西宮まちたび まんにょう

いよいよ私の担当日。30日は今にも泣き出しそうな空でしたが、「晴れ女」の
面目躍如とばかり!、犬養高気圧にもより頼み出かけました。
西宮周辺は万葉歌が9首ほどありますが、万葉散策コースということで、津門神社から
松原神社を経て、夙川の西田町万葉植物苑へ向かいました。唯一「万葉苑筋」という
道路の呼称が付いています。そこから、少し勾配のある坂を登って、満池谷公園へ。
ニテコ池から、名次神社のある丘陵を見て(名次山」、名次神社で解散というコースでした。
朝10時出発で、12時半には到着の、歩きやすい?距離だったと思います。
西宮のまちたび博は、まちなか体験や、まちあるきや、41ものプログラムがありますので、
それぞれにコースに対する演出やプレゼンテーションの工夫が求められました。
私の万葉コースでは、私が万葉うたがたり活動…という本来のパフォーマンスが今回は発揮
できないということで、仲間に協力してもらい、万葉植物苑で万葉歌姫のサプライズ出演
と相成りました。
みんなで歩いてきた植物苑には、古代の美女がたたずむ風景に出合うというスタンスです。
ともちゃんと山口さんの万葉人は、公園の自然に溶け込み、なかなかに優雅で次元の
違う世界ができていました。よっしゃ~!
公園には犬養先生の揮毫の大伴家持の歌碑があり、その前で私もお話をしたり、歌姫が
「家持爛漫」と「西宮慕情」をみなさんにご披露いたしました。
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参加者の中には車いすで参加してくださった方もあり、うれしいことでした。
公園管理事務所で、お茶タイムのあと、公園を散策。秋の七草ゾーンでススキの群れは
立派でしたが、その根元をかきわけてみると、なんと「思い草(南蛮キセル)」を発見!
これは今回の大ヒットでした。(私も西田公園で初めて見つけました。)
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道の辺の 尾花が下の 思い草 今さらさらに 何をか思はむ (巻10の2270)
万葉集でこの1首しか「思い草」の歌はありません。時期は過ぎていましたが、よかった!
西田公園から、少し傾斜のある道筋を歩き、最終地点の名次神社へ。
スタートしてから、植物苑などで皆さんと和やかになって、コミュニケーションがとれる
雰囲気になり始めて、もう解散!…もったいない!気分でしたが、このご縁がまたどこかで
つながるといいなと思いました。
参加者の中にはかつて犬養先生のカルチャーに来ておられた方もあり、私の「犬養節」を
思いがけなく聞かれ、なつかしくて涙が出そうになったと言われたご婦人もありました。
参加者の方が、私よりも「西宮」には詳しく、知識も豊富な方々が多かったかもしれませんが、
「歩いて確認する」機会は、よかったのだと思います。
私もいい勉強になりましたし、植物園で万葉うたがたりの歌を客観的に見て、聞いてとても
感慨がありました。
当日、見事に解散後、本降りの雨模様に…!
オカモの威力をみなさまにご披露できて、満足です!(笑)犬養アメダスにも感謝。
プレイベントは終わりましたが、来年も西宮で「万葉」発信ができますように…。
http://machitabi.jp/staff/?p=496


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