世の中の理不尽

なでしこジャパンの決勝進出、魁皇の大記録、そのたびに号外が出る。
平和な日本。しかし今はすべてが「東日本への元気づけ?」に結びつけることが、マスコミ
誘導のような気がしてならない。
経済産業省の閣僚の古賀茂明さんが、辞職勧告をされて、きょうがその期限の日だ。
正しいことを言うと、いや体制に都合の悪いことが起こりそうになると、圧力がかかり
抹殺されていく。
検察もしかり、警察もしかり、そして今は、脱官僚を掲げた民主党から、政治主導ではなく、
経済産業省の不穏分子として、大臣の口を通して、古賀さんに辞職勧告をつきつけたことの
矛盾にあきれてものも言えない。
菅さん「やめろ」コールは、永田町には響き渡っているが、私たち日常の話の中で、「菅さん
の何がまずいの?」と素朴に問う人たちが多い。私もその一人だ。
もちろん、震災以前からの民主党の体たらくには、いい加減辟易していたが、被災後、
リーダーシップの不適当を意見する人が多いが、では、誰なら本当にこの国難ともいえる
事態を乗り切れるのか。菅さんの個人手腕レベルに誰も期待していないだろうし、ポスト
菅と言われる中で、切り札は一人もいない、今は超党派で、政治家が中心となり、官僚の
知恵と知識を借り、まず平常心で日本を見据えられるまで、なりふりかまわず尽力するのが、
最善のはずだ。
辞意を表明した首相の言葉は信頼ができない!と自民党をはじめ、多くの民主党の人たち
が菅下しに奔走されておられる「無駄な時間」を私は許すわけにはいかない。
「やめる」とわかっているからこそ、最後までやりたいことがあるというのは不思議では
ない。大震災以前まで、菅さんが脱原発を述べたことはない!と前原さんは言った。
どうして? 人間の心はうつろいやすいもの。被災したことから、原子力のリスクの大きさに
あらためて気がついたならば、それでいいではないか。
国民がまだまだ、収束しない福島原発を見て不安を感じている時に、玄海町にGOサインを
出すことの信じ難さ。国のリーダーとして、今後、日本が原発に頼らない方向を考えること
の提案は、まさにビジョンであって、私たちにとって、何ら不自然ではない。
ツイッターや、サイトでいろんな情報が流れている。
確実に想像できるのは、東電を守ること、政府として、原発は推進していく方向でいろんな
画策をしているということだろう。
東電の独占。原発マネーに群がる地元、既得権益に群がる族議員、天下りを確保したい官僚。
この構図がこのような日本の存亡の危機に及んでも、変わらない体質に、今の日本の不幸を
思う。
このあたりまえのことを私たちに説明してくれる、その古賀さんが身内から村八分にされて
いるのだ。
国民は、被災地、被災者のために、義捐金を捻出し、ボランテイア活動に参加し、節電
協力をし、復興のためなら増税もやむなしと覚悟をしている。国民は健在であるのに、
国を直接支える人たちの腐敗によって、国会開催も税金の無駄、原発推進をしてきた自民党の
己を知らぬ傲慢、ほんとうにやりきれない毎日が続いている。
漫才師の「おしどり」のマコさんが、東京電力の記者会見に出て、放射線汚染についての
質問をしその様子を発信されている。御用記者だけのあたりさわりのない記者会見ではなく、
国民目線で知りたいと乗り込んだ、その姿勢に共感する。
俳優の山本太郎氏は、佐賀県へ行き、脱原発の意思を伝えている。
マスコミでは信用できない事実や実態を知るために、国民が個々に動き出していることが、
今の私たちの閉塞感や、不審を表しているのだ。
国民の意見をくみ、総意に沿って物事をすすめられるのなら、とにかく菅さんでもいいでは
ないか。延命のため云々…とさわぐ与野党議員たちが、議員にしがみつくだけのゾンビに
思えてきた!


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