卒業できるかな???

昨日、奈良女子大学の私の所属している文学部の日本アジア言語文化学コース
の今年度大学・修士卒業予定者の惜別会がありました。
先日、提出した修士論文の口頭試問があり、その結果も知らされぬまま昨日の会の
参加はちょっとした冒険気分でしたが、出席することで「追い出し」して
頂ければ…と希望も込めての出席でした。
登校最終日の昨日は、学部の総会と優秀卒論の発表会があり、その後に
惜別会…と学期末の最終行事でした。
卒論の発表者は3人でしたが、そのうち五島列島・福江島の岐宿出身の洗川志穂さんは
「志賀白水郎の歌10首」についてで、坂本万葉ゼミの後輩でしたので、とても
うれしく思いました。またもう一人の田中諾子さんは、「入水往生」という、日本の
社会思想史に当てはまるようなユニークなテーマを、それをいろんな文献から
考証していこうとする論文発表でしたが、彼女もまた、2年前に奈良女子大の坂本先生の
万葉散歩に参加していて、一緒にゼミ旅行にも行った仲間です。数少ない身近な人
たちの優秀な評価に、私はとっても誇らしく思いました。
そんな関係もあり、私が卒業云々より、彼女たちと別れることの寂しさで、惜別会に
参加した思いがあります。そして、(略して)日アの他のゼミの人たちとも交わり、
やはり「学年カラー」があるのだと感心しましたが、私の出会った彼女たちに共通する
のは、明るくて、元気があって、結束力のある、そして聡明で優秀な人たちでした。
出席してよかった!
卒業「予定者」に対して、ひとりずつに準備されたかわいい花束です。
しかし、やっぱり卒業できなかったら、洒落にならん!!!(汗)
そうそう、奈良女子大学は明治41年に奈良女子高等師範学校として設置されたのですが、
校庭に昭憲皇太后のお手植えの「花梨」があることを聞きました。
なんてや! 私の母校甲南女子学園の中学校から大学まで校歌は同じですが、なんと
「歌詞」は、明治天皇の御製と昭憲皇太后の御歌なのです。
昭憲皇太后は、ご自身のお子さんはなかった?ようですが、日本の子女の教育に尽くされた
ので、その心が詠われた御歌が校歌になったのだと聞いていました。
そっか、奈良女子大学こそ、最初の国立の女子の教育機関ですから、「女子教育」に力を
注がれた昭憲皇太后の足跡が残っていても不思議はない。ふむふむ。
思いがけない知識を頂き、卒業してしまうまでに、是非、キャンパスのお手植えの「木」を
探しだしたいと思います。
まだまだ知らないことあっぱいあるのだろうな・・。


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