平成の歌垣ご報告!

燃え尽き症候群と言おうか、1週間13回のステージを終えてからもう1週間に
なると言うのに、ご報告が遅くなりました。ごめんなさい。
 最後のステージ終了後の記念写真です。
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(社)平城遷都1300年記念事業協会主催の唯一の公式オープニングイベント
「平成の歌垣」というレビュー(ミュージカルとのご紹介もあり)でした。
『続日本紀』に、天平6年に朱雀門の前で男女230人が集まって歌垣が行われた
記述があり、遷都記念の祭りの開幕に「都中の士女をして見物させた」ごとく
平城宮跡へ集まってこられた方々へのパフォーマンス劇として、企画されたよう
です。
関連の「万葉集」についての扱いや、選択や、読みなど…私が関わらせて頂いた
ご縁で、一般出演も決まり、俳優さん、ダンサーさん、声楽家、いろんな分野の
方々とともに万葉うたがたり会の歌姫も伴い!?1週間の女優経験をさせて頂き
ました。3月から4月にかけての練習も寒い日々で、体調に神経を使いましたが、
本番の1週間も1日2回公演でしたので、素人の私を慮って、山寺さんが
「体調管理をしながら、1週間専念するように…」と舞台だけに私の時間を確保
してくれました。仕事もすべて放免してもらい、本当にありがたかったです。
歌垣場面、聖武天皇・光明皇后場面、全員ダンスなど、それぞれ場面に分担
があったので、全員がまとまってはじめから終りまでを通して練習することが
少なく、若い人たちの中でもっとも年長の私ですので、戸惑いもあり、
溶け込めるか心配でしたが、日を追うごとに結束と仲間意識が強くなり、
千秋楽の時には、私も一緒に歌垣ファミリーができあがっていました。
13回のステージには毎回「駄目だし」と言って、より良い舞台を目指して
注意があるのですが、そのたびに注意の「専門用語」がわからなかったり、
意識していることと次に違ったことを要求されたり、前回の訂正を未確認で
また次に臨むむづかしさ・・・など、自分自身が情けなくなる思いを一杯しました。
公演中の夜、娘にメールを送って愚痴をこぼすと「ドンマイドンマイ!」
「がんばれ!」というエールに支えられました。山寺さんにも「存在感で勝負」
と励まされ、みんな祈るような気持ちで私を見守ってくれていたことに
感謝の気持ちでいっぱいです。
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歌博士の相手役は、マルチタレントの立原啓裕さん。唯一のベテラン役者さん
ですので、ひたすらお頼りしていました。(笑)
お大臣さまと歌博士ですが、気持ちは聖武天皇と光明皇后でした!!!(笑)
光明皇后は、藤原不比等と県犬養三千代の娘で、学生時代から犬養先生が
「アンタの名前は犬養の三千代と同じだね」と何度もおっしゃいましたが、私は
歴史上の人物で、犬養先生と名字が同じだなんて…ととてもうれしくて…。
(ところが余談ですが、犬養先生に私たちの知らない妹さんがおられて、谷中の
お墓へ初めてお参りした時に「犬養三千代」と彫ってあったことの驚き。
先生は妹さんを重ね合わせながら、私に何度も同じことをおっしゃっていたの
だろうか…。と先生のご逝去後のことで、余計に切なかったことを思い出します。)
それゆえ、光明皇后の気分?で、感慨深く舞台には立たせて頂きました。
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オープニングにふさわしい大変華やかな舞台でした。
歌垣も「平成」にふさわしく、フラメンコ型、カンツオーネ型、演歌型、ラップ型
タップ型求愛の歌垣で、わかりやすかったのではないでしょうか。
歌博士にはもっと説明が欲しかった…と言われました。
衣装も奈良朝の「みやび」で、ヘアーもメイクも本格的にご指導を受けました。
今年30周年の記念コンサートの舞台に生かしたいと思います。
エンデイングには地元の平城人(ならびと)の方々も加わって、バサラで
大盛り上がりでした。
お客様の中には、毎日、また何回も見に来たとおっしゃる方もあり、ありがたい
ことでした。
毎朝、6時半の電車に乗り、西大寺に通った1週間。
すがすがしい早朝の平城宮跡には、人気もなく、際立って美しい大極殿。
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私は会場を楽しむ精神的余裕がなく、またあらためて大極殿はじめ、ゆっくりと散策を
したいと思っています。
「万葉うたがたり」活動を続けてきて、「万葉時代の大イベント」に出演できたことを
誇りに、またごほうびのように感じております。
今回の教訓「馬子にも衣装」「バッチリメイク」「亀の甲より年の功!」以上!!!


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