萬葉学会のご報告。その1

きんもくせいの香りが心地よい風。そして今夜は栗名月! 十三夜です。
「美しい月」に見とれながら、帰宅しました。有意義な時間を過ごしました。
高岡から帰宅した翌日の、10月8日から11日の今日まで4日間、第64回萬葉学会全国大会が
開催されました。
今年から学会の代表に坂本信幸先生が就任されたこと。また、会場校として尼崎の
園田学園女子大学がひきうけられたことで、今年は私も萬葉学会により積極的に参加させて
頂きました。
一つには、懇親会の中で「万葉うたがたりコンサート」の機会を頂いたこと。また坂本先生が
代表になられて、「萬葉学会」をより活発な意義あるものにするために、一般の人も自由に
参加できる、開かれた学会を目指されたことで、講演会も、研究発表会も、万葉旅行も
私たちのお仲間の万葉ファンの方々が多く参加されましたが、もちろん私もその一人という
わけです。
初日は、ミニコンサートということで、準備もありましたので、基調講演の途中で
懇親会会場へ。いろんな機会に万葉うたがたりをさせて頂いてきましたが、万葉研究家の
会合で出演させて頂く光栄に、心から感謝いたしました。
20分と言う限られた時間内でしたが、会場・万葉旅行の背景でもある、西宮慕情や、
大和島見ゆ、別れたくないタンゴを演奏させて頂きました。
万葉の歌の解説がいらないコンサートは初めてのことでした!(笑)
しかし、メチャメチャ緊張しました!!!
翌日の研究発表会は、朝9時から夕方の5時まで7人の発表がありました。
上代文学も含まれているので、万葉集・古事記・日本書紀…と学生から、万葉学者まで、
レベル的にも様々ですが、私は客観的に距離を置いて発表を聞けるので、内容だけでなく
いろんな場面を見られることが、興味深いです。
内容も大事ですが、声、テンポ、語彙なども含めて、いかに説得力を持って自分の言葉を
伝えるか…や、質疑応答の両者の対応や態度。また、質問者によってその他の質問者を刺激
させたり…と、バトルもなかなか面白く拝見してしまいます。
でもあとで、きびしく追及された先生が個人的に発表者にアドバイスされている場面などを
見ると、「よかったね!」と発表を労ってあげたいような気分でもあり…。
学会発表はきびしい登竜門なのでしょうが、そうして立派な研究者に育っていかれることが
素晴らしいことだと思います。みなさまお疲れ様でした。
さて、早速翌10日・11日の万葉旅行の旅に出発です。
ベランダに桔梗が一輪また咲きました。もうそろそろ最後かな…と思いつつ、
「行ってくるね。帰るまで咲いててほしいな…・と声をかけて出発しました。忙しい!


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