がんばれ!松野明美さん!

朝食をとりながら、いつものワイドショーを見る。
5歳のダウン症の二男を持つことの苦悩と葛藤のレポートだった。
ハンデイを持つ子供をひたすら世間から隠して、マラソンランナーの勝負師として
の意地から、同情や憐れみをかけられるのがいや、また、タレントキャラの「自分」を
保たねばと、自分を優先した心の内から、遅まきにでも日々成長していく子供の
ひたむきさや笑顔から、一番にならなくても、ゆっくり懸命に生きることが、一番
なのじゃないか…と松野さん自身の生き方や価値観のかわっていく様がよく見えた。
今から20年ほど前?私がヤマハ音楽教室で、幼児科講師をしていた時、森裕一郎くん
という元気な男の子がいた。いつも付き添われるお母さんが赤ちゃんを連れて
レッスンに通っておられた。お兄ちゃんが、幼児科、ジュニア科を卒業する頃、
お母さんから「妹がダウン症ですが、音楽が大好きで、お兄ちゃんのマネをして
おります。岡本先生個人レッスンをして頂けませんか…」と言うご相談を受けた。
私自身ダウン症の子供の様子がよくわからず、その時にお母さんからご説明を
聞いた、健常児の10歳くらい知能の差があることや、生活の特徴的な習性を、
お聞きしながら、横で屈託なく遊んでいる彼女を見て天使のように思えた。
「なんとか力になってあげたい!」と思いつつレッスンは叶わなかった。
音楽講師が「いろんな子どもたち」を導いていく自分の責任や立場を初めて
自覚した時だったかもしれない。ずっと心にくすぶっていたことを思い出した。
かわいい名前だった。お兄ちゃんも面倒見がよく、お母さんも明るく(何より!)
彼女は家族からもっとも愛されている存在のように見えた。もう大人になっておられる
頃だ。今も音楽が好きだろうか…?。私がレッスンできなかったことで芽をつんで
しまったかもしれないのだ。
親は「子供」に対して、子供を持つということは、どんなハンデイがあっても、
状況が変化しても、すべて一緒に受け止めていくのが責任であり、本能的な愛情
でもあろう。
先日うたがたり会で忘年会をした時に、いろんな事件を通して子育てのむづかしい
時代や社会になっていることが話題になった。みなそれぞれに講師として、子供と
接してきた経験を持つ人たちばかりだ。子供に恵まれなかったメンバーにとっては、
いろんな思いもあるだろうが、子どもを持つことの幸せもあれば、反対の苦しみを
背負うこともある…。子供を持つことが幸せだとは限らない…というような話を
したばかりだった。
先日補選で応援した長谷川議員は、子育て支援の尽力もしておられる。
それって、子育てをする「お母さん」が対象であり、いかにも仕事を持つ母や、
物理的な支援に聞こえるが、実は親としての覚悟や、自信や、常識や、正しい判断力を
持てるような「精神力」を養うことが今もっとも必要であるように思う。
今は未熟な大人、親が多すぎる。
娘も適齢期となり、将来母となる可能性もある。でも本当に子供を育てることの
むづかしい時代を迎えたことの実感のほうが多い。ましてや、日本の行く末から
見ても子供の将来は不安だらけだ。
松野さんはこれからも大変だろうと思うが、より深い人生を過ごされることと
思う。大事なご夫婦の結晶を堂々と誇りに思いながらガンバレ!とエールを
送りたいと思った。
忙しい!!!…のにまた書いてしまいました(汗)。さあ、本日も始動開始!


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