コンサートあれこれ
万葉うたがたり会のお手伝いとして、ピンチヒッターを務めてくれたことは
何度かありますし、3枚目のCDの「君待ち草」は娘の歌唱で録音しています。
このたびは、娘がプロの道を歩んでいる役者の立場で、劇団ともども出演して
くれたことが、本当にうれしいことでした。昨年12月に会場を決めた時から、娘に、主宰の
キタモトさんに共演をお願したい…と頼んで欲しいと言いましたが、劇団で芝居の予定も
いくつかあり、色よい返事はくれませんでした。私のこだわりで、ラブコールし続けて、
遊劇体の出演の実現に至りましたが、どうやらキタモトさんは、娘の相談には快諾してくださった
ようで、どうやら、娘のほうが「母の個人的な舞台」ということで、逡巡があったようです。
私は、「万葉」は意識してくださるに違いないので、テーマはお任せしました。
10月にはキタモトさんが特別に力を入れて演出された遊劇体の大作があり、お忙しいのも
承知していました。いよいよプログラムの作成準備に入った時に「犬養孝万葉人生」であることを
知り、ずばり恩師をテーマに取り上げ、朗読劇を作ろうとしてくださることに、私が感激しました。
テーマを考えられた時に、図書館で犬養先生の本をたくさん読破されたと聞きました。
そして、「犬養先生」の人生を通して、生き方や、何を私たちに語りかけ残されたかを
劇を通して表現してみたいという主旨に、再び感謝の気持ちでいっぱいでした。
結果、懐かしく犬養先生を思い起こしてくださった方もあり、岡本の今ある原点の恩師を
知ってくださった方もあり、明日香村で顕彰してくださる関村長は、明日香村で再演を!と
評判は上々で、とてもうれしいことでした。
キタモトマサヤさんは、うちあげの時に、「華やかな照明、舞台、衣装のうたがたり会が
あるので、僕たちはその逆で、シンプルで照明も最小限で、衣装も含めてモノトーンの世界を
イメージしました。」とおっしゃいました。さすが演出家です。
朗読劇とは言いながら、動きがある立体的な舞台で、なおかつご配慮ある演出に、感心しました。
キタモトさん、遊劇体のみなさま、お世話様になりまして、ありがとうございました。
昨日、娘が犬養先生の御魂にお礼に伺いたいと言うので、パネルをお返しにあがりながら、
一緒にお礼を申し上げてきました。会場で見てくださっていましたか…って。
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