三輪恵比須神社大祭(宵宮)に行きました。

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12月に三輪恵比須神社で私の万葉講座を開いて頂き、その様子はブログでご紹介させて
頂いた通りです。
そして、いよいよ1年に1度のえびすまつり(えべっさん)が開催されました。
2月5日(宵宮)・6日(大祭)・7日(のこり福)の3が日行われましたが、私たちの都合も
あり、メインイベントとも言われる宵宮の「鯛引き」行事の日に出かけました。
写真は、行事が始まる前に境内にスタンバイしていた、シンボルの「鯛」、鮮魚の鯛、
俵の3種の神事物です。(ホームページトップで、私が引いている写真は紹介済み)
三輪山というと大神神社が有名すぎて、JR三輪駅すぐのこの三輪恵比須神社は、万葉時代から
三輪山の南麓に海石榴市が開かれたゆかりから、古代最古の商売の神様、守護神として
由緒ある神社と言われてきました。しかし、観光客はおろか、世代交代などで地元の方々の
意識も年々薄れ、一部の方々が、神社の威光を地元の原点、誇りとして、内外ともにもっと
発信させたいと願われ、私たちも何か協力をさせて頂きたいと思うようになりました。
私もまず現状をしっかり確認したいと思い、今回のえびす祭りを楽しみにしていました。
宵宮は「鯛引き」という行列が象徴的で、有名だそうです。そこで、今年は特に行列用に、
大人・子供の衣装を作られて、一体感を出されました。衣装制作アドバイザーは、運よく
明日香村の劇団「時空」で衣装を担当しておられる本塚さんでしたので、100人力でした!
お祓いを受けて、出発した「鯛引き」行列は、町内を40分くらいかけて1周されます。
その間に本殿では「初相場奉告祭」という、この場で2012年の「三輪そうめん」の値段が
決定するという、地元ならではのご神事が行われました。
境内にいた私たちは、背広姿の男性を見かけましたが、その関係者だということはあとで
わかりました。そんなめずらしい「値段決定」の儀礼的行事などは、マイクなどで境内に
いても様子がわかるようになさればいいのに…と残念に思いました。
境内の人や私たちは、次のプログラムがいつ始まるのか…と、寒い中、様子がわからないまま
立ち過ごしていましたが、アトラクションに出演される方々のスタンバイも長~く大変だったと
思います。写真の2つめは、アトラクションの三輪の方々による「そうめん踊り」です。
小道具の、ざるとそうめんに見立てた「糸」をうまく操った踊りで、楽しみました。
伝統の踊り、地元の踊りのあと、最後は「河内おとこ節」に盛り上がり!? やや、
盆踊り状態!(笑)。
でも踊られる方はもちろん、見ておられる方々も、隣の私にいろいろ個人情報などを説明
してくださりながら、楽しく見ておられました。私も「生の声」を聞き、地域の連帯感や、
「村」の仲間意識を垣間見たような気がしました。
私たちは今回、初めてお祭りを拝見し、想像以上に盛り上がりを実感しましたが、今年は
例年になくにぎわったいたようで、隣のおばちゃんが、「今年はいつもとちょっとちゃうな!」
という声も聞かれました。それならよかった! 意識してマスコミ取材を受けられたり、
衣装を作られたり、宮司が新たに着任されたことも加えて、「変化」の兆しが参加者にも
伝わっていたようです。
仲良くなったおばあちゃんが、「明日はお店が出てにぎやかやし、明後日はごくまきと
言って90キロのお餅をまくから、午後4時においでや。」と声をかけてくださいました。
おらがふるさとの祭り…は健在だと思いました。
ただ、どこも人が減ったり高齢化して、ふるさと行事の協力者がない!という現状が
由々しきことです。そうは言っても「続ける」ことが最低条件でもありますし…。
「続ける」だけのことでも、「若い者やよそもの?は手は出しても口は出すな」という
タテ社会や、村意識も変えていかなければ、本当に次世代に何事でも引き継いでいけなく
なってしまうような気がします。
今回の三輪恵比須のお祭りを通しても、いろいろ感じることがありました。
私はこのブログ報告などで現地を知って頂き、訪れて頂くことを願っていますし、また、
3月には2回目の万葉講座が決まりましたので、地元の方々の意識を喚起して「万葉のふるさと」
という誇りと認識をみなさまにより高めて頂きたいと願っています。
このたびは、西宮えびす神社からも吉井宮司様が来てくださったとか。超にぎわいのある
西宮えびすとの交流ができて、お互いに情報提供ができたり、恵比須交流ができることも
今後楽しみです。
私たちの拠点TSUBAICHIも名前からしてももっと早く、三輪恵比須に敬意を表するべきでした(笑)。今、サロンのショーケースには、三輪恵比須の「福笹」が飾られています。


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