先ほど、一斉にニュースや、ネットで「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産登録決定が発表された。
プサンで開催中のイコモスの会議で、議長が採択ハンマーを打ち鳴らすシーンが象徴的に各ニュース番組で何度も放映されている。
2007年2月1日、「飛鳥・藤原の宮都とその関連資産群」を記載した世界遺産暫定一覧表をユネスコ世界遺産センターに提出してから、19年の月日を経た。感慨深い。
先日、私がFMヤマトでお話しさせていただいたのは、それ以前の半世紀近い「明日香村の保存」の礎となったいろいろな経過の雑談だったが、私が個人的に申し添えたいこと、感謝したいことがいくつかある。
まず、歴史的風土の保存の関する方針の閣議決定後、公園整備がスタートした。高松塚が発掘されたのち、2年後の1974年には国営飛鳥歴史公園が開園した。その後、高松塚周辺地区・石舞台地区・甘樫丘地区・祝戸地区・キトラ古墳周辺地区に分けられた5地区を歴史公園の方々が管理、保護してこられた。明日香村を訪れる方が、四季折々、整然と植え替えられた植物の景色や、草刈などできれいに整備された土地に感激し、見回りの労力・・・などなど、「私は」明日香村の景観を美しく保ち、実際に守ってきてくださったのは、村民ではなく、歴史公園の方々のおかげだと思っている。そこを拠点にイベントが開催されたり、飛鳥ファンのための様々な尽力は本当に頭が下がる。歴史公園に関わってくださったすべての方々に心から御礼を申し上げたい・・・です。(伊藤さん、ありがとうございました! 中井さん、引き続きお願いいたします。)
また、高松塚古墳から女人像などの極彩色の壁画が発見され、これが古代の衣装や、天皇を取り巻く役人たちの当時の姿を具体的に映し出した。その古代衣装を復元、制作して下さり、実際に古代の衣装文化を知らしめてくださったのが、山口千代子先生である。今、高松塚の壁画館は来られる方が急増したが、開館から時間も経ち、薄暗くて、また有料でもあるので、見学者が少なかった。数年前、館内で山口先生の飛鳥時代の衣装展示をされてから一部が残されていて、今、その立体的な衣装展示が見学者にとても効果的な理解になっている。山口先生の大いなる貢献にも感謝でいっぱいである。
これからは「飛鳥を案内する」ことが必至であるが、2018年に設立された飛鳥のボランティアガイドを育ててこられた明日香村観光協会の会長、上山好庸さんは、劇団時空の代表者でもある。「時空」は素人の劇団であるが、大化の改新や、聖徳太子や記紀の史実などをもとに、個性的な「歴史劇」で地元のみならず各地でも発信されている。昨年は英語劇にして「大化の改新」に挑戦された。地元、明日香村では公開されたが、もっともっと注目して頂きたいし、世界遺産の構成遺産を「古代のドラマ」でもって理解して頂く、最高のツールだと思うのだ。今まで地道に続けてこられた演劇発信に心から敬意を表すとともに、私たちは今後もエールを送り続けていきます! がんばってください!
まだまだ、多くの協力、尽力をしてくださった方々の熱意と努力の結集が、こうした形となったことを私たちは忘れてはいけないと思う。
「初恋を思うべし」






