佐保山茶論コンサート

好天の続くこの頃ですのに、10月9日はめずらしい雨の1日でした。
平城京のすぐ近く、大伴家の邸宅のあったであろうと思われる佐保の住宅地の
一角に、文化や歴史の発信地、佐保山茶論があります。
3年前の富山県高岡市で「奈良から来られたお客様」として、高岡市万葉歴史館で
主の岡本さんをご紹介頂いたことが、ご縁のはじまりです。
昨年には、茶論のあるご自宅の玄関前に、大伴家持の万葉歌碑を建立されました。
万葉歌の選択や、揮毫は、大伴家持の研究家として随一の高岡市万葉歴史館館長の
小野寛先生に依頼されたのですが、縁は異なもの、小野先生のご出身の奈良高校が、
佐保山茶論のすぐ近くにあり、小野先生も卒業生として誇らしく思っておられるでしょうし、
歌碑が故郷に錦を飾った!感じです。(除幕式はフォトギャラリーで紹介すみ)
その後、佐保山茶論の主催される貴重なバロック音楽の演奏の機会に私たちも与ったりして、
ご縁が深くなっていきましたが、今年は特に平城遷都1300年記念の年なので佐保路(地元)
にある文化発信地として、積極的に民間協力をなさっておられる1つの行事に、私たちの
コンサートを企画してくださいました。
佐保山茶論の「初めて体験する万葉うたがたり」のお客様を念頭におき、岡本さんと相談の上
(なぜか、佐保山茶論のご主人も岡本さんでした!!!)
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会場も大伴家ゆかりの地であることから「大伴旅人の追想」と言う万葉ものがたりを
上演させて頂きました。私の万葉うたがたりでは、「額田王」に次ぐ2つ目のストーリーの
ある出し物ですが、大伴旅人役の菊谷高広さんがハマリ役で、旅人の味わいをより深めて
くださっています。
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この日、雨でなければ、この離れのある広いお庭で野外コンサートを予定していました。
折からの時雨で、室内になってしまいましたが、私たちの背景の雨もお庭の緑もかえって
自然でよかったようでした。
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平城京イベントですので、先日からご披露している、天平美人の出で立ちです。
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今回は、ともちゃんと美佐ちゃんに出演協力してもらいました。
ともちゃんの迫力ある「旅人」の歌に、臨場感が高まりました。
後ろに飾られている「朱雀」の幡は、何と美大生の岡本さんのお嬢さまの作品です。
この機会に合わせて書いてくださったそうで、幡は奥さまが手縫いで仕立てて・・・と
ご家族の協力の賜物でした。おかげさまでより演出効果がありました。素晴らしい!!!
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ぎっしりのお客様、ありがとうございました。
今日は、確実に大伴旅人の「たましひ」や息吹きを感じながらの1日でしたが、大伴家ゆかり
の地にある佐保山茶論で「大伴家持」や「大伴坂上郎女」など、万葉を歌う私としては
新たなテーマに挑戦したいと意欲をかき立てられました。がんばらなきゃ!!!
佐保山茶論のホームページに当日の様子を掲げてくださっています。
いろいろお世話さまになりまして、ありがとうございました。


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