大発見や! いや、大不覚かも…。

万葉のお仲間で、自宅の裏山を万葉植物園になさっている木田さんのご協力を得て、昨年
初めて、TSUBAICHIで万葉花カレンダーを制作しました。
そのこだわりもあって、私が担当している万葉講座では、毎月、掲載したその植物について
の万葉歌をご紹介していますが、5月は「あふち」の花でした。
山上憶良の日本挽歌の反歌の1つに
 妹が見し あふちの花は 散りぬべし 我が泣く涙 いまだ干なくに
と言う有名歌がありますが、そこで詠われている「あふち」。漢字では「楝」です。
センダン科の植物ですが、「栴檀は双葉より芳し」の香木のせんだんとは別の種類です。
歌の背景である太宰府などでは大木のあふちを何度も見たことがありました。関西では、
東大寺の戒壇院の庭や「ここ!」と認知してきましたが、先日宝塚のコープカルチャーの
折に、講座生の方から阪急中山駅の構内に大きな「あふち」がある!と聞いたばかりでした。
それが、それが…です(汗)。
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わが町、阪神甲子園球場の南東の甲子園筋交差点近くにある市営住宅の一角にあったの
でした!!!!!
それも、昨日台風の影響もある大雨の中、親戚の葬儀を終えて帰る道すがらのことでした。
あまりのひどい雨風の中で、傘が飛ばされないように身をちぢめて、歩道に落ちている
花殻を何気なく見ながらひたすら歩いていた時に、突然気がついたのです。おおっ~!
そして雨風の中、通り過ぎた道をもう一度戻り、見上げて確認したのです。間違いない!
渋滞の車の人たちは、尋常ではない天候の中、通行人オカモの一連の動作を車の中から
見ていて、きっと不可思議に思ったことでしょう。
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今朝、早速写真を撮ってきました。間違いなく「あふち」。
こんな住まいの近所に、365日近く行き来するいつもの道に、わが甲子園球場のそばに!!!
あふちがりりしく植わっていたなんて…。ごめんなさいね。
もう一本、ららぽーと入り口南のホカ弁屋の前にあります。(はじめに気がついたのはこれ!)
あふちの木はきっと私がいつ気がつくか、見ていたに違いありません。
甲子園球場へ行かれた時には、是非この木を見て帰ってください。            
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オカモ見し あふちの花は 散りぬべし 雨風の中 甲子園の道で!?


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