山内英正氏出版記念祝賀会

かつて犬養先生の書生のような存在であった山内さんは、私より4歳上で、青春時代を
同時期に過ごしたと言っても過言ではない。
山内さんは阪大の万葉旅行の会の委員もされたが、後は犬養先生の著作物のお手伝いを
されたり、先生が亡くなられた後は、今では犬養先生の資料の管理者として、いまだ今日
建立されている万葉歌碑などの建立協力や情報収集を熱心に続けてくださっている。
その中で、今年6月に上梓された『万葉こころの風景』は、今までの共著本ではなく、
山内さんが書きためられた記事や原稿をもとに、犬養先生と『万葉集』を通して、時代や
体験や歴史も含めて、そこから見えてくる犬養先生の功績や姿などを語る「犬養万葉の
記録集…」と著作の帯に記されている。
多くの著作物がある中で、初めての山内さん個人の出版物ということで、「ぜひお祝を…」
という声があがり、頼まれた私は安請け合いして友人代表ということで、発起人を引き受け
2か月前から準備にかかり始めた。
TSUBAICHIを会場として開催させて頂くことと、私の独断の準備・演出で行う
ことになり、ともかく山内さんの空いておられる日を押さえ、出版記念「講演会」依頼を
承諾して頂いた。そしてそのついでに祝賀会もやりたい旨を伝えたところ、山内さんから
できるだけささやかな会で…と言われて、私の方から親しい方を中心に案内状を出させて
頂いた。出席者は46名、加えて当日参加できないけれど、お祝いの協賛金参加の方々が
17名と、多くの方々の参加を得て、記念品としてプレゼントしたのは、これです!
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みなさんからお志を強制徴収しておきながら(汗)、その予算で何をプレゼントするか!
いろいろ考えた結果、やはり「犬養先生」関連のものを考えた時に、「揮毫歌碑」しか
ない!と思い構想を練り、サロンの山寺さんと相談しながら辿りついたのが、このミニ万葉歌碑。
そして皆さんから頂戴した予算内で作ることができた。
石の産地は、宮崎県高千穂地方。石名は、学術名が、紅廉石片岩。珪質頁岩で広域変成作用
によって出来た変成岩の一種だそうで、いかにも私たちの選んだ、赤いきれいな石である。
そして揮毫の歌は、穂積皇子の巻16の歌。
「家にありて 櫃に鍵さし おさめてし 恋の奴が つかみかかりて」を選んだ。
いくつか私も犬養家から色紙を預かっているが、まだ建立されていない歌が望ましいことや、
山内さんにふさわしい???内容であるとして、「これやん!」
出席者へのコメントとして、男子校の教諭であろうとも女子学生にときめくことがあった
時に、この歌を思い出し、「恋の奴」を櫃に閉じ込め、鍵をかけ、身辺をしっかり守って
頂き、内柴選手のような不名誉なことのないよう、ストイックな人生を送って頂くべく、
老婆心からこの歌を…とご紹介。
ユーモアを感じて頂ければ幸いでした。山内さんはどう思ったかなあ(笑)。
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遊び心もあり、みんなで除幕のひもを引っ張って…。楽しい!
小さくても重さが7~8キロあるので、翌日私が車でうやうやしくお届けさせて頂いた。
ホームページのトップでも報告したが、土の上に設置して初めて認定歌碑となるそうだ。
当座は、山内家の床の間に飾ってくださるらしい。その後は山内庭園に設置されるかも。
その時は142番目の犬養先生の万葉歌碑として、みんなで見学に行きましょう!!!。


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