ちょっと、ちょっと!

先日来、東京での34歳の女性の結婚詐欺複数殺人事件で、世間を震撼とさせたが、
その余韻もさめないうちに???鳥取県で、また睡眠導入剤による複数男性の
殺人事件が発覚した。
またもや35歳の女性が関わっているらしい・・・と報道を見聞きし、人間として
「命」と「お金」が引き換えにできる?という価値観なのか、同じ世代の娘を持つ
親として、この若い女性たちは、今までどんな教育がなされてきたのかと悲しく思う。
また女性として、いや人間として人には「誠を尽して」、「誠意をもって…」
という人間関係を育む尊厳を冒涜した「彼女たち」を私は絶対に許すことはできない。
ところで、これを書く気になったのは、ニュースのたった1行の記事だった。
「同じアパートに住んでいて、鍵を女性に預けていた・・・。」
おお、万葉集の「末の珠名」やん!!!
巻9-1738、1739の高橋虫麻呂の長歌と反歌の2首で歌われた、上総の国の女性の
歌だ。
「・・・・・さし並ぶ 隣の君は あらかじめ 己妻離れて 乞はなくに
  鍵さへ奉る・・・・・」 とあるくだり!!!
近所の妻帯の男性は、前もって妻と別れて、頼みもしないのに鍵までも捧げる…と
いう意味だ。
古代の作品である万葉集にすでに似通った状況表現があったのだ!(笑)
さっそく次回のオカモゼミナールの話題にしよーっと。
まさに、万葉集は玉手箱!
しかし、玉手箱ってなんや?…と聞かれることが、また1つの問題でもありました。

東京大学でピアノレッスン!

思いがけず、めったにない機会が訪れた。
東京へ行く予定があったところへ、東大の2年生になった亀井君から久々に
連絡があり、混声合唱団のピアノ伴奏をするので、チェックしてほしいと…、
私の時間に合わせて、夜行バスで帰宅するとのこと。
やりとりするうちに、それなら東京で…とレッスンをすることに。
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「先生、東大の練習場でいいですか?」ということで、東大の駒場キャンパスの
コミュニケーションプラザ(部活用の施設)で、行うことになった。
信長貴富氏の「新しい歌」の4曲(5/4)を初めて聞いたが、リズミックで、
伴奏のメロデイーラインも和声もきれいな曲だった。
しかし、趣味のピアノのはずが、クラブで伴奏者として信頼され、また難曲に
取り組んでいる彼を見て、本当に感心した。
私こそ老眼で、楽譜を目で追うのにいっぱいだが、彼のやる気に意気に感じて
「先生として」のアドバイスをしたい!と思ったが、期待に添えたかどうか。(笑)
グランドピアノで練習ができたが、ほかにグランドピアノがあと2台あるそうだ。
音大でもないのに、さすが…(汗)。予定の3時間はあっという間だった。
学内で一緒にランチをしてから、入口に近い駒場博物館では、「観世流の能」の
展示をちょうど一般公開中で、見学してから大学を出た。
甥が来春東大を卒業する。一度キャンパス見学したいと思いながら、今は本郷
キャンパスだが、思いがけず亀井君のおかげで、駒場にきて、それも校内でピアノ
レッスンをさせていただくなんて!何と貴重な体験をさせてもらったことだろう。
ありがとうね!
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駒場には、劇作家、平田オリザさんのこまばアゴラ劇場があり、娘の芝居を見に
2度ほど来たことがある。隣の隣の駅、下北沢にはここも有名な本多劇場があるが、
来春?娘が出演するらしい。ちょっと、下見!と友人と下北沢を散策。
インド雑貨のショップで、うたがたり用の領布をゲット!
なかなか、有意義な一日を過ごせた。
東大の混声合唱や、その他、ミュージカル、バンド演奏など、12月12日に学外で
公演があるらしい。彼の伴奏もそうだが、彼らの成果をぜひ見てみたい!
勉強とバイトも両立させながら、そして大好きなピアノを続けているということが、
私には本当にうれしいことだった。まさに、教師冥利に尽きる。
成功を祈ります! そして、素敵な経験をありがとう!