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2007年まで、あと少し・・・。
今年もゆるやかに、時には激流に流されながら、時は過ぎていきました。
年を重ねると共に、執着と反比例に「時間」は残酷に思えます。
1月:父の喜寿の記念に家族全員が揃い、池田の不死王閣でお祝いが
できた。父は可愛い孫3人に囲まれて、至福の時。
2月:7年ぶりに毎日放送のラジオウオークに出演できた。うたがたり会も
不滅です!
3月:「戦艦大和」の旅をした。日本・平和・戦後・人間の心を
あらためて考える機会だった。映画館で見たのも「タイタニック」
以来・・・。船シリーズというわけでもないのですが・・!?
4月:釧路・岩見沢の旅。「丹頂鶴」「かたかご」自然は偉大だ!
犬養先生に同行した除幕式の日が思い出された。
5月:6月のからの取り締まり強化に先駆けて、駐車違反で罰金。ショック!
6月:鳴門へ家族旅行。つかさと一緒の両親の笑顔は格別のようで・・・。
7月:祖父の洗礼と、老人ホーム入居という大転換期。家族の司令塔
として、大事な局面での判断を優先させてもらった自負。
8月:祖父の逝去。尊厳を持って見送ることが、私の使命だった。
9月:葬儀に出席できなかったこともあり、自ら発起人として「お別れ会」
を催すことができたこと。経済人としての祖父の偉大さを垣間見た。
10月:親友のご子息の結婚式に参列。感極まって、思わず涙した。
11月:リフレッシュ仙台旅行。両親との確執、万葉の人間関係の軋轢、
うたがたり会の内部事情・コンサートの準備・不定愁訴。
大殺界!?のような時期、娘の公演が仙台でありそれを理由に
飛び出した。蔵王の雪、冬の気配、冷気が心地よかった。
気分転換の旅は必要だ。
12月:万葉うたがたりコンサートin西宮。私を支えてくださる顔見知りの
お仲間、なつかしい顔、初対面の方、ありがとうございました。
今、犬養先生生誕百年祭に向けて、気持ちはまっさらな禊の気持ちで
います。よい年になりますように・・・。

7月20日、祖父がカトリックの洗礼を授けて頂きました。
ヨセフ岡本丸夫です。
家族の希望と、4年前に亡くなった祖母の悲願でもありました。
岡本家はもともと浄土真宗の家系ですが、祖母の影響のおかげで、
子供たちも孫たちも次々と神様に導かれていき、ほとんどが
カトリック信者となりました。
家長である祖父は、先祖の御霊の留まる仏壇に向かい、
両親の命日には必ず、熱心にお経を唱えていました。
子供の頃から私も耳慣れて「きーみょうーむーにょー・・・」と
歌のようにまねていました。今でも親戚の法事などで抵抗なく、
唱和できることが可笑しいですね。
祖父も今秋で満98歳。犬養先生と1歳違いです。
人生をまっとうしたあとには、祖父も淋しくないように、これから
家族が集う神様のそばで過せますように・・・。
また、明治人間のワンマン亭主だったけど、最後はおばあちゃんの
「願い」を一つくらい聞いてあげてもいいんじゃない・・・!と、
家族で「洗礼のお恵み」を望み、神父様にご相談しました。
認知症で穏やかになっている祖父は、セグラ神父様のお話を
黙って聞いていました。そして、受け入れることに・・・。
よかったね。おばあちゃんのお祈りが通じたね。
天国での再会が約束されたことに、感謝!

