あれやこれや 七夕(その2)万葉講座
先月に引き続き、7月8日は今年2回目の備前の万葉講座。
早朝、めずらしく轟く雷鳴と集中雨で、出鼻が挫かれた・・・?かと
思いきや、出発の9時頃には、晴天となり「晴れ女」の面目躍如!!!
7月なので、うなぎの話?七夕の話?秋の七草の話?とテーマに悩みながら
レジメを準備したが、結局8月に万葉旅行をする「万葉の難波」になった。
でも昨日が七夕だったので、それに触れないことはあり得ない。
山上憶良の七夕歌の「短歌」で作曲した「七夕の歌」をご紹介しつつ
万葉時代は、7月1日から万葉の「秋」の季節になることや、昨日の
機物神社のおみやげ話をしながら、中国の伝説と日本人に受け入れられる
土壌となる「通い婚」や「待つ」ことの共感などを話すこともできた。
前回は「あさざ」の花の感動があったが、今回もまた、サプライズ!
万葉時代の短冊「かじの葉」を講座生の武本さんが、わざわざ、今日の私の
講座のために玉の浦から取り寄せてくださったのだ。感激!
万葉時代の「葉書き」である。古代は棒で書いたと言われている。
実は、かつて備前の講座が始まって後、2000年7月8日に名張市で大伯皇女
1300年遠忌記念うたがたりコンサートを行ったが、前々日くらいに備前で
講座があり、その時はじめて武本さんがご持参くださり、うれしくて
コンサート会場でご披露していおり、そのビデオも残っている。(未だ販売中)
私が犬養先生によって、万葉集の楽しみが机上だけの学問でなくなったが、以来
「自分の目」で古代の歴史や故地や現象や文化や草花や生活を今もなお、見たり
体験することのできる幸せが何よりだと思っている。
そして、万葉を通じて親しくなった方々が、私にタイムリーな情報をもたらして
くださったり、さりげなく現物を見つけてきてくださる。
本当にありがたいことだ。皆さんのおかげで私もまだまだ学ばせて頂いている。
加えてお世話役の平野さんが、粋な計らい!
この「かじの葉」を紙に型とって、講座生全員に配ってくださり、おかも織姫に
「かじの葉短冊」でファンレターを書いて頂いた!中には
「かくばかり 恋つつあらずば 八月の 難波の地にて 待ちにか待たむ」
などあり。やられた!来月の野外万葉の機会を楽しみにしてくださっている。
今回も楽しい1日だった。おみやげになすび、きゅうり、玉ねぎ、ジャガイモ
など重かったけど、主婦ゆえ、講師の謝礼は現物支給も大歓迎でした!(笑)


