やばいかも!

ツイッターで、万葉歴史館が私のブログをご紹介くださいました。(笑)
高岡万葉まつり報告の続きもありますし、気になっているのですが、時間に追われ
なかなか書けなくてジレンマに陥っています…が、
学会の万葉旅行の「食べ物」だけの報告だけでは、あまりに失礼なので、もう少し
書き添えて置きます。
旅行2日目の淡路島は、平成9年に犬養先生が生前最後に参加された万葉旅行の場所で、
私はその時以来の訪問となり、大変懐かしかった…です。
初日の阪神間の故地は、震災後も何度も訪れた場所ですが、2日目の淡路島のコースの
おのころ島神社ーあしはら国ー淡路国分寺跡ー淳仁天皇陵ー当麻山背墓ー慶野松原ー
伊弉諾神宮ー野島ー松帆浦をめぐりましたが、過去の印象は薄れ、やはり変化している
道路事情などで、また新たな印象を受けたような気がします。
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藤原仲麻呂の陰謀に組したということで、孝謙女帝に廃された、時の天皇淳仁天皇が
幽閉された淡路島で、母の当麻山背とともに悲憤のうちに亡くなられましたが、残っている
ご陵は「万葉時代最後の悲運の天皇」の故地として、万葉旅行では必ず訪れます。
淳仁天皇のうっそうとした森のご陵は、そばのため池も藻で淀み、「幽閉」の地という印象
が一層深まるような景色でした。
また、淳仁天皇陵とすぐ近くにお母さんのお墓があり、今回初めて見学しました。
階段のあるお墓は珍しいね…という声がありました。ふむ???
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慶野松原は、ホームページで先に貝原さんの歌碑をご紹介しましたが、「けいの・けひの」
と「飼飯の海」の場所については異説もありますが、おそらくここであろうと言われています。
今も浜辺と松原の光景が美しい景勝地ですが、なぜか、プロポーズ街道と名付けたコースの
名所として、淡路がわらのPRも兼ねて「愛の言葉???」を刻んだ瓦が、塀に展示したり、
オブジェになっていたり、伊良湖崎の「愛のつり鐘」ではないですが、「若者?」受け狙い
の企画に苦笑。私としては、万葉の故地には余計なものはいらない主義なので、いややん!
私は阪神間に住んでいますので、またの機会がありますが、遠来の参加者の方々にはもう少し
空が晴れていれば、海の色ももっともっと美しかったのに…と少し残念でした。
まだまだ瀬戸内海は美しいですから!!!
              P1060728.jpg
浜辺では、波打ち際で、石を投げたり、貝を拾ったり、砂遊びをしたり、みなさん久しぶり
に童心にもどって、ひとときを楽しまれた様子、私も貴重な「砂浜」に愛着が残りました。
一般参加の茨城からの大木さんと、ご一緒に記念写真。ご遠方からよく来てくださいました。
淡路島が、どこか全体的にローカルで、観光のための整備にはまだまだ欠けている中で
私がはじめて訪れた伊弉諾神宮は、やはり国生みの神を祀る御社としての風格を感じました。
神官の本名孝至さんは、皇学館大学の毛利正守先生と同級生でいらしたそうで、久しぶりに
対面を果たされ、大変なつかしいそうなご様子でした。
すぐれた神学者でもいらっしゃるとご紹介がありましたが、神社についての丁寧な説明を
して頂いた上、論文もまで頂戴しました。ありがとうございました。
来年は「古事記」の編纂1300年の記念年でもあり、特にここは賑わいそうです。
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淡路島の西側(播磨灘)に沿って北上していき、野島も松帆の浦もかつての震災の爪痕も
ないくらいに海岸線もきれいに整備され、新しい建物が建ち、立派な道路の道筋のまま
バスも高速道路に飲み込まれていきました。
久しぶりの「淡路島」。
萬葉学会で初めて参加した万葉旅行。
大変専門的で詳細な資料が多く綴じられたレジメを頂き、(これから復習が必要ですが)
すべての準備・案内・お世話をしてくださった影山先生に感謝!
私も今は引率する「旅」の機会が多くなったので、こんなにゆっくり過ごさせて頂き、
とてもラクチンでしたし、ありがたかったです。
明石解散は、私は山陽電鉄・阪神電車の相互乗り入れで「甲子園」まで直行。ラッキー!
このたびは、ご高名な万葉の先生方とも親しくお話をさせて頂く機会も得ましたし、萬葉学会・
研修旅行の4日間は、私の「万葉熱」が再び上昇し、よい刺激を頂いた時間でした。
前日に「高岡万葉まつり」に心を残して帰宅しましたが、それはそれ。
次回は(時間的経緯は無茶苦茶ですが)、高岡の総括を書きま~す!


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