きょう11月15日は、朝から紀宮清子さまの結婚式・披露宴の
話題で、もちきりでしたね。
清々しくさわやかなカップルの誕生をほほえましく思いながら
テレビに見入りました。
平成の世にふさわしい開かれた皇室は、儀式や形式にとらわれない
新たな試みも強いられたようですし、また、報道されたエピソードから、
天皇家といえども当たり前の親子関係を私たちが垣間見ることが
出来ました。皇室も国民と身近であることが強く印象づけられましたし、
特に美智子皇后の母親としての姿勢に感銘を受けますね。
そして世間では、小春日和、七五三参りの佳き日でもありました。
そして、そして、私にとっても忘れられない日になりました。
朝、西宮の市役所で「感謝状」の授与式があったのです。
正直に申しますと、通知を頂いた時は、ありがたいと思いましたが、
特別の感慨はありませんでした。
開式して、西宮市の80年の歩みの映画を見ながらいろいろ思いました。
生まれ育った神戸よりずっと住まいが長くなった西宮・・・。
私自身の西宮への熱き思いがあるか。
感謝状を頂くような、市民としての貢献をしてきたかどうか。
今後「西宮のため」にどれだけ自分の仕事が活かせるか。
などを、自問自答しながら・・・。
万葉の故地に出向いて「わが町・わがふるさと」を愛する
方々をたくさん目に当たりに見てきた私から言えば、「私」は
お世辞にも西宮を心から誇りにしている!と言えるだけの自信が
ありません・・・。
私のささやかな活動を評価して頂けたのだろうと思います。
でもそれだけで、西宮市から感謝状を頂くなんてとんでもない!と思えて
きました。万葉うたがたりの25年を経て、犬養先生、扇野さん、
松田さんから私へのご褒美だと当初は単純に喜びましたが、
今、感謝状を手に取りながら、我が里、わが町を高らかに褒め歌える
「私の活動」も必要だと強く感じました。
はじめに私に「大好きな西宮」がありき・・・であるべきとしみじみ
思いました。全国の方々に対して、西宮(特に万葉)の魅力を率先して
語れるようにならなければいけないのですが・・・。
今は甲子園球場くらいかなあ(冷や汗)
このご褒美は私への問いかけでもありました。
まさに飴とムチを味わったような気分でもあります!!!
でも今はなんだかほのぼのと幸せな感慨に包まれています。感謝!

昨日浜北万葉まつりから帰宅しました。
万葉の行事はいまだ真っ盛りで、毎週のように元気に楽しく
出かけて「万葉うたがたり」がんばっております。
帰宅しますと、ドキドキ・・・。それは高岡へ出発する前日に
あわただしく取材して頂いた「オカモ」の記事が、堂々2ページに
わたって記載された冊子が届いていたのです。
こんなことってきっと一生に一度だけかも・・・。
本当に光栄なことでした。記者の景山さんに聞かれるまま、
ただただおしゃべりをしたことを、プロはやはり上手にまとめて
くださっていて、それも私に好意的に書いて下さっているので、
本当に恐縮しています。
私は矛盾していて、「恥ずかしくて面映い・・・でも、うれしくて
ちょっぴり誰かに見てもらいたい・・・」という気持ちの狭間で揺れて
います。
興味?関心?愛情?のある方は是非、「オカモ」の記事を
ご覧頂きたいです。よろしくお願い致します・・・(汗)
月間大和路「ならら」2005年11月号   ¥400
全国書店でお買い求めは可能です。もしみつからなかった時は
発行所:地域情報ネットワーク株式会社
0742-27-1061 FAXは27-1039 へお問合せを・・・
毎月の企画もなかなか関心深い、奈良ファン・歴史ファンを
満足させる内容ですよ。
犬養先生に感謝!

わが敬愛する恩師、犬養孝先生のご命日に近いこともあり、
大和路を歩く会というグループで橿原・明日香を万葉旅行で
歩いてきました。
昨日の大雨とはうって変わった晴天に恵まれました。
秋の心地よい風の中、親しい仲間たちと、通いなれた飛鳥の道を
行きます。稲刈りが始まっており、田畑は活気がありました。
元薬師寺の傍の、ホテイアオイの花が一面満開の畑を見て、思わず
歓声をあげました。
なぜか、ピイヒャララと雲雀が元気に囀っていました。
香具山の中腹の「万葉の旅」の原風景の場所にたち、うまし国ぞ
蜻蛉島 大和の国は・・・と全員で国見をしました。
犬養節で朗唱をし、また先生のお好きだった愛唱歌を合唱したり、
終日過した明日香村で、犬養先生を偲び、万葉の明日香を深く満喫でき
たことは幸せでした。きっと犬養先生の御霊も一緒に過してくださった
から・・・でしょうね。
 7年前の犬養先生が亡くなられた平成10年10月3日は、満月の日でした。
それ以来「月」を見ると犬養先生が重ね合わさります。
仲秋の名月だったのでしょうか?定かではありませんが、ご葬儀に参列
せず、わざわざ明日香村の観月会に行かれて犬養先生とお別れをなさった
方もありました。
 帰宅途中、甲子園の駅を降りて、ふと見上げると皓皓と照る満月に、
思わず立ち止まって見入ってしまいました。犬養先生が「オカモチャン、
きょうは楽しかったね。相変わらず勉強しないで、みんなと話ばっかり
してたね。でも明日香村はいいでしょう?たくさんの人が参加して
くださってよかったね・・・。」と話しかけてくださったのが聞こえた
ような気がしました。
 月を見るたびに・・・月に重ねて思う・・・。
ひょっとして 月人壮士は犬養先生だったかも???

