美夫君志会 その2

昨夜の大雨が嘘のような好天に「やっぱり私は晴れ女だ!」とニンマリしながら、
会場へ。
名古屋から地下鉄鶴舞線八事の中京大学が会場だった。
中京大学と言うと、体育系で有名だし、浅田真央ちゃんが在学中の大学で、
東海地方の私学の雄だ。
正門はハイテクの大きな新校舎ビルに遠慮がちな感じで、対照的な印象だったが、
梅村学園と言う母体の中京大学であることが記されている。
037.jpg 038.jpg
私が今回参加した目的は、もちろん2日目の研究者の研究発表を聴くことであるが、
加えて、嘉摩万葉を学ぶ会で、身近にお聞きしていた加藤静雄先生(美夫君志の
名誉会長)にお目にかかりたかったこと。脇山七郎先生のあとを受けて、飯塚の万葉の
勉強会の為に名古屋から月1回、日帰りで10年間通われた誠意ある先生だ。
また、犬養万葉顕彰会にも入会して頂いていた広岡義隆先生には、今までお話をする
機会がなく、一度ご挨拶がしたかったのだ。大変高潔なお人柄で、ご自身の主義主張を
はっきりなさるけれども、礼儀は私にでも尽くしてくださったことが忘れられない。
いきなり私のお声掛けに面食らわれたかもしれなかった。(笑)
また思いがけず、犬養廉先生のお弟子さんで、美夫君志の理事の竹尾利夫先生から
ご丁寧にご挨拶頂き大変恐縮した。学生時代から犬養家と長いお付き合いをされていた
そうで、私もなんだかなつかしさを感じた。また、現会長の村瀬憲夫先生も丁重で、
受け付けの学生にまで私を紹介して下さり、本当にありがたいことだった。
こうして私にきちんと対応してくださるのは、やはり犬養先生に対する敬意と
その生徒として見てくださっているからであろう。犬養先生に感謝!
加藤先生も犬養先生のことをなつかしく語られ、いつまでもお互いの関係の中で
尊重し合えるというのは最高に素晴らしいと思った。
          034.jpg
今の私は大学院生として、万葉研究の入口に立ち、かつての万葉研究の状況から
時を経て、諸説がどのように変化したり、どのような研究が進み、どのような
傾向で万葉界に享受されているのかをまず知りたく思って過ごしている。
図書館に行っても、かつて私が検索した研究書以外の新しい?書物は、網羅して
読むほどの時間がなく、と言って自分で選別できる力もないので、論文のための
資料を探すだけでも本当に至難のわざだ。卒論ですらかつてあれだけ時間をかけた
ことを思い出すと、まったく今の私は時間がとれていない。
こうして学会で発表を聞き、質疑応答の中に研究の流れや、具体的な例や
先生方の意見に、私の光明が垣間見えた。(笑)
伝統ある学会には、書物でも存じ上げる万葉学者が多く参加されていて、
ミーハーな私は、直接に、先生の著作や論文は読ませて頂きました!とご挨拶したい
ほどだった。また若い研究者が少なく、それでもきびしい質疑応答、再びの研究発表、
論文発表などを重ねながら、未来の万葉学のためにがんばってほしいと心からエールを
送った。
最後に中京大学の放送センターの入口と、入ったところの写真。ホテルみたい!
043.jpg 035.jpg

美夫君志会に行ってきました。(グルメ編)

この70年の伝統ある万葉集の学会は、犬養先生のお供で2回ほど参加して以来、
ずーっと凍結していたなつかしく、万葉集の関係者には原点の学会です。
2008年に大学院に入学してからもなかなか予定が合わず、今年やっと参加が実現
しました。
しかし初日は、なんと奈良女子大学主催の公開セミナーと重なり、坂本先生から引き続き
大学院で現在ご指導を頂いている奥村和美先生の「万葉講演」だったので、そちらを優先して
橿原万葉ホールへ寄り道し、一般受講者に交じって拝聴しました。テーマは「天平万葉の
長歌」なかでも高橋虫麻呂歌を丁寧にお話してくださった。
奥村先生らしく、授業と同様、資料も内容もきっちりと整理されたお話は、私たち万葉を
学ぶものにとっては内容の濃い、充実した機会だった。
もちろん一般受講生向けに、ゆっくりめにわかりやすいご説明で楽しく学べたが、万葉集を
啓蒙する立場の私からすれば、やはり専門性が高くて、公開セミナーのレベルは高いです!
それを終えてから、翌日に向けて名古屋へ出発。
新幹線ではなく、近鉄特急で名古屋へ行ったのは、私は初めてかもしれません。
宿から出たくても大雨で、外出どころではなく、夜の散策は断念。
ホテルで夕食となりましたが、それでも執着して「名古屋グルメ」にこだわり、注文!
味噌カツ.jpg  手羽先.jpg
      味噌カツと手羽先ときしめんとおまけは帰宅の時の天むすです。
きしめん.jpg  天むす.jpg
いかがでしょうか! 初日の予定はすべてこなしました!
では次は学会編へ!  …どっちがメインやねん???(汗)