神戸の街を歩く!

東北の被災地で雪の降った昨日、阪神間も雪が舞う寒い一日だった。
私は1人で、4月9日のための「神戸を歩くコース」の下見に出かけた。
4月9日はTSUBAICHIの3年目のスタートと言うことで、記念企画にチャーター船での
クルージングを計画しているが、それならば、せっかくの機会を利用して、少し早めに
集合して頂き、神戸の街を散策しながら乗船場まで歩くのもよいかも・・・と講師の山内さん
に相談して、歩くコースを決めた。はやく詳細を決めて、お知らせしないといけないので、
私が代表して下見に行ってきたのである。
でも、思いがけず心の満たされた1日を過すことができた。
というのは、私は震災後トラウマで、「神戸」に行くことをしなくなった?「神戸」に
行くのがつらい?「神戸」を封印?…自分でもきちんと説明ができないのだけれど、
事実、神戸市垂水区で育った神戸っ子の私が、阪神淡路大震災以来、本当に「神戸」へ
行かなくなってしまった。
「下見」という大義名分でのコースも、出発した三宮駅前から、はっと気付いた。
私にとって、「復興した神戸」をはじめて歩く機会なのだ。フラワーロード沿いの歩道も
幅広く、整備されて歩きやすい。周辺の建物も市役所をはじめとして、再び高層ビルが
立ち並んでいる。東遊園地も震災記念日の報道画面でしか見たことなかったが、あらためて
現地に立って見て、私たちの2周年企画のこのコースは、いみじくも東日本大震災で、被害
状況がこれから明らかになっていくであろうこの時に、16年経って復興した町「神戸」を
歩いて頂く偶然は、これから被災地が日常を取り戻すまでの時間の長さをしみじみ痛感する
「追悼ウオーク」であるような気がした。
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             (東遊園地で会ったノラ猫)
実際にメリケンパークには、震災のメモリアルパークもあり、中突堤に続く港の様子は、
公園整備ができており、楽しめる広場が広がっている。
震災後の復興のあと?が、まるで今まで何もなかったのように平和に静かに時が流れていた。
三宮から神戸の中突堤まで、5キロほどの距離だが、居留地あとや、南京町も通る。
メインの船で摂津の海を楽しむ企画は、私たちの希望の通りの航路を組んで頂き、ポイント
ごとに山内先生に「万葉講話+神戸+風景」のお話をして頂くが、「神戸の街を歩く」ことの
意義をこのたび深く感心した私は、この4月9日の機会をみなさんにお薦めしたいと思う!
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学びと遊びと感動と…TSUBAICHINの目標としているところである。
できるだけ多くの方々の参加を期待している。


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