交野市で万葉を歌う!
交野市市制40周年の年度末最後の事業で、交野市に大輪の「万葉ロマン」の花が咲きました。
交野市は、大阪の北摂地域の1市ですが、枚方市や四条畷・寝屋川市などの隣接地域の知名度
から比べると、残念ながら「交野市ってどこ?」という反応が多いようです。
しかし、生駒山麓の北限に位置し、大和からくだってきた時に古代人が山沿い、あるいは
途中から淀川沿いに山城・北陸方面へ北上する「古代の道」が通っていたところであり、
平安時代には「交野が原」と呼ばれた、貴族の狩猟地としても記録に残る、歴史深い土地柄
です。
交野市の市花は、わが西宮と同じ「桜」ですが、なんと『太平記』の「落花の雪にふみ迷う
片野の春の桜がり…」の一節から、決められたとか。まさしく地元の所縁の歌から…の
格調高い選択にはうらやましい限りです。その交野市には、天野川が流れ、星田妙見宮、
星田神社、機物神社、逢合橋、など、七夕を彷彿とさせる「天上ロマン」あふれる地名・神社・
地名が実在しており、交野市は近年「織姫の里~今を紡いで、未来を織る~」をテーマに町作りを
進めてこられました。
中でも交野市民の一人である、毛利信二さんが、犬養万葉ファンであり、歴史大好き人間で
いらしたことから、「わが町交野のふるさと作り」について「万葉歌」への思いがあり、
「万葉ロマン」を発信するのに、万葉歌碑の建立に奔走されたり、私たちのコンサートの実現に
力を注いでくださいました。
昨年、私が揮毫させて頂いた逢合橋の歌碑の建立もその1つですし、何年か努力されている経過を
私もともに拝見してきましたので、何とか協力して交野市の「万葉ロマン」を伝えたい気持ちと、
長年の毛利さんの夢の実現に応えたい思いでおりましたので、ようやく今日の日が迎えられたことに、
私も大変感慨が深いです。
交野市市制40周年の記念事業ですので、「市民とともに行うイベント」ということで、
1部では、地元にお住まいの大手前大学教授の丹羽博之氏の講演会、2部では、交野市の有志の
子供たちによるキッズ・ミュージカル「交野ファンタジー2011」が上演されました。
ホームページの写真は、出演した子供たちと撮った記念写真です。
そして、3部で万葉うたがたりコンサートをさせて頂きましたが、いつものうたがたりファンの
方々に加えて、パナソニックのOB会の松愛会の方々も来てくださり、新年のご縁で、関心を
持って頂いたことをうれしく思いました。
歌は、万葉歌碑建立の記念に作った「逢合橋」や、憶良の七夕曲を中心にご紹介しました。
ちょうど、3月3日の桃の節句の日でしたので、交野市のマスコットキャラクターでもある
「織姫ちゃん」のお節句のような雰囲気もあり、織姫の里として、とてもよい機会でした。
おみやげに「織姫ちゃん」を頂き、ありがとうございました。
オカモのギャラリー笑倉院でまたご紹介しますね。
折からの春雨で、週間予報では1週間、雨のはずが、この日だけ守られた「晴天」で、晴れ女の
面目躍如! これもきっと犬養高気圧のおかげかな。
また、万葉故地で「万葉を歌うこと」が私たちの喜びですが、また新たに「交野の里」でも
足跡が残せたことは大変幸せでした。
今後も「交野」のふるさと発信に、積極的に応援、協力をしていきたいと思います。
またご一緒に交野を散策しましょう。
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