これでいいのだ!

立春の昨日、2つの大きな事件の決着があった。
ほとんど同じ順序で取り上げられる報道番組にはめずらしく、どっちが先に???と
いうくらいばらついた2つの大きな事件。
1つは小沢一郎のゼネコン献金疑惑の不起訴。もう一つは、朝青龍引退「騒動」。
小沢一郎については、巨額な個人の資産や、政治資金で不動産売買?など不可解な
点も多いが、私は昨年来、自民党の一党独裁政治から画期的な民主党への「政権交代」
の実現が近づくにつれて、期待が高まるのと比例して「阻止」のための「抵抗」が
検察の手によって行われているのではないか…とずっと疑ってきた。
個人的には、かつて小沢一郎の「日本列島改造計画」を読んだ時の感動! 
政治家としてのはっきりした思想を持っていて、書かれていたことに共感し、
納得したことを思い出す。以来、比例の選挙では新進党、自由党に投票してきた。
また、小沢一郎の親分、田中角栄のロッキード事件の公判を欠かすことなく傍聴
してきた唯一の7奉行ということを知り、恩師に対する敬意を持ち、情に厚い面を
持ち合わせていた小沢一郎という政治家に私は興味を持っていたということもある。
民主党の顔、鳩山首相・小沢一郎を「潰す」ことで、政権交代の芽をつもうと
目論んだ大きな政治的圧力が、この1年間ずっとマスコミを抱き込んで報道し続け
国民の「民主党離れ」を促してきた。功を奏し、支持率は下がる一方で、肝心の
「新しい国の形」に着手し始めた民主党への期待の足を引っ張っている。
そして下野した自民党は「政治と金」の追及しか、対決できないのか。
ニュースも同じ繰り返しでうんざり。でも確実に民主党の印象を悪くしている。
返す返すも小沢疑惑が暗雲となり、今、民主党に覆いかぶさっている現実から
早く脱出してほしいが、こうした「公権力」の圧力というものの怖さを感じるし、
それだけ「政権交代」の意味が大きい事を物語っているのだ。ふむ。
この事実は後々「歴史」の中で証明されていくであろうが、自民党の作った
国の借金や、長年継続したままの公共工事の時間と人と無駄と悲惨な現実。
普天間基地移転も橋本政権下で決まったことを、何年たな晒しにしてきたのか。
民主党がさも窮地に陥っているかのごとくの報道に、それも私は気に入らない。
松下政経塾出身の若手政治家たちが多い民主党。政権運営の今後を大変楽しみに
している。坂の上の雲を目指して…。
もう一つは朝青龍事件。
彼に品格を問うのは無理。品格は養われるものだが、必ず自覚が伴っている。
しかし、「自覚する」意識も養われるもので、周囲の人間や環境が大前提だ。
力士として入門してきた時から、「外国人」という価値観や習慣の違うことから
始まってはいるが、その後は「人間」としての成長だから、これは品格ではなく
その人の「質」というか、中身の問題だ。
謙虚さや、感謝できる心を持ち、敬意をはらうことのできる人間というのは、
生まれつきではなく、やはり子供の頃から親・学校・社会から教育されて
知らず知らずのうちに学んで培われていくものだと思う。
だから、高砂親方も、相撲協会も、本人にもすべてに同等に罪がある。
昨日の報道は「引退」ということで、過去の偉業や記憶に残る一番などの
思い出話が多く流されたが、私はすごく違和感があった。
日本の相撲史で横綱が、過去から数々のトラブルを起こし、極めつけに傷害事件
を起こして「引退」すると言う、何という汚点を残してしまったことだろう。
情けない限りだ。
「解雇」と言う意見も多かったようだが、横綱への最後の「花道」か。
しかし「引退」で、1億円以上の退職金が出るそうだ。信じられない。
同日の2つの事件の終結の結果に、モヤモヤも残るが、ひとまず終わり。
「これでいいのだ!」かな?


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