猪名川万葉の会、春の万葉旅行

毎月の第2水曜日は、猪名川万葉の会の講座日ですが、4月は11月の秋の万葉旅行に続いて、
2度目のバス旅行で、鳥取市の因幡地方へ出かけました。
日帰り強行軍ですが、3月23日に新たな高速道が開通し、より近く、より早く到着できる
ようになりました。
今回は因幡万葉歴史館や因幡国庁跡など、大伴家持の巻尾の万葉歌1首でふるさと創りを
されてきた、「国府町」を目的に出かけました。「ふるさと」など、唱歌の作曲家、岡野貞一さん
の出身地で、童謡・唱歌の「わらべ館」や、鳥取砂丘など、有名な観光地もありますが、
私たちは「あらたしき 年の初めの 発春の 今日降る雪の いや重け吉事」の歌に
こだわり、天さかる鄙の地に国守として赴任した大伴家持の心を旅に求めました。
私たちが学生の頃から訪れていた万葉歌碑の場所で、まず記念撮影です。
               ぶろぐ3.JPG
案内をお願いしていた因幡万葉歴史館の学芸員の鎌沢くんの転勤で、急遽来て下さった
観光ボランテイアさんが、な、なんと、元国府町町長の木村肇さん。
国府町が鳥取市へ市町村合併後、引退されていたが、余生をこのように率先して地元貢献を
しておられるなんて、感激しました。
それにしても、私たちも偶然とはいえ、史上最強のボランティアにお世話様になれたことに
心から感謝しています。
木村さんありがとうございました。
ブログ2.JPG
               ブログ.JPG
時間が限られた中で、今回の目玉は「万葉衣装体験」と「朗唱」でした。
猪名川では、講座が始まってちょうど1年ですので、万葉行事やイベント情報なども
ご紹介している最中なので、今回はチャンスだと思い参加者全員で体験してみました。
最初は遠慮がちだったみなさんも、いやはやすっかりその気になってくださり大成功!
男性もよくお似合いでした。犬養先生の歌碑の前で全員で記念写真!壮観です。
ぶろぐ4.JPG
日帰り旅行の限界もあり、国府町の中だけでも、あとは池田家の墓所だけ。
因幡一宮の宇部神社にも行きたかったのですが、遥拝でごめんなさいでした!
私の思いがかない、猪名川万葉の会の方々をお連れできたことで、満足しています。
『万葉集』の巻尾の大伴家持の歌1首を支えに、歴史発信、古代ロマンでふるさと作りを
してこられた国府町というものを、万葉を学ぶ方たちに見て頂きたかったですし、
明日香や大和地方ではない、万葉歌の背景を訪ねる「旅」として、よい経験をして頂けた
ことと思います。
そして、猪名川万葉の会の秋の旅行は「淡路島」に決まりました。