11月3日 国際なら・文化交流フェスタ

フォトギャラリーでは、すぐにご紹介した南都七大寺の大安寺で、万葉うたがたり
コンサートをさせて頂きました。
「留学生を中心とした国際文化交流イベント」として、古代大安寺の果たした異文化交流の
原点に戻り、平成の今も、若い世代の人たちを中心に輪を広げておられます。
当日は、朝から奈良県留学生による料理・舞踊・音楽などの各国文化を紹介したり、
奈良市の国際交流活動の紹介する「市」が立ちました。
私がお世話様になった奈良女子大学の留学生ももちろんのこと、中国・韓国・台湾・インド
その他、アジアの食品・雑貨などを中心に、主催者・担当者・来場者みんなが楽しそうで、
国際マーケットと化した大安寺の境内は生き生きと賑わっていました。
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午後からの上野誠先生の講演と、私たちのコンサートは、本堂を開放して頂き、ご本尊の
前で、奉納コンサートをさせて頂きました。
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「海を越えて」というサブタイトルで、大安寺がかつて果たした役割を意識し、
「遣唐使」をテーマに歌いました。
昨年は平城京遷都1300年の記念年で、「奈良京」には何度も訪れましたが、1年ぶりに
万葉時代とゆかりある大安寺でコンサートの機会を頂いたことを本当にうれしく思いました。
もちろん境内に大伴家持の歌碑もあります。
「うつせみは 数なき身なり 山川の さやけき見つつ 道を訪ねな」20-4468
大安寺は、仏教文化の源流となった、天平伽藍の壮大な寺院であったそうですが、中世以降は
衰えてしまいました。戦後になり地域上でも大事な史跡として復興されておられる中で、
現在は「がん封じ笹酒祭り」が有名になりましたが、がん封じの祈祷に与られる人々が多く
訪れる場所となりました。ご祈祷や、拝観の方々が来られる中、本堂で高らかに万葉歌を
歌わせて頂きました。私も久しぶりの天平美人です。
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夏に下見で伺った時に、河野ご住職のお話で、大安寺の歴史上の役割や交流のあった有名僧の
お話などを身近に聞かせて頂き、とても感動しました。そして、平成のコンサート当日には、
アジアの留学生などの賑わいと、名刹大安寺の誇りというか、「今だからこそ」寺からの発信を!
という気概でしょうか、民間の協力を得ながら努力しておられる様子が随所に伺われました。
主催のnara stagclubは、日独協会とのゆかりもあり、また、大安寺が日独協会の奈良事務局でも
あることから、境内にはリンデンバウム(菩提樹)がいくつか記念植樹されていました。
「菩提樹」はお釈迦さまがその下で悟りを開いたと言われる、仏教国の聖木でもあることから
インド・ドイツを共通して、歌曲「菩提樹」(シューベルト)を、コンサートの最後に皆さん
と合唱しました。
私たち万葉うたがたり会が「歌いたい」テーマが満載だった、「大安寺」のコンサート。
フォトギャラリーでご紹介をしたきり、記事のアップが遅くなってしまいました。
nara stagclubの方々や、河野ご住職さまや奥様、ビデオを撮ってくださった乾さん、
皆さまお世話様になりまして、本当にありがとうございました。


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