はならあと 2012三輪

11月4日の紅葉です。急激に色づきました。きれい!
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私は知らなかったのですが、数年前から奈良・町家の芸術祭としてはじまったHANARART。
ハナラートという、伝統的な町家に、斬新な現代アートを組み合わせたアートイベント。
私が2か月に一度伺っている三輪の里も11月1日から11日まで参加されました。
講座をお世話くださっている小西加津子さんのお宅も三輪の旧家で、小西家も自主参加。
小西家は「八百藤(やおとう)」という屋号で、現在の百貨店のようなお商売をされて
いたようです。
蔵からは宣伝印刷用の版木(三輪そうめんの束の印刷など)、また、仏像の版画や大福帳
などなど、めずらしい当時の用具を出してくださっていました。
ご自宅の開放は大変ですが、訪ねてこられた方々は大喜びされたようでした。
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また、講座をさせて頂いている会場の三輪恵比須神社では、社務所の一角で、今村知也くんが、
ふすまをスクリ-ンにして、また床の間、廊下にも画面を作って映し出された不思議な物体の
映像は、日本家屋の趣きと違和感なく、うまくマッチしていました。
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そして神社の境内には、大地に巻物の日記「時の抄」が刻まれ、作者の宮崎美幸さんが、
悠久の昔からの三輪を自分の言葉で語り、ふるさと三輪を賛美する素晴らしい作品が
展示されていました。
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このような自然空間を生かした立体展示もいいなあと思いました。
雨が降らないように祈るのみ…でした。
そのほか、三輪の今西酒造店では、三輪出身の中田桃子さんの緑を基調としたアートが
新鮮で、彼女の作品がお酒のラベルになっているお酒を思わず買っちゃいました。
地元の方々、外部の方々それぞれが、思いを持って集い、まちづくりに貢献する企画は
素晴らしいと思います。
でも一人でも多くの参加者を…というよりは、地元の方々の理解や協力がとても大事だと
思います。目的はふるさと再生、ふるさと作りなのですから…。
若手のアーティストにエール! そして三輪の賑わいに希望を…。
そして私は、このあと忍阪(街道まつり)に向かいました。