゼントは、春日大社の犬養先生歌碑除幕式ですね。
そして25日は、父と一緒に甲子園教会へ。私は普段仁川カトリック教会所属ですし、
オルガン担当もあり、甲子園へ転宅したあとも、いまだ以前の地区の教会へ行っていますが、
父は毎週のミサに通うために、転居に伴い、近所の甲子園教会へ転籍しました。
同家族でありながら、それぞれ違う教会に所属をしているのです。
今年は日曜日とクリスマスが重なったため、クリスマスのオルガン当番がなかったので、
久しぶりに父と一緒にクリスマスミサに与りました。
寒い寒い朝、さすがの父も行くのに逡巡したくらいでした。
阪神淡路大震災までは、家族そろって甲子園教会に所属していたこともあり、私も聖歌隊の
指導をさせて頂いたり、娘もここで洗礼を授けて頂き、日曜学校に参加していたことなど
甲子園教会には、私たち家族の思い出や、歴史がたくさん残っている教会でもあるので、
奇しくも再び甲子園へ転居することになった時は、繋がれた縁を感じました。
ただ、私もオルガン当番のメンバーだったり、娘も大学生の時から京都へ出ていることもあり、
今すぐに甲子園教会へ移ることにこだわりがなかったので、老いた父のみが積極的に転籍を
望んだくらいでした。
父が甲子園教会に行くようになってから私に「甲子園カムバック!」のエールを頂きますので、
少し心苦しい状況ではあります(笑)。
なつかしいお顔触れや、お互いに年を重ねた再会は感慨がありました。
思いがけない方の訃報を聞いたり、親しい方が、老人ホームで過ごされていることや、
日曜学校の娘の友人たちが、次の親となって、子供さんと一緒にミサに来られていたり、
時の流れをしみじみ感じました。
ひとしきりご挨拶や、立ち話をしたあと、一緒にいた父は「おまえはここでも有名人やなあ…」
と冷やかしましたが、皆さんが覚えていてくださることに感謝です。
主任司祭のラファエル 松本武三神父さまもいち早く私を見つけてくださり、ご挨拶をして
くださいました。「またオルガン弾きに来てね」って。
はい、また甲子園教会に伺いますね!
おまけは、明日香で買った「お正月用葉ボタン」の写真です!?

クリスマスin明日香!

入江泰吉さんが1992年に亡くなられてから、はや、20年です。
節目ということもあるのでしょうか、犬養万葉記念館の23年度秋期特別展として、入江泰吉
記念奈良市写真美術館の協力を得て、特別展「写真家・入江泰吉―わたしの愛した萬葉の
大和」を開催し、入江氏の撮影写真とともに万葉故地をご紹介した企画展示が行われました。
気になっていたのですが、最終日が25日ということで、駆け込みで行ってきました。
(山内さんは25日に行ったそうでした。 笑)
久しぶりの記念館は静謐なやさしい空気に満ちていて、「犬養先生ご無沙汰しています。」
と、内心謝りながら…でした(笑)。
正面のケースは、今秋、いや昨秋私が何回か行った山の辺の道にある犬養先生の「衾道」の
歌碑の原書。やはりなにかタイミングのよさや、メッセージを感じます。
入江泰吉さんの写真の素晴らしさは有名ですが、閲覧用のテーブル上の大きな「写真集」が
圧巻でした。没後20年を経ても人を感動させる宝を残されたことに敬服しました。
命がけの仕事の成果なのでしょうね。でも作品を制作されるについて、苦しさやしんどさも
きっとあったでしょうが、必ず「楽しさ・幸せ」も倍あったことだと思います。
犬養先生を見ていて、強い思いを裏付ける「情熱」は、好きだからこそ続けられる…から
生まれていたように思いますもん。
また同機するように、大阪府立大学の新たな取り組みのツールに、入江泰吉さんの
ポストカードが作られ、地域連携研究機構の業務の1つに、加えられました。
地域連携研究機構は、大阪府立大学の教育・研究を地域社会につなぎ、シンクタンク機能や
生涯教育機能、産学官連携など本学の地域貢献活動を総合的に推進することを目的とする、
社会・地域貢献で、開始されるたひとつに、万葉学者の村田右富実教授が中心になられて、
視聴覚を通して万葉との接触、心の本質との接触を楽しんで頂こうと高岡万葉歴史館・
入江泰吉写真記念館との3者でたちあげられた『万葉集』普及の事業です。
私たちも「万葉ネットワーク」の一員として認めて頂き、ポストカードの販売に協力させて
頂くことになりました。
ちょっとした「入江泰吉ブーム」がおこりそうです!(笑)。
犬養記念館でゆっくりしたあと、明日香から桜井の多武峰まで行きやすくなった…と聞いて
いたので、初めて走ってみました。
なるほどいつの間にこのような道ができていたのやら、びっくり。
また、素晴らしい景色が広がる高台の道であり、棚田や、大和平野が一望できます。
クリスマス寒波で、この日は雪の舞う本当に寒い雪曇りの1日でした。それでもこの光景です。
あらためて来てみたいと思いました。
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帰りには、夢耕社でお正月用のお野菜をしっかり買ってきました。
本当に豊かな気持ちになります。マンションの玄関には…葉ボタンの寄せ植えも1500円で
購入!ちょっとお正月気分になりました。
さて、今夜はクリスマスイブ。教会のミサは、寒いのであしたにしよ~っと!
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2011年最後の夕照

朝から大車輪の主婦業に、あっという間の1日。
水仕事が多く、さすがの私の手も1日でガサガサになってしまいました。(泣)
まあ、1年のけじめをつけたい!という気持ちだけ、自分をほめます。(笑)
お買い物帰り、西の空がきれい。
今年もいろんなことがあったな…と急に思いがこみあげました。
年内のブログもお正月中に更新しないと…。
昼下がり通信も越年です。
新年から再び大車輪で、がんばらなくちゃ!
ともかく、今朝あけまして、おめでとうございます。