たまには、観劇もいかがでしょうか?

大熊ねこ@最大のサポーターからのお知らせです。
母娘して、道は違えど、舞台に立ち「メッセージ」を伝える私たち。
私の「万葉うたがたり」はこの春で、28年目になり、娘は、大学卒業後、
そのまま京都に留まって、8年目となった。(京都暮らしは12年目?!)
岡本家は、「ナカイトハン」の祖母→養子娘の母→世間知らずの私→娘と、
全員いわゆる苦労知らずのお嬢さん育ちの家系であるが、なぜか時代が
進むほど?人間として、成長させられるのか、娘がもっとも冷静で大人である。
大きな理由は、親離れせずに来た3人と違い、大学時代から「一人暮らし」を
して、私たちの知らない、経験しない苦労をしたり、親に頼らず、自分で
判断・行動して、頭を打ったり、糧にして過ごしてきたことは大きい。
それに加えて、もちろん性格もあるだろう!(冷や汗)
その娘の志したものが「演劇」の世界で、これは中学校の演劇部入部から
ずっとぶれることなく目指してきた、彼女の情熱、信念には親の私も脱帽している。
中学生の時に、「演劇は色んな思想が含まれてるので、そのために私は
一生懸命勉強もします。」と小学校の恩師に手紙を書いていたことを思い出す。
所属の劇団「遊劇体」では、代表のキタモトマサヤ氏が、近年、泉鏡花の9つの
戯曲のすべてを演じたいという目標の下、今回の「山吹」は、4作目となる。
私も娘に付き合ううちに鍛えられてそれなりに芝居を「見る目」も育ってきた。
単なる「親バカ」ではなく、いつもしっかり成果を見届けたいと思っている。
娘たちが、全身全霊で取り組んでいる「芝居」を一人でも多くの方々に
見て頂きたい・・・それが、私の願いです!
遊劇体 ♯46 『山吹』 作・泉鏡花 演出・キタモトマサヤ
精華小劇場にて、2008年6月26日(木)~30日(月)まで上演致します。
開演時間
26日(木)19:30
27日(金)19:30 ※終演後アフタートーク 
ゲスト・佐伯順子氏(同志社大学院教授)
28日(土)14:00/19:00
29日(日)14:00/19:00
30日(月)19:00
受付開始は開演の40分前、会場は30分前です
<『山吹』>
山吹の花の、わけて白く咲きたる、小雨の葉の色も、あゆみしたる
美しき女の、眉あおき風情に似ずとて、ー
時—現代。
所—(第一幕)修善寺温泉の裏道。
   (第二幕)同、下田街道へ捷路(ちかみち)の山中。
人—島津正(四十五六)洋画家。
   縫子(二十五)小糸川子爵夫人、もと料理屋「ゆかり」の娘。
   辺栗藤次(六十九)門附の人形使。
侯—四月下旬のはじめ、午後。
1923年「女性改造」に発表。初演は1980年、発表より57年、
鏡花没後42年目にしての上演となった。
三島由紀夫と澁澤龍彦が絶賛した戯曲としても知られる。
<泉鏡花>
1873_1939。小説家・劇作家。独特の文体と妖美で幻想性の満ちた
作風で、他に類を見ない魔術的な作品群を生み出した。代表作「高野聖」
「草迷宮」「春昼」、戯曲では「夜叉ヶ池」「天守物語」など。
出演 
大熊ねこ 菊谷高広 坂本正巳 こやまあい 村尾修 猪野明美 
キタモトマサヤ 条あけみ(あみゅーず・とらいあんぐる)小室千恵 
鶴丸絵梨 吉田真季子(胡蝶花-chaga-)戸川綾子
<演出者より>
『山吹』は、その地味なタイトルとは裏腹に、鏡花流シュールレアリスムの
極致とでもいうべき戯曲で、『紅玉』とともに、上演には不向きだ、
いや不可能だと囁かれている。『夜叉ヶ池』、『天守物語』といった戯曲のもつ
エンターテイメント性とは、少し遠いところにある。官能と無残の美に彩られた
煩脳があでやかに咲き乱れるなか、異様なエロティシズムを通して浮かび
あがってくる〈世界〉の真相。綿密な構成ながら早急な展開で唖然とさせられる
この戯曲を、時代を超えた普遍的な〈世界〉の箱庭的抽象化と読みたい。
そこに立ち上がる鏡花氏の思想を立体化するにあたって、戯曲の改変は一切
行わない。それは、私たちに課せられた暗黙の約束事であり、先達への
リスペクトゆえである。少しでも、より豊かな舞台作品として世に問いたい。
そう願い格闘するのみだ。
スタッフ
舞台監督・塚本修(CQ) 照明・西岡奈美 音響・大西博樹 
舞台美術・宮内ひろし 宣伝美術・古閑剛
制作・岡本司+児山愛(A≠T) 
制作協力・尾崎雅久 
企画製作・遊劇体 
助成・芸術文化振興基金
主催・遊劇体/精華小劇場活用実行委員会/精華演劇祭実行委員会 
※京都芸術センター制作支援事業


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