2025年もあとわずかとなってきました。長年続けてきた「万葉植物カレンダー」、また昨年の「がんばれ能登」カレンダーを多くの方々にお求め頂き、本当にありがとうございました。感謝の何物でもありません。万葉仲間の猪名川万葉植物園の開園を祝して、ご紹介から始まりましたオカモの万葉植物カレンダーは、プロの万葉花写真家、岡田憲佳さんの逝去された後「万葉花カレンダー」を引き継ぐものとして、制作し始めました。それも15年近く続いたことに自ら驚きを隠せません。(笑)
犬養万葉記念館の指定管理者として、関わりました10年余りは、記念館発信として「万葉情報」の1つとして私のカレンダーの制作と、馬場吉久さんの万葉植物野外講座というイベントとして、「万葉植物と万葉集」をテーマに、展開してきました。野外植物講座は、有志でこれからも続けられると思います。カレンダーは私の記念館退任と共に、一旦終了させていただいたのですが、「一つのことを終了する」決意、未練、覚悟は寂しさもありました。ところが終了することができず2025年のカレンダーができましたのは、新年に起こった能登地方の大地震がきっかけです。ご縁ができたばかりの能登中島町の机島を支える若者たちの安否や、お世話になった和倉温泉、犬養先生の歌碑も多い能登地方でもあることから、阪神淡路大震災後30年を迎える私には、いてもたってもいられなくなりました。「私たちができること」は何だろうと考えました。やはり支援の必需はまず「お金」です。また私たちの誇りは「犬養万葉」です。それで思いついたのが、犬養先生のパワーを頂いて、全国の万葉故地からのエールを届けようと、「がんばれ能登」カレンダーを思い付き、誕生しました。被災地には、わずかでしたが、カレンダーを無料で配布して頂いたり、また売り上げも一部義援金として贈りました。まさに貧者の一灯でしたが、購入してくださった全国の万葉ファンの思いが何よりの寄り添いでした。被災地の復興はまだまだ時間がかかりますが、今後も心は「能登」に向けていていただきたいと願うばかりです。

正直、犬養先生の全国に広がる歌碑をカレンダーのために季節、場所から選択しているときに、「犬養万葉歌碑カレンダー」も今後制作はできると思うだけの数、広範囲な場所、歌碑の形態など、あらためて犬養先生の偉大な功績の足跡に感心しました。犬養先生のたましひは変わらず歌碑と共にあることの確信でもありました。しかし、私もようやく個人活動の立場に戻り、決着をつけていく時期ともなりました。カレンダーが惜しまれながら終わるのも悪くない!と言い聞かせ、長年のご愛顧に感謝しながら、終了のお知らせといたします。ありがとうございました。





