パククンハ大統領誕生!

日本の何とも理解しがたい衆議院議員選挙が終わり、手のひらを返したように、連日新たな
政局に対する期待や、今後についての予測など、マスコミの話題が一転した。
思想や表現が自由であるはずのこの時代に、多くのマスコミ報道が諸問題についてそろって
似通った論評をし、社会や世相について国民を誘導しているかの様子が、今の日本では
本当に深刻だ。
マスコミに惑わされず、しっかり世の中を見据え、判断できる見識を持っておきたいものだ。
民主・自民の他、第3極と言われる党の乱立で行われた総選挙で、選挙期間中、真っ先に
議論された「原発」問題も結局は争点にはならず、国民は目先の「不況」からの脱却、
経済政策の転換を最優先した形の選挙結果となった。
小選挙区制で前回、民主党に譲り涙を飲んだ自民党議員が多数返り咲き、オセロゲームの
ごとく、民主党と自民党がそっくり入れ替わったと言っても過言ではない。
ブログの表紙でも書いたように、完全比例代表制だったら今回の比例得票数を480議席に
配分すると、自民133、維新98、民主77、公明57、みんな42、共産29、未来27、社民11、
大地3になることを検証すれば、国民は決して自民党を信任したのではないのだ。
民意の反映されていない選挙結果にますますやりきれなさを感じる。
意気揚々の安部さんは、組閣にあたり5人の女性閣僚を入れると言う。ほんと?
麻生さんの財務大臣、谷垣さん、石原伸晃、山本一太の入閣???
お友達内閣の何物でもないじゃないの。それぞれ政治の場面で失敗した人々たちが…。
蘇りのゾンビ集団に見える。自民党の体質は、世代交代も、世襲廃止も変わっていない。
それを派閥均衡内閣と合格点を与えるかのようなマスコミ報道。がっかりしている。
昨日韓国で初めての女性大統領が誕生した。パククンハさん。
1952年2月生まれの私と同じ年だ。
選挙戦報道ではじめて波乱万丈の彼女の人生を知った。
政治家の家庭に生まれ、両親も暗殺による最期を遂げられている。
大統領の父親に付き添うファーストレデイとして、政界に関わることになった。
暴漢に襲われ瀕死の重傷を負う経験もあり、結婚もせず、ひたすら韓国の政治に身を
捧げてきた人のようだ。
韓国で「女性」のトップが生まれたことに、国の変化、時代の変化を思う。
私利私欲のない、格差社会の解消目指して、女性ならではの手腕を示してもらいたい。
そして日本では、期待した女性議員たちは、単なる小沢ガールズ、小泉チルドレンと
呼ばれる人たちはしっかり落選した。淘汰されて当然だと思う。
本来の女性の「個人が個性を発揮し、主義主張をしっかり展開してほしい」ものだ。
たまたま同時期に行われた選挙の風景に、常々女性にも男性と対等に活躍してほしいと
いう私の願いも込めて、韓国の新たな時代の幕開けに期待と拍手を贈りたいと思う。