先輩、佐藤愛子さんの102歳の天寿を偲ぶ
西宮市の情報サイト「西宮流」のニュースから…
西宮市にゆかりの深い佐藤愛子さんの訃報。102歳だったという。
ユーモアあふれるエッセーでも人気を集めていたが、世相を鋭く斬る言動と筆致も魅力だった。
佐藤愛子は、小説家の佐藤紅緑を父に、女優の三笠万里子を母として1923年に生まれた。異母兄に詩人のサトウハチロー、脚本家で劇作家の大垣肇がいる。
現在の甲子園警察署の北にある西畑公園あたりに父佐藤紅緑の家があり、ここから甲南高等女学校に通っていた。
とても美しい女学生だった佐藤愛子さんに 淡い恋心を抱いていたということは、遠藤周作本人が語っている。
住んでいた近所には、森繁久弥の生家、菅沼家をはじめ、検事、判事などの文化人が多く住んでいたことから「西畑文化村」と呼ばれていたようだが、今は公園の名前(西畑公園)として残っている。
多くの作品を残しているが、「愛子」「女優万里子」「血脈」「これが佐藤愛子だ」などの作品の中には、自身が住んだ頃の西宮(当時の鳴尾村)が出てくる。佐藤家一族の歴史を描いた大作「血脈」で菊池寛賞受賞をとっている。
父紅緑ゆずりの反骨精神が常にその言動にあらわれて、「怒りの愛子」とも言われた。
・・・とあるように、私の母校の神戸市にある甲南女子学園のご出身で大先輩にあたる。学内で講演会があったり、同窓会誌に寄稿されたり・・・と忘れることはなかったが、北海道に移住されたり、90歳の時の「90歳、何がめでたい」の著作は、草笛光子主演の映画にもなった。
「ペンは剣よりも強し」というように、強烈な個性で、それぞれのスタンスで世の中にメッセージを発信されていった瀬戸内寂聴、曽野綾子、佐藤愛子・・・と女流作家が世をいよいよ去っていくことの現実が寂しい。こうして1つの時代が終わっていくのだなあ・・・。次の世代や、個性に期待したいものだ。もちろん女性に!!!