カトリーナと比較される台風14号に追われるように、福岡県
嘉穂郡稲築町で行われた第34回憶良まつり短歌会と、翌日の飯塚市
資料館での万葉植物講座の参加を終えて、昨夜帰宅しました。
私は憶良まつり短歌会の表彰式のあと、万葉講話を・・・ということで、
お招き頂きましたが、私の役目はいかに「万葉集」を特化して魅力を
お伝えするか・・・ということだったと思うのですが、うまくお話できた
か心配です・・・。私自身は楽しいひとときでした。
さて、当日短歌会開会に先駆けて、新刊本のお披露目がありました。
それは、11月の全国万葉フォーラムIN飯塚の協賛事業として、憶良まつり
短歌会の方々が企画・準備・制作されたもので、短歌会当日に完成が
間に合ったのです。万葉学者で憶良研究家の大久保廣行先生が監修され、
山上憶良の全作歌78首を網羅した、憶良本の定本とも言えるものが
でき上がりました。とても豪華な装丁で、品のある格調の高い
素晴らしい本です。是非多くの方々に見て頂きたいと思います。
特に稲築町は憶良が立ち寄ったであろう、嘉摩の郡役所跡などを
考証したり、犬養先生揮毫の万葉歌碑も建立されており、早くから
万葉故地としての発信をして来られました。そして「憶良まつり短歌会」
という参加型の行事を34回も続けてこられ、「憶良のオバチャン」と
揶揄されながらも熱心に自治体とも渉り合った、ご婦人方の地道な努力
と熱意が、今日結実したのです。心から敬意を表します。そして、
憶良のおばちゃん、バンザーイ!
全国万葉フォーラムの打ち上げ花火の第2弾は、飯塚市に初めて
建立される万葉歌碑です。乞う期待!

26日(日)の西宮プレラホールでのコンサートを無事に
終了することができました。
開場1分前のぎりぎりまでのリハーサルを終え、緊張と共に
スタートした、舞台。
まさに「想い出がいっぱい・・・」の場面が続きました。
私の25年は万葉ファン、うたがたりファン、犬養万葉ファン・・・
と共に歩んだ時間でもあり、みなさまにも感慨を共有して頂けたことと
思いました。
「原点」二上エレジーは、今回ドラマチックに生まれ変わり、ますます
象徴的な「名曲」となりましたことに驚きと感謝の気持ちで一杯です。
犬養先生、扇野さん、松田さんが、「これだけ見守ってきたのだからもう
一人でやれるだろう!」と親離れを宣言されたような気分でもありますが、
本当に長い間、苦労することなく?気ままに屈託なく「万葉うたがたり」活動
を続けてこれたことが奇跡だったかもしれません。
まさに再び「船出の時」。
気持ちがあらたまる瞬間を実感できたコンサート・・・後でした。
ご来場くださった方々、コンサートを支えてくださったスタッフに
心から「ありがとうございました」と申し上げます!

上の速報!!でもお知らせしておりますように、うたがたり会が初めて、北海道で演奏させて頂きます。
残念ながら北海道には万葉歌が残っておらず、万葉の故地ではありませんが、釧路には天然記念物の「丹頂鶴」の生息地でもあり、かつて鶴の保護運動に故犬養孝先生が協力されたことがあり、犬養先生揮毫の万葉歌碑はあります。
また、岩見沢万葉を朗唱する会は、結成されて数年のように伺っておりますが、道産子万葉ファンが多く集われ、全国への万葉旅行や、地元でたびたびのフォーラム開催など活発に活動されておられます。
昨秋には事務局のある岩見沢神社に万葉歌碑も建立され、北海道の万葉基地として着実に成果を上げておられます。
このたび、万葉うたがたり会では、岡本と園田が出演させて頂きますが、このチャンスに深川市円山の5万本のかたかご大群落の見学と、美唄市宮島沼の6万羽の帰雁の群れを見るフォーラムのオプションツアーがあり、昨年来かたかごに執着している私にとりましては、願っても無い出演依頼でございました。
皆様方にもご案内申し上げます。

犬養万葉顕彰会旅行で2003年に行った、千曲川。そこで拾った正真正銘の千曲川の「細石」です。
その年、ジュエリー尼伊をご紹介頂きましたが、尼伊社長さんは阪大の卒業生で、犬養先生の授業のファンでもあったそうなので、この冗談のような依頼を本当に実現してくださいました!
世界でたった1つだけのネックレスです。

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犬養万葉顕彰会の秦忠徳さんに頂きました。
山の辺の道の歌碑から採択されたものです。
桜井市穴師の三輪山を正面に臨んで建立された歌碑は、額田王の長、短歌(巻1-17・18)中河与一の書です。
犬養先生の100年祭の労いに贈呈してくださいました!
ヌカタパワーをありがとうございます!

